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Web特集

2007年07月21日

工業用水性塗料・塗装特集2007 メーカー動向(機器)

バージョンアップしたACWシリーズ 旭サナック

旭サナックはVOC削減に向けた提言を行っている。現状の工程管理において塗着効率の向上によって30%の削減は可能という。更に塗装仕様の変更、塗料の変更など段階的に検討を進めていくことを推奨する。 塗着効率の向上はパターン幅の最適化、不良率の低減、適切な微粒化、更には静電塗装機の採用、色替えロスの低減など徹底したムダ・ムラ・ムリの排除を行い、その推進に当たっては測定・計算し実態をきちんと把握することが肝要としている。

一方で水性塗料への対応としてはエア静電ハンドガン「HB3000シリーズ」を展開、自動車のタッチアップ用に採用されている。既に2000ガンを超す出荷にある。 同エア静電ハンドガンは高電圧印加部がエアキャップ内にあるため作業中に直接触れる危険がないことに加え、水性塗料用に開発した高性能ノズルによって霧化が高まり、高塗着効率を実現した。 更に水性2液ウレタン用に「ACWシリーズ」を開発、マーケットへの対応を強めている。特許出願中の硬化凝集を起こさないマグネットカップリングパワーミキサーの採用で優れた分散と高品質の塗膜を可能にした。また多段圧力制御ニードルレススプレーガンの採用により50ml/min以下の吐出量でも安定して供給が行えるといった特長を有す。

現在、「自動車内装品や屋内部材の用途で試験塗装を行っている。洗浄もしやすくなり、これまでの半分以下の時間で行え、廃棄物も半減した」と搬送と洗浄の改良を強調する。またハイソリッドへの対応としては供給系とノズルの改良・開発によって高粘度塗料への対処を図っていく意向。

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2液混合・オプティミックスを展開 ノードソン

ノードソンはコーティング全般にわたって水系化をフォーカスしている。「ここ数年、ニーズとして水系のテストを行うユーザーが増えつつあるが、粉体塗装とのペアで行うケースが多い」と状況を説明する。 昨年から本格展開に入った2液混合装置「オプティミックスシステム」はノードソン独自の電気制御式定量混合による最も安全性を備えた2液混合装置。自動、手動、エアスプレー、エアレスなどに容易に接続、機器を選ばない。また同システムは2液をそれぞれ電気的に流量計測、攪拌してスプレーガンに供給するというもの。

塗料及び硬化剤はそれぞれ相反した粘度、混合比率であっても5cc/minの低吐出から2000cc/minの領域まで安定的に供給する。更にシステムはPCなどとインターフェースを設け塗料の安定供給管理や洗浄溶剤使用量の算出を行うことができる。「2液材料混合後の吐出量や使用量をExel形式のファイルに取り込む他、混合制度、アラーム履歴などの塗布情報の管理も行える」という。ソフトウェアは最大30パターンの主剤、硬化剤、混合比率が登録できる。

既に欧州において建機、重機、自動車部品で実績を有し、2液の他に3液などのマルチに対応可能となっている。混合はスターティックミキサー式を採用している。 また水性塗料に対する塗装技術としては「Kinetix(キネティックス)」静電スプレーガンシリーズにベルタイプの「RA‐20」ロータリーアトマイザータイプをラインアップしている。更にボルテージブロックとして水性静電塗装用「Iso‐Flo HDボルテージブロックシステム」を持つ。 同ボルテージブロックシステムは空気絶縁方式により安全性に優れたシステムで、マニュアル静電スプレーガンやオートスプレーガンに対応可能なシステム。

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製品ラインアップの強化と更なる改良 アネスト岩田

アネスト岩田は水性塗料用の静電ハンドガンを展開している。自動車関連のタッチアップ用として発売以来累積(海外も含む)で400‐500ガンの実績を有し、今後部品メーカーへの対応を進めていく方針にある。一方、一般工業用では水性化の動きは鈍く「フッ素樹脂など特殊な用途で試験的に使用されている」状況。 同社の水性静電ハンドガンは外部帯電方式を採用。従来の直接帯電方式に比べるとはるかに静電容量が小さい。また静電効果が高く、かつ絶縁性の特殊なホースや絶縁装置を必要としないといった特長を持つ。「ライントライアルにおいて付き回り性や塗着効率などの静電効果は高い」との評価にあるようだ。昨年、同水性静電ハンドガンの小型軽量化を図るなどのバージョンアップを行った。

また重力式のカップガンタイプも検討している。「工業用塗装のライン構成を考えると、水性塗装に切り換えるには大きな設備投資が伴う。むしろバッチ式で処理しているユーザー層を対象にすることで容易に切り換えが進むのではないか」と同社では準備を行っている。 昨年同社は工業用ユーザーを対象に環境ソリューションセミナーを開催した。工程上での塗着効率の向上に向けた塗装方法や塗料管理などのVOC対策の提言を行った。「将来の水系、粉体への切り換えを計画的に考えているユーザーも多く、今後に期待している」とし製品ラインアップの強化を図るとともに、仕上がり外観の向上など更なる改良を進めていく意向だ。

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水性の知見を高めつつ段階的に ランズバーグ・インダストリー

「確実に水性塗装の引き合いが増えている」と3年前に比べるとラボテストでの実績は約2倍になり、ここ数年の間に溶剤系塗装のラボテストと均衡する勢いだ。 今期の水性塗装の導入は上塗りというよりもむしろ下塗りに水性塗装を採用するケースが多い。「下塗りに水性、上塗りには従来の溶剤系、もしくはハイソリッドと段階的に水性に切り換え、環境対応を進めようとする企業が目立つ」と説明する。上塗りの水性化も設備更新に合わせ対応可能にし、将来に備え併用にしているという。

現状の水性塗料が溶剤同様に塗装ができるかというと、なかなか簡単には行かない。「溶媒が水である以上、溶剤系塗料のように溶剤の種類を変えることで蒸発をコントロールすることはできない。管理幅が狭く、場合によっては温湿度管理が求められるケースもある。しかし塗料メーカーと機器メーカーがキャッチボールを繰り返し、経験を重ねることで、その管理幅も広がりつつある」と状況を説明する。大きな投資をしてシビアな温湿度管理を行わなくても塗装できる状況に近づきつつあることを強調する。 また導入するユーザーも導入計画をきっちり立て、水性塗料・塗装の知見を高めていく方向にあり、「溶剤塗料との違いを認識して取り組んでいる」とコメントする。

同社の水性対応の塗装システムは直接帯電方式の「アクアブロック」と間接帯電方式の「アクアリングシリーズ」がある。これまでの導入実績は直接帯電方式であるアクアブロックにマイクロベルを用いて連続的に塗装するケースが多いという。 更に2液ウレタン混合装置はITWが開発した「EZ‐Flow(ハンドガンタイプ)」と「DynaFlow(オートガンタイプ)」の両タイプを有し、昨年から販売をスタートさせた。同社では水性2液ウレタンの対応も図っており「混合方式については国内で独自に開発を進めていく」方向にあるという。

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中波赤外線で効率生産 ヘレウス

ヘレウスは中波長赤外線ラジエターを中心に各種ヒーターで実績を高めている。昨今では粉体塗装、水性塗装で採用されている。特に欧州においては自動車分野を始め一般工業用でも高い実績を有しており「脱溶剤化が鮮明になる中で、各社検討を始めているようだ」とコメントする。 「各工場の被塗装物や乾燥炉の状況を考慮し、フレキシブルに対応できるようにしている」というように、ライン全体の生産効率に焦点を当てた提案を進めている。例えば同製品を導入し、立ち上がり1‐2分で200℃まで昇温(850℃まで可能)し、その後熱風乾燥炉で乾燥させる。この併用によってムダな昇温時間を大幅にカットできるとともに、1ワーク自体の生産効率が高まる。

またラインの流れが格段にスムーズなるだけでなく「塗料の溶融・硬化に適したエネルギーコントロールをすることで高品質の仕上がり外観が得られる」と品質、コスト面のメリットを強調する。 更に同製品はチューブタイプであることからコンパクトな設計が行え、既設のラインに合わせた形状で導入できるといった特長を持つ。 ここに来て、生産効率の面から中波長と近赤外線の中間特性を生かしたカーボンヒーターが注目されている。「1‐2秒で立ち上がり、1本当たりのエネルギーが高いのでラインスピードを上げることができる。またON‐OFFの切り替えが速いといった特長を有す。現在、プラスチック樹脂やフイルムコーティングのマーケットで採用されている」と説明する。

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小ロット塗装向けに導入機投入 日本ワグナー

日本ワグナー・スプレーテックは4月に新型水性静電塗装機「アクアコート・エアスプレーユニット」の販売を開始した。 本格的な水性普及は先と見られているが、担当者は「水性化の流れは止まらない」とコメント。普及期に備え、現在主力販売店を通じPRの強化に努めている。 同品は、安全性と利便性の追求をコンセプトに開発された製品。塗料の収納、塗料・ポンプ圧のコントロール、電流の調整など制御のすべてをユニットに集中させた。更に電動自動降下機能や2重安全システムの採用に加え、ユニットボックスをアクリル板で囲うなど塗料の帯電に対しても安全性が確保されている。

国内のガン市場の中で、水性ガンの普及はわずかにとどまっている。大規模工場が水性もしくは粉体への転換を図る中で、下請け企業への普及は遅々としている状況にある。特に水性導入では、温湿管理や乾燥炉の導入など設備負担が大きくのしかかる。  その中にあって同品の価格帯はポンプの種類によって変動するが140‐150万円。単品仕上げなどの小ロットワークに適するとあって、同社では末端ユーザーの導入機としての利用に期待している。 その他の特長として色替えを容易にする大型前面パネルを採用。また移動が容易になるアンダーキャリー付きや塗料残量チェックシステム機能がオプションで用意されている。

またかねてから展開している2液ミキシング装置「フレックス・コントロール」の引き合いが増している。 同品はスピーディーかつ精度±1%の正確なミキシングを可能にした電気制御式ミキシング装置。最大12色のカラーレシピが設定でき、ウレタン、エポキシ、ポリエステルの溶剤系2液、水性2液塗料、接着剤と幅広い適用力も特長となっている。

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