2017/03/14 15:14

鉛・クロム塗装仕様を削除 建築塗料・塗装セミナー

20170301-4-1.JPG日本塗料工業会、日本塗料商業組合、日本塗装工業会は2月14日、東京塗料会館で「建築塗料・塗装セミナー」を開催した。今回は公共建築工事標準仕様書改定のポイントやリスクアセスメントに関する講演を行った。当日は約150名が参加した。
日本塗料工業会の田村昌隆氏は「公共建築工事標準仕様書改定ポイントと建築塗料のトピックス」をテーマに講演を行った。
平成28年版公共建築工事標準仕様書の改定ポイントとして、地球環境への配慮からJIS K 5629鉛酸カルシウムさび止めペイントが削除された。それに伴い、仕様書の18章塗装工事2節である亜鉛めっき鋼面の素地ごしらえではエッチングプライマー塗りが削除。18章3節の錆止め塗料塗りでは鉛酸カルシウム錆止めペイントの代替として一液形変性エポキシ樹脂さび止めペイント(JPMS28)が採用された。今回の改訂で鉛、クロムを使用した塗装仕様が完全に廃止されたことになる。また、下塗り、中塗りなどには新たに弱溶剤系が明記された。
続いて、日本塗料工業会の渡辺健児氏は「やっと分かったリスクアセスメント!~あなたの職場にSDSありますか?全国行脚を終えて~」と題し講演した。同氏は労働安全衛生法改正の概要やコントロール・バンディングの説明を行った他、製販装3団体会員に対して行ったアンケート結果を示した。リスクアセスメントを実施していないと答えた事業所は日塗工会員3.6%、日塗商会員77.7%、日塗装会員40.5%となった。
労働基準監督局の査察、調査について「査察に来た」と答えた会員は日塗工会員32%、日塗商会員6%、日塗装会員13%となった。その中で具体的な指摘については、「フォークリフト、ホイスト、有機溶剤、鉛取り扱い等各講習会に参加するように指導された」(日塗工会員)、「有機溶剤関係の新しい掲示板設置指導、局所排気の点検指導」(日塗商会員)、「塗料保管場所の確認、就業規則、36協定の確認、有機溶剤取扱い、健康診断書、賃金台帳の確認」(日塗装会員)などが挙げられた。
渡辺氏は「労働災害を予防するにはまずは作業者ひとりひとりの意識を高めていかなければならない。自分を守り、仲間を守るためにも、リスクアセスメントを継続・実行してほしい」と訴えた。
その他、日本防錆技術協会の大澤隆英氏が「日本の塗料の始まり・黎明期と橋梁塗装の歴史」と題し、鉄製橋梁の始まりや現在の日本ペイントの前身である光明社、橋梁や建築物を塗装した同社塗工部の歩みについて講演した。

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