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2011年07月11日
NEWショップ時代 オールペン・ショールーム ミツイ塗料(広島)
ミツイ塗料の満井宏昭社長は建築汎用ビジネスを担う新世代の1人。常に前向きに考えてきたが、その発想と決断力が空回りすることもあった。この反省から、ここ数年は塗料販売の基点に戻って「足場を固める」ことに専念してきた。
満井社長は「新しい挑戦をするには人材が核となる。マンパワーを上げることで外に打って出る力につなげたいと思い、全社的なマンパワーを高める内部努力をしてきた」という。率先して営業を引っぱるタイプの社長だけに、これまでは自らが営業開拓に走る姿が目に付いた。しかし今は違う。社内にいる時間も以前に比べてかなり長くなった。「マーケティングや在庫といった兵站の問題をきちんと構築し、全社対応できる形にしたかった」と思いを語る。
同社は建築汎用を主体として改修材料を幅広く扱い、自前の調色工場を保有する。客先は大半が地場の塗装会社やリフォーム店など。サプライの機動力を生かした展開に強みを持つが、塗装会社の仕事量が減る中で売上・採算を大きく改善することは難しい状況であった。「数年前から収益を重視した販売スタイルに改め、改善の傾向もあったが、もっと抜本的なビジネスのスタイル変革がないと将来が見えない」。
その一方でかなり以前から新しいスタイルの構築に着手。ひとつのきっかけとなったのが地元に住むイタリア人アーティストとの出会い。たまたま塗料を買いにきたことで意気投合し、親交を結ぶようになる。
「私自身がイタリアのテイストが大好きで、イタリア趣味をビジネスに注入できたらこんなにすばらしいものはないと考えていましたので、彼と会ってひらめきがありましたね」
イタリアはペイント大国ともいえるほど生活とペイントが密着している。イタリアには中小の塗料メーカーが多く、欧州の他の国のように大手により統合・再編されるケースが少ない。その理由はローカルに適したペイントの使われ方があり、中小メーカーがローカル色で独自性を出しているからだ。それにイタリア人には自分の生活スタイルを大切にする国民性がある。自動調色機の大手・コロボもイタリアに本社を置くグローバルメーカー。
一方開店休業とはいえ路面店であるせいか看板を見て入ってくる客は以前からあった。「看板の中のキャラクター人形はありますか」といって入ってくる客はペイントショップとしての認識がなく、何を売ってサービスしてくれるのか分からないというケースも。
それでも最近は来店客が増加する傾向にある。リタイアして時間をもてあました高齢者が「ペイントでも」というばかりではない。「室内を自分らしくしたい」というトレンドがじわじわと広がっていることも背景にあるという。
ショップリニューアルのコンセプトはオールペイントショップ。店全体がペイントショールームとして、外装から内装の内壁、床、天井までペイントを使ったデコレーションを施した。こだわったのはインテリア空間を日本にはないヨーロピアンスタイルにつくり込んだところ。デザインはイタリア人アーティストにスウェーデン人のアーティストが加わりコラボ。イタリア人はデコラティブペイントの達人、スウェーデン人はデザイナー兼職人感覚で空間演出を担当した。
路面側はガラス張りなので非常に明るい空間。入口から入るとリアルなペイントウォールが目に飛び込む。サンプルでは実感できない圧倒的なペイントカラーの魅力がダイレクトに伝わってくる。床を見るとクッションフロアとは違ったペイントフロアの意匠、天井はペイントカラーによって実際より高く感じられる。側面の壁にはペイントカラーパネルの収容コーナー、接客のためのテーブル席を設置している。
まだ完成形とはいえないというが、ショールームとしてはユニークな発想があちこちに盛り込まれ、こだわりのテイスト感が客にも伝わるようだ。
◇所在地:広島市安佐北区口田南1-32-33、TEL082-843-0044
■満井社長に聞く
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広島というエリアを考えてというよりも、独自の発信力を重視しました。他のショップでは味わえないテイストを出して、感動し共感してもらえる客を1人でも増やしたい
一般客を呼び込むテーマを企画したい。同時に塗装のプロの業者との交流スペースにもしたい。塗装業者を対象としたデコペンの講習会を開いたところ、定員を上回る応募があり、意匠への関心が強くあることを実感しました
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