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2011年05月31日

企業動向

NEWショップ時代 来店客は必ずリピーターに B.M.ジャパン西日本

西日本での1号店となるベンジャミンムーアペイント・ショップが開店して1年余り、この間製品ラインの整備など内部調整に手間取られたこともあって、勝負は今年からと現場スタッフは意気込んでいる。「このショップ、この業態でしか得られない反応が出ています。点としての反応を線から面に拡大していくチャンスだと思います」(店長・松尾精一郎氏)。
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意欲を見せる松尾店長

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仁木さん(左)、板谷さん(右)

同ショップの正式名は「ベンジャミンムーア福岡フラッグシップ」。西日本の旗艦店としての重要な役割を担っている。当然のことながらモデル店(標準型)として立ち上げ、西日本エリアへの多店舗展開が構想されている。
親会社である西井塗料産業の西井一史社長は「まだヨチヨチ歩きもいいところ。色彩感度の高いテイストのある消費者を特定する方法論がまだ見出せていない。ウォンツはあるがニーズにつなげないとビジネスとして確立できない」と厳しい現状認識を示す。
確かにペイントショップの常識を破ったB.M.ショップの認知はそうたやすいことではない。オープン当初は福岡・天神の大型電子ボードでPRを行ったものの、店の認知活動を継続してきたわけではない。
ショップとしての発信力が問われている。特にペイントを売るコンセプトではなく、ペイントウォールの価値を体感させる方向を目指しているため、不特定多数の顧客を想定することは難しい。テイストのある客の絞り込みがひとつのポイント。「その客がどこにいるのか」と発想すると壁が大きい。


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新しい売り方を模索
 

むしろ現場スタッフのスタンスはリアルだ。「もともとペイントしたウォールと塩ビクロスの壁との違い自体認知されていないのですから、テイストのある客がいると考えるよりは、むしろ感度の高い顧客を創造する努力をした方がいい」(松尾店長)という。
顧客の発見ではなく顧客の創造という発想の背景には、ショップ展開の手応えがある。まだ数は少ないが「こんな店があったらと思っていた」との来店客の声の他、「オープン以来、通るたびに気になっていた。50回くらい入るか入るまいか迷った末、意を決して入ってよかった」といった客も。
ショップに入るには西井塗料産業本社の正門を入る必要がある。ショップは路面店なので外へのアピールは高いが、ショップ自体への誘導路がなく、入るのをためらう顧客がかなりあるようだ。


しかしこの点は生活者ビジネスの根幹に関わる問題に通じている。顧客にどんなサービスをしていくのか期待を抱かせる第一歩が来店へのアプローチにあるからだ。それに気付いた松尾店長はショップサイドに専用のアプローチを設けようとしている。「入口ドアまでカラー舗装したり、サイドには季節の花のプランターを配置したりするなどしてウェルカム(歓迎)感を演出したいと思っています」。
ショップスタッフの板谷梨代さんと仁木窓華さんはデザイン&カラーコーディネーターの資格を有し、カラープレゼンテーションを担当する。「ショップがハードだとすれば、ソフト面をどう充実していくか。ショップスペースを活用したイベント、日常のコンサルティングの在り方など、もっとアイデアを出し合って工夫していきたい」(板谷さん)と話す。


また一方、西井塗料産業スタッフが支援する動きも始まっている。九州一円の拠点ネットワークでの塗装教室などのイベントに「B‐M」が出前するスタイル。これが好評でショップの認知を高める効果があることが分かった。最近でも大分への出前から、わざわざ福岡まで来てショップに寄る客も。フラッグシップショップの面目躍如といったところ。
色を売るショップ力は抜群だ。入口を入るとプレミアペイントの陳列、正面のフロントコーナーの奥には店頭調色機(ティンティングマシーン)、側面壁には目を奪うカラーチップのディスプレイ、更に右奥にはペイントカラーウォールがスポットライトで浮かび上がる。これだけ訴える力のあるショップパワーを十分顧客に伝えることができないうらみはある。


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迫力のカラーディスプレイ

「1度来店した客は必ずリピーターになる。それだけのインパクトをショップは持っています。ショップというより客の夢をかなえたり想像力を刺激したりするステージだと思います。このため課題は認知と同時に来店に向けた集客のための工夫。その場で塗る体験コーナーを設けたところ、大変好評。とにかく来店してもらえれば顧客の心をつかむ自信はあります」(松尾店長)。
◇所在地:福岡市博多区東比恵3‐4‐6、TEL092‐415‐0243


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