2017/03/15 10:23

石綿粉じん飛散防止指針について講演 日本建築仕上材工業会

20170301-4-2.JPG日本建築仕上材工業会(NSK)は2月9日、東京の建築会館で講演会「石綿含有仕上塗材の処理技術と改修について」を開催した。当日はNSKの技術委員会のメンバーが昨年4月に発刊した「建築物の改修・解体時における石綿含有建築用仕上塗材からの石綿粉じん飛散防止処理技術指針」の概要や処理技術の現状と課題について講演した。ゼネコンや専門工事業者など約200名が参加した。
同指針は石綿含有建築用仕上塗材が塗られた建物の改修・解体工事について示したもの。平成18年施行の労働安全衛生法施行令により重量の0.1%を超えて石綿を含有するすべての製品の使用が禁止された。しかし、石綿を含有する建築用仕上塗材が施工された建築物改修・解体工事の具体的なガイドラインやマニュアル類は整備されておらず不明確な点が残されていた。そこで建築研究所とNSKは石綿含有仕上塗材の除去実験を行い、総粉じん量を少なくする工法として「負圧隔離による工法」「負圧隔離によらない工法」「石綿含有除去工事に該当しない工法」に大別し、指針として発刊した。
講演では技術委員の福岡高征氏が「石綿粉じん飛散防止処理技術指針の概要」をテーマに、仕上塗材の石綿使用の有無を調査する方法や処理工法選定方法を説明。工事前調査としてまずは書類や仕上塗材の種類、施工年など確認することが必須。それでも石綿含有の有無が分からない場合には「石綿含有建材データベース」や「アスベスト含有仕上塗材・下地調整塗材に関するアンケート調査結果」などのツールの活用を促した。また、処理工法の選定方法として「既存仕上塗材層の種類、劣化程度、処理の程度、除去効率、粉じんの発生程度、作業場の隔離養生の要否、廃水処理の要否、施工費用などの条件に応じて選定する」とし、同指針にある劣化程度の図を示しながら説明した。
その他「石綿含有仕上塗材の処理技術の現状と課題」(青島等氏)、「仕上塗材の改修方法」(水谷篤氏)の講演が行われた。

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