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Web特集

2006年08月28日

木材保護塗料特集2006から メーカー動向

屋外分野のシェア拡大を狙う 日本オスモ

ドイツ・自然塗料「オスモカラー」を展開する日本オスモは、屋外用塗料の販売展開を積極化させている。同社の屋内用・屋外用の販売比率は3対7。屋内分野では市場で圧倒的シェアを誇る同社にとって、外装向けの販売拡大は大きなテーマとなっている。

そこで今年4月、満を持して「オスモカラー ウッドステインプロテクター」を上市した。同品は「同 ウッドステイン」の後継品となる半透明仕上げ塗料で、撥水性、防腐・防カビ性、耐紫外線機能を付与。木目を生かした仕上がり感を演出する。販売数カ月で、昨年比20%増と好調な滑り出しをみせている。同品の特長を「従来品より粘度を落とし、刷毛すべり性がよくなった」と説明。10Lで120m2の塗装が可能になった。そのため既存仕様の材工価格が850円/m2なのに対し、同品は2回塗りで400円台後半/m2とコストダウンを実現し、価格競争力を備える。

また同社が外装向けに注力するのには、「自然塗料は外部では持たないというイメージを覆したい」(担当者)との思いが込められている。製造元のドイツ本社では、天然植物油の精製技術を追求することで、合成樹脂塗料製品に勝るとも劣らない製品を開発する“グリーンケミストリー”を理念として貫いている。そういう意味でも、同品は市場評価の鍵を握る。 厳しい市況にあるが、「まだまだ当社の製品が市場に認知されていない」とシェアアップを図る意向。現在では設計関係、塗装業者と川上・川下の営業展開を強化している。

優位なコストパフォーマンス ユニオンペイント


ユニオンペイントは木材保護着色塗料の需要に対して「タフ ウッド ステイン」を展開している。油性の浸透性の良い着色塗料で、木材に深く浸透し、カビ、腐れ、虫害などから守る。薬効成分に関してはLD毒性だけでなく、魚毒性もクリアした安全設計。このため外部のみならず内部での使用も可能。ログハウスや羽目板、下見板、柱、ベランダ、窓枠、フェンス、戸袋など建築木部内外装全般と使用範囲は多岐にわたる。


同品の最大の特長は撥水性。特殊撥水剤の採用により、撥水機能を高めた。プールサイドや海辺の施設など、特に撥水効果が求められる箇所で多用されており、高い評価を得ている。
その他の特長として1)防カビ、防腐、防虫効果がある2)粘度が低いので扱いやすく、そのままムラなく塗装できる3)浸透型塗料のため、フクレ、ハガレなどの発生がない―など。
更に同品のコストパフォーマンスも見逃せない。他社品に比較してリーズナブルな価格設定がなされており、ユーザーや販売店は、同等品スペックで同品へ置き換えることで、価格対応力が強まる。そういった意味でも現場受けが良い。


同社は昨年まで、キシラデコールの販売も取り扱い、2系統で市場対応を図っていたが、今年から自社製品のタフウッドステイン1本に絞り込んだ。木材保護塗料の需要が全般的に頭打ち傾向にある中で、撥水機能、コストパフォーマンスといった差別化のポイントを明確化し、同品に集中する。

クレオソートの置き換え進む 吉田製油所


吉田製油所は木材保護塗料の分野において、木材の“防腐”に軸足をおいた展開を行っている。一昨年のクレオソートへの規制強化(家庭用品規正法)に対応して市場投入した各種の木材防腐剤が順調な立ち上がりを見せている。


クレオソートに代わる安全な木材防腐剤として切り替えが進んでいるのは「クレオトップ」。防腐・防虫・防カビ薬剤をベースとした有機ヨード系の材料で安全性が高く、クレオソートのような強烈な臭気もないので使いやすい。色はブラウンとクリヤーを用意した。
一方、撥水効果の高いクリヤータイプの木材防腐剤として発売しているのは「九三七一(くさんない)」。木材内部まで深く浸透し、腐れやカビから木製品を護る。F☆☆☆☆で屋内外に使え、油性・水性塗料による上塗りも容易に行える。更に、スプレー式のエアゾール缶(300ml)も揃えているので、ウッドデッキの木の間など細い隙間に施工するのに便利だ。


官公庁向けにPRを強化しているのは強力木材防腐剤「環境配慮型クレオソート油R」。家庭用品規正法で指摘されたベンゾ(a)ピレンなど3物質の含有をクリアした上、従来のクレオソートと同等の防腐耐用年数(28年以上)を実現したJIS性能基準適合品。クレオソートの使用自粛を進めていた官公庁担当者に向け代替品としての同品をPR、需要の底上げを図っている。
これら環境対応型の木材防腐剤はいずれも、従来のクレオソートに替わるものとして、ホームセンターや金物店ルートを中心に販売量が伸張している。

少量ニーズに最適、現場調色を実現 インターナショナルペイント


水性塗料専門メーカーのインターナショナルペイントは8月下旬、現場調色を可能にした屋内外木部用着色塗料「IP水性ウッドカラーシステム」を発売する。
「カラーシステム」と称するように同品の最大の特長は、現場調色を可能にした点。同システムには、ステインカラーの「IP水性ウッドカラー」とステインベースとなる「IP水性ウッドクリヤー」「IP水性ウッドハーフクリヤー」の3製品で構成されており、その原色となるステインカラーとクリヤーベースを組み合わせることで、好みに応じた色調整ができ、かつ使用量に応じた調色を可能にした。


ステインカラーである「IP水性ウッドカラー」には、洗濯用液体洗剤に使われているのと同じ逆流弁付きの計量キャップが採用されている。これには5ccごとに目盛りが付いており、計量カップボトルを軽く握ることで、ステインが吸い上がり、吸い上がった分だけクリヤーベースに混合・攪拌し、色ができるというもの。材料を余すことなく、必要な分だけの調色ができることから、少量用途の多い木部塗装に適したシステムといえる。


ステインカラーは常備4色を揃える。分散性に優れ、手攪拌で均一な調色をすることができる。
同品は高耐候性アクリルシリコン樹脂をベースにしており、高弾性塗膜を形成しながらも、木材の呼吸を妨げず通気性を確保している。性能面では耐候性、耐久性に優れ、防カビ、防藻、防虫効果を発揮する。

水性に特化、販売量急増 キャピタルペイント


木部水性保護塗料「ワンダー水性1液型シリーズ」を展開するキャピタルペイント。10年前から他社に先駆けて建築用水性木部塗料の製品化に着手しており、水性塗料に特化した展開を行っている。
発売当初は木部用の水性塗料に対する関心度は低く、引き合いも少なかったが、シックハウス、シックスクール問題に端を発し、ここにきて急速に認知度を高めている。「売上は昨年比で20%以上の伸び」(担当者)と販売は好調で、市場シェアは低いながらも、いま市場で最も伸長率の高い製品となっている。京都御苑や東京駅舎のデッキ部分など著名建造物での採用実績も増やしている。


ただ市場全体で見ると、水性塗料の販売量はごくわずか。木目を生かした仕上がり感が出しにくいことやケバ立ち、塗り継ぎムラ、刷毛ムラなど、溶剤系、油性系と比べて水性タイプの欠点は多い。そのような状況で、同社が着実に実績を伸ばすことができた要因は、徹底した塗装現場サイドのサポートにある。


担当者は「建築用分野では当たり前のように水性塗料が使われているのに対し、木部だけが溶剤系というのはおかしい。溶剤系と比べて欠点を指摘するのではなく、水性タイプの特性を知ってもらうことが大事」と塗り継ぎムラや刷毛ムラなどは、塗装技術で克服できるとの見地に立っている。
塗装業者の協力を得ながら仕様を確立してきたことが、同社の最大の強みとなっている。

国内で30余年の実績 新宮商行


新宮商行は米国・PPGインダストリー社の木質用塗料「オリンピックステイン」の日本代理店となって30余年になる。国内の販売実績では一般住宅からディズニーランドなどの大型物件まで幅広く採用されている。
オリンピックステインは亜麻仁油主体のオイル系のオイルステイン、デッキステイン、ウォーターガードステインとアクリルレジン主体の水性塗料に分かれており、同社の扱いはオイル系のステインに特化している。


オイルステインの主成分は天然樹脂である亜麻仁油で作られ、木材の自然の風合いを引き出し、美しさを保護するという特長を有す。木材の表面から浸透して木繊維を強化する。更に木を劣化させる紫外線を遮断し、防カビ剤の効果でステイン塗布面に発生するカビの成長を防ぐ。半透明タイプ23色と濃色タイプ24色が揃っている。


デッキステインは木肌を保護し、美しさを際立たせるデッキ専用塗料。他の外装材に比べ、頻繁に使用されるデッキは水分や紫外線、人の往来などからステインを傷つける。同デッキステインは擦り傷防止の溶剤を合成させることで、長期耐久性能を付与したデッキ専用の保護材。カラー12色を揃える。
ウォーターガードは木目の美しさと自然の風合いを保持する木質専用塗料。紫外線防止、防水性、防カビ性、亜麻仁油による保護の4つの効果により、木の自然の美しさをあらゆる状況から完全にガード。木材に生じるひび割れ、そり、カビの発生など、メンテナンス塗布材として最適。

差別化で切り替え需要を開拓 トーヨーマテリア


トーヨーマテリアが展開しているシッケンズ木材保護塗料「セトールシリーズ」はバリエーションの豊富さが魅力だ。


スタンダードタイプの「セトールHLS」はごく薄い膜を形成。それ自体でも、また他のシリーズの下塗りとしても使えるオールラウンドプレーヤー。低光沢の艶を希望する場合は上塗りとして「セトール Filter 7」を推奨。比較的厚い塗膜が優れた耐候性を実現する。更にガッチリとした厚い膜で木を保護する場合はクリヤータイプの「セトールTGL」。HLSを下塗りに用い、同品の艶ありで仕上げた塗膜は意匠的にも優れた高光沢が得られる。
この他、環境に優しく、作業工程の短縮化を図れるハイソリッドタイプの「セトールノバテック」、耐磨耗性と耐紫外線に優れ、デッキやベランダの木部床に打ってつけの「セトールデッキ」など、使用する箇所に合わせて機能や意匠(色・艶)を幅広く選択できるのが特長だ。


シリーズを通して発色の良い無機顔料による耐候性、撥水性と通気性の両立、防腐・防カビ・防虫害など、製造元であるアクゾノーベルの技術と伝統が注ぎ込まれている。
「ここに来て、木材保護塗料全般の需要が低調気味だが、マクロ的な需要がどうこう言うほど当社のシェアが高いわけではない。そういった意味で開拓の余地はまだまだ残されている。機能、意匠での差別化を明確にし、切り替え需要の掘り起こしを積極化させていきたい」(担当者)。

水系含浸タイプで新製品 太洋塗料


太洋塗料は「木材の生地色を生かしたクリヤー仕上げで耐候性を付与したい」との市場ニーズに対し、独自技術により水系透明木材保護塗料「ウッドスキンコート」を開発。他社とは一線を画し、「透明仕上げで抜群の耐候性」とのスタンスで市場に働きかけてきた。


同品は造膜タイプの水系1液形木材保護塗料。光化学反応を抑制する機能を持たせ、紫外線が木材にできるだけ到達しないバリヤー効果を発揮する。更に環境や健康への配慮と効能とをバランスさせた薬効成分を用い、樹脂と薬剤のコンビネーションを追求することで、木材保存協会の規格をクリアする防腐性能を得た。透明仕上げであるにもかかわらず、長期の曝露に耐え、木材の腐食、変色を防ぐ。
ただ、所期の性能を得るためには施工品質に左右される部分もあることから、汎用的な販売戦略は採らず、透明仕上げにこだわる物件指定を中心に展開してきた。


一方、汎用的な使用を考慮し、新たにラインアップしたのが水系含浸タイプの「WSCパーム」だ。
薬効成分を含んだナノレベルの水性ウレタン樹脂が主成分。粒径が非常に小さいため、木材内部の奥深いところまで浸透して薬効成分をしっかりとホールド。長期にわたり木材を保護する。水系塗料の分散技術を得意とする同社ならではの新製品。「水系でありながら含浸性が良く、比重の重い、堅い木材でもスムーズに染み込む。デッキ材などに有効ではないか」とし、需要開発を始める。

ニーズに応じた製品体系揃える 玄々化学工業


木工塗料専門メーカーの玄々化学工業は、デンマークの木部保護着色塗料「サドリンシリーズ」と自社開発品である水性木材保護着色剤「eLFエクステカラー」の2本立てによる市場展開を図っている。
「サドリンシリーズ」の代表格である「サドリンクラシック」は低塗膜型の木材保護塗料。ハウスメーカーの建材ラインに採用されるなど豊富な実績を有する。同品は木材表面に現れるカビ・シミの発生を抑える他、防腐性、耐変退色性、撥水性が特長。特に「顔料が多く含まれている」(担当者)ことから耐候性ではユーザーの高い評価を得ているという。色数も28色と豊富に揃える。また水性タイプとしては、中塗膜形成型木材保護塗料「サドリンティンバーテック」をラインアップする。F☆☆☆☆、色数は14色。


一方、自社開発品である水性木材保護塗料「eLFエクステカラー」はTVOC0.1%未満と徹底的に環境安全性にこだわった製品。エコマークの認定を取得しており、学校や幼稚園など環境安全性ニーズの高い物件に適している。機能面では、撥水性、防腐・防カビ性を有し、木材の呼吸を生かした仕上がりを演出する。色数は12色。


市場展開に際し同社は、高級指向のユーザーを中心に安定した需要を確保するサドリンと、動きの鈍い水性製品との中間的製品として、今秋にでも低溶剤系ステインを上市する予定。コストパフォーマンスを有しており、多様なニーズに製品ラインアップで対応していく構え。

10年耐久の製品づくり目指す 三井化学産資


木材保護含侵塗料「ノンロット205N」を上市する三井化学産資。市場参入して10年が経過し、大手ログハウスメーカーに採用されるなど着実に市場シェアを伸ばしてきた。
同品は高い浸透性と撥水性を特長とする。木材に深く浸透させることで、木の香りを損なわない木目を生かした仕上がりが最大の武器。かつ木材表面には撥水性を付与させることで、水分の侵入を防ぎ耐久性を高めた。また使用薬剤については、成分と安全性情報をホームページで公開し、成分開示にも積極的な姿勢を見せている。


昨年には木材の生地色を生かした透明仕上げのニーズが高まっていたことから、浸透性タイプの「クリアーII N」(透明仕上げ)、「CNN」(ひのき色仕上げ)を発売。これら2製品は既存品の改良版として上市されたもので、紫外線によるヤケを防止。ホルムアルデヒド放散等級F☆☆☆☆。性能及び安全の両面を強化した。


厳しい市況下に対し担当者は「耐久性の向上が需要拡大の鍵」と指摘する。現在、一般的に木材保護塗料の塗り替え周期は2~3年程度。新築塗装後、早期に再塗装することでそれ以降の耐久性は格段に向上すると言われるが、現実的には難しい。そこで同社では「塗料性能として10年耐久まで持っていかなければ、施主の本当のニーズには応えられない」とし、高耐候性製品の開発に注力している。その一方で、塗りやすく、安全性の高い製品の開発を進め、汎用展開での深耕を強化する姿勢を打ち出す。

水性展開を積極化 和信化学工業


和信化学工業が「ガードラックG」を発売して30年近くが経過、その実績からWPステインのスタンダード品として成長した。一方で、木部用塗料の水系化を打ち出す同社は、他社に先駆けて水系の木材保護塗料を発売。環境対応の面で市場に新風を吹き込んだ。


水系WPステイン「ガードラックA(アクア)」は従来の油性タイプに勝るほどの耐候性と防腐・防虫性能を満たしているのが特長。薬効成分を中空多孔質微粉体のマイクロカプセルに包み込むという新しい技術を導入。長期的、持続的に防腐、防虫、防カビ性能が発揮されるよう塗料設計された。
また、「ガードラックLX(ラテックスステイン)」は上記の性能を踏襲した上で、透明性の高い超微粒子顔料を採用し、水系材料の持つ不透明感を払拭。木目を生かした仕上がりを望む声に応えた。伸びが良く、油性タイプに似た違和感のない刷毛さばきが得られるのも特長。使いやすい水系WPステインへとバージョンアップさせた。


木部用水系塗料の性能や作業性を高めることで需要を伸ばし、環境適性を高めていくのが同社の基本方針。
一方、ここに来て公共事業の縮小、木を多用したナチュラルデザインブームの沈静化など需要が頭打ちとなってきている中で「安定供給、価格対応への努力に加え、指定・普及活動などメーカーとしてのセオリーを、精度を高めてやっていく。短期的、局地的なシェア争いで体力を消耗するのではなく、ブレない企業姿勢を堅持していく」(担当者)方針。

「VATON」の水性タイプを上市 大谷塗料


天然植物油を原料とした自然系木材保護塗料「VATON(バトン)」を展開する大谷塗料。自然系の特徴である安全性に加え、塗りムラのない美しい仕上がり、優れた耐候性などの製品バランスが市場に評価され、上市以来着実に販売量を伸ばしてきた。特に3年前の建築基準法改正では、他社に先駆けてホルムアルデヒドの放散等級F☆☆☆☆を表示。一気に市場認知度を高めた。


その中で同社は7月に「水性VATON」を上市、新たな需要開発に向けて動き出した。同品は天然植物油をベースとした自然系水性木材保護塗料で、相溶性の悪い水と油を独自技術により親和させ、造膜しない浸透タイプの水性保護着色剤を開発した。
この技術によって従来の水性着色剤における最大の難点である塗りムラなどを大幅に改善。また着色機能だけでなく、木材を保護する性能と耐候性を兼ね備えた製品である。水性特有の白ボケをなくし、木目を生かした仕上がりを演出する。


水性タイプの上市に至った経緯を担当者は「水性に対するニーズが高まっており、環境配慮を優先するユーザーは今後更に増えてくるとみられる」と説明する。
施工は刷毛、ローラー、スプレーで1~2回塗り仕上げ。塗装間隔時間は4時間以上、最終養生時間は12時間以上。常備色は16色、容量は14kg、3.5kg、0.8kgを揃える。
同社では油性系と水性タイプの並存で展開していく意向。

発売35周年、ブランドの再構築 日本エンバイロケミカルズ


木材保護塗料市場のトップブランドである日本エンバイロケミカルズの「キシラデコール」は、今年発売35周年を迎えた。木材保護塗料のパイオニアメーカーとして、今も市場の半数を超えるシェアを保持し、ユーザーの根強い支持を得ている。


ただトップメーカーゆえに、価格メリットや環境対応を特長とした他社品の攻勢を受けているのも事実。しかし、それに対し同社は、「発売当初から訴求してきた防腐・防カビ・防虫性能及び耐候性能による木材保護の観点から、木造建造物の長期保存に貢献するという方向性は変わらない」(担当者)と今後も機能を全面に訴求していく意向を示す。また環境対応についても、「法令遵守を徹底しており、安全性は確認されている」とコメント。水性タイプの開発も継続しており、市場ニーズを見極めながら上市の準備を進めている状況にある。


今後の展開としてテーマとなっているのは、“ブランドの再構築”。ユーザーの世代交代が進んでいることから、いかに後継者にも変わらず同品を引き継いでもらうかが重要な課題となっている。そのため最近では、設計関係から塗装業者といった川上川下の両面への営業強化に努めており、市場の成長を長期的視点から見据えている。
屋外用のラインアップは油性防腐・防カビ・防虫ステイン「キシラデコール」を筆頭に、白木用油性防腐・防カビ・防虫ステイン「キシラデコール やすらぎ」、屋内外用高耐久性水性ペイント「コンゾラン」を揃える。

水性ステイン発売、剥離剤も 大阪塗料工業 

大阪塗料工業は7月、木材防虫防腐着色塗料「ニューボンデンシリーズ」の新製品として「水性ニューボンデン ステインクリヤー」を発売した。同品は木目を生かした浸透タイプの着色剤。高まる水性ニーズに対応することで、新たなユーザー層の掘り起こしを図っている。
同シリーズの水性タイプでは、既に「水性ニューボンデン」を上市している。「水性ニューボンデン」が耐候性、撥水性を特長とした着色エナメル仕上げを得意とするのに対し、「同 ステインクリヤー」は木目を生かしたステイン仕上げを得意とする。鮮映性の高い顔料を採用し、色あせが少なく、鮮やかな色調を演出。水性木部塗料の難点とされている刷毛ムラや塗り継ぎムラを抑え、作業性に優れた製品に仕上がった。また他社品と比べて高いコストパフォーマンスを有しており、市場競争力を兼ね備えた製品となった。乾燥時間(23℃)は2時間、色数は10色。容量は3.5kg、14kg。
更に同社は同品の発売と合わせて、木材用剥離剤「塗料はがし剤」を開発した。同品は生分解性原料を主成分とした非塩素系剥離剤で、木工塗装の塗膜除去に効果を発揮する。油性塗料、水性塗料、ラッカー系、ニス類などに適用。担当者は「木部の塗り替え塗装は、既存の色を重ねるため色が濃くなる傾向がある。同品を使用することで、薄い鮮やかな色にも対応できる」と今後の需要拡大に期待する。放置時間は塗膜の種類に応じて5~30分。容量は16kg、4kg、1kgを揃える。


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