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Web特集

2007年01月25日

シリーズ: 水性自動車補修塗料システム

水性導入のための基礎講座・日本ペイント 水性自動車補修塗料システム(11)

5)パテの乾燥
パテの塗布が完了したら乾燥を行います。研磨が可能かどうかを判定する場合は、パテのエッジ部で確認します。
○確認方法
パテのエッジ部を爪でひっかき、ぼろぼろとはがれずに、白く傷がつけば研磨が可能です。反応タイプのパテは反応することによって反応熱を出し、反応が更に促進されます。しかし膜厚の薄いエッジ部は温度が上がらないため反応が遅くなります。
ノンスチレンパテは必ず加熱乾燥を行ってください。加熱条件は60℃×30分です。ノンスチレンパテは乾燥性、揮発性の高いスチレンを使用していないので、乾燥時の硬化収縮歪が少なく、バンパーなどの素材にも密着性が良いのが特徴です。


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6)パテの研磨
塗布したパテをサンドペーパーで研磨して余分な部分を削り取り、正常な面に調整します。
研磨作業は、サンディングブロックやオービタルアクションサンダーなどを使用して行います。
6-1)粗研磨
オービタルアクションサンダーに荒目のペーパーを取り付けて多方向に動かしながら研磨します。
6-2)面だし
サンディングブロックに中目のペーパーを取り付けて多方向に動かしながら研磨します。240番ペーパーで最終の面だしを行います。
6-3)プラサフ用の足付け
ダブルアクションサンダーに細目のペーパーを取り付けて研磨します。手研ぎの場合は400番を使用します。


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3.2 下地処理工程(プラサフ工程)


パテ整形工程の次は、プラサフ工程です。
〔下地処理の目的〕
損傷したパネルや交換パネルの素地面を物理的・化学的に処理して錆の防止や形状の復元などを行い、上塗り外観を向上させるための土台作りを行う工程です。


3.2.1 塗料類


プラサフとは、凹みを埋めるパテと、外観を仕上げる上塗りとの間に位置するものです。もともとは、防錆力・密着力の機能を持つ「プライマー」と、充填性・平滑性の機能を持つ「サーフェーサー」の2種類の塗料が使われていましたが、これらの両方の機能を持つ「プラサフ」へと変わりました。
塗料は、蒸発乾燥型と2液反応型の2種類に分類できます。以下、プラサフ作業の説明を水性プラサフ使用の場合の留意点とともに説明します。


<補足>
(補修用として主に使用するプラサフの種類と特徴〉
・ラッカープライマー
樹脂成分は、ニトロセルロース(硝化綿)とアルキド樹脂またはアクリル樹脂を主成分とする1液型(溶剤蒸発型)の塗料です。特徴は速乾性のため作業性がよい反面、性能的には2液のウレタンプラサフに劣ります。希釈用シンナーは、良質なラッカーシンナーを使用します。


・ウレタンプラサフ
樹脂成分は、ポリエステル樹脂やアクリル樹脂、アルキド樹脂などを主成分とした主剤に、ポリイソシアネートを硬化剤とした2液型(反応型)の塗料です。シール性や密着力、防錆力などの塗膜性能は優れている特徴がありますが、乾燥が遅いため強制乾燥が必要となります。希釈剤は指定されたものを使用します。

3.2.2 下地(プラサフ)工程の手順と要領


プラサフ工程は、ペーパーの目消しと防錆・シーリング、平滑性・上塗りとの密着性向上などを目的に行います。
1)プラサフ用の足付け
ダブルアクションサンダーに細目のペーパーを取り付けて研磨します。手研ぎの場合は400番を使用します。
2)エアブロー・脱脂清掃
プラサフ塗装面より広めにエアブローします。特にパテの研磨面は丁寧に行い、巣穴やペーパー傷などの不具合がないか確認します。エアブロー後に、シリコンオフで足付け範囲よりやや広めに脱脂清掃します。


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3)マスキング
プラサフ用足付けの範囲内に、プラサフ塗装時の端の余裕を考慮してマスキングを行います。また、プラサフ塗装面の見切り部に段差ができないように、必ずリバース(折り返し)マスキングを行います。


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4)プラサフの調合
プラサフは顔料分が多く、顔料の粒径も大きく沈澱しやすいため、よく撹拌してから必要量を取り出します。必ず計量器を使用して、主剤、指定された硬化剤、希釈剤を計量して調合し、よく撹拌を行って下さい。水性プラサフの場合、必ず主剤に硬化剤を計量しよく撹拌してから希釈剤を入れるようにします(希釈剤の後に硬化剤を入れると、混合不良を生じる場合があります)。
5)プラサフの塗布
調合・撹拌済みの塗料をペイントストレーナーでろ過して、スプレーガンに注入します。水性プラサフは溶剤系と異なりパテ面を侵しにくいので、拾い吹きは不要です。また、旧塗膜も侵しにくいため、バンパー補修には特におすすめです。


(1)塗装
最初からしっかり塗布して下さい。水性プラサフは溶剤型に比べてなじみが若干劣るため、スポット補修をする場合は、1回目に広く塗装し、2回目以降は徐々に範囲を狭めるようにすると、なめらかな面が出やすくなる反面、補修場所が分かりにくくなるので、注意が必要です。


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(2)インターバル
プラサフの塗布が完了したら、塗装したプラサフ内の溶剤分や水分を少なくするために、艶がなくなるまで必ずエアブローを行います。 また、補修面が隠れるまで、繰り返し塗装を実施します。2~3回が目安になります。
エアブローは、充分艶がなくなるまで行って下さい。また、エアブローを止めると艶がもどる場合がありますが、水性プラサフの場合まだ水分が残っているためです。


6)プラサフの乾燥
プラサフの塗布が完了したら、必ずセッティングタイムを十分取って全体の艶が引けたのを確認して、強制乾燥を行います。乾燥温度や時間は製品によって異なります。仕様書に従って下さい。


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<参考> 拾いパテの塗布
プラサフの乾燥後に、不具合部(巣穴やペーパー目、パテと旧塗膜の境界部の歪みなど)を320-400番のペーパーで足付け研磨、エアブロー・脱脂清掃後に、拾いパテの塗布を行います。塗布要領は巣穴やペーパー目に確実に入るようにしごき付けします。特にラッカーパテは、一度に厚膜に塗布すると乾燥が極端に悪くなります。塗布後に乾燥を行います。
※この工程は基本ではなく、応用工程です。パテ整形工程でしっかりと判定することが必要です。


7)プラサフの面だし・研磨
プラサフを研磨し、平滑な面にします。研磨で使用するペーパー番手は、上塗りの塗色により決定します。
<参考>ペーパー番手が同じでも、水研ぎと空研ぎとではペーパー傷の深さに差があります。水研ぎは隙間に入った研磨粉を常に水で洗い流すため目詰まりを起こしにくく、深く研げます。空研ぎの場合、傷は浅くなります。
※塗色別ペーパー番手選択の目安(水研ぎ)
 淡彩色系:600番以上、中彩色系:800番以上
 濃彩色系:1000番以上
※ペーパー番手は作業性を考慮して、最初から細かい番手を使用せずに、600番-800番-1000番へと前のペーパー傷を消しながら、序々に一番手ずつ細かいペーパーへと替えてゆきます。


(1)研磨方法
研磨は、作業の範囲や仕上がりレベルを考慮して、空研ぎか水研ぎか併用かを選択して作業を行います。特に水性プラサフによる仕様の違いはありませんが、空研ぎの場合、熱がこもるとペーパーへの付着などが生じやすくなるため、水研ぎをおすすめします。


Ⅰ)手研ぎ-空研ぎ
プラサフを400番ペーパーで面出し後、濃彩色系はソフトパッドを使用し600番で目消しを行います。


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