コーティングメディア・オンライン独自のコンテンツをお届けします。新聞・雑誌の定期購読、単行本ご購入承り中!

Last Updated: 2010年7月 1日 08:55  RSS 2.0
キーワードを入力してサイト内のニュースを検索できます。

Web特集

2007年10月03日

シリーズ: ペンキ屋から塗装ビジネスへ

ペンキ屋から塗装ビジネスへ ‐年商3億円への歩み‐(8)

アルカス 真仲一成

第7章 下請けとして再スタートを切る(年商1,000万円のケース〔1〕)
 

まず元請けから下請けになるにあたって、元請け探しからスタートしました。ホームセンターやリフォーム店など目星を付けて得意の訪問をしました。すると以外に簡単に下請けになることができました。しかし、周りの人に聞くとなかなか元請けを探して下請けになるのも難しいという現実を知りました。今まで訪問販売をしていたのでそれに比べるとなんて元請け探すのは楽なんだ!と、ルンルンになっていたものです。行くところ行くところ面白いように下請けにしてもらえました。 元請けとしては、工務店やリフォーム会社を選びました。どのように選んだかと言いますと、会社の前に看板があるところを適当に訪問しただけです。 月に3棟も塗装工事があればよかったので3‐5社位の元請けがいれば充分でした。

とりあえず仕事を確保した上で、「これから本格的に仕事をこなすぞ」と、職人を雇いました。その職人は知り合いの紹介でした。ある程度の経験者だったので人工は日当12,000円にしました。年齢も近かったのでうまく仕事を2人でこなせました。しかし問題が......。利益率の悪さです。

外壁塗装(足場込み)の場合、1棟約45万円、月3棟施工して月商135万円、年商にすると1,620万円になります。それに対し、1棟当たり材料10万円、人工9万6,000円、諸経費5万円の経費がかかります。最終的に1棟当たりの収入は20万4,000円、月に3棟施工したとして月収は61万2,000円、年収734万4,000円。約730万円の年収となりました(大体で計算しています。正確な数値ではありません。あくまでも目安になります)。

今までが今まででしたからあまりもの少なさに寂しさもありましたが、職人として一生懸命仕事ができるので楽しかったです。自分でお客さんを探さなくてもよい変わりに利益は下がりましたが、その時は「営業をやらないことはなんて楽なんだろう」と感じたものです。 並行して、この時期から本格的に簿記の勉強をしました。きちんと申告しないといけないなぁと感じたからです。この年からやっと会社として申告するようになりました。簿記の本を何冊か仕入れて暇な時間を見つけては勉強しました。私は、簿記の資格こそ取りませんでしたが、年商1億円チョイまでは、税理士なしで申告していましたし税務調査もきちんと対応してきました。節税に関する本、税務調査に関する本は結構お気に入りで今でも本屋に行って目に付くとつい買ってしまいます。

まだゆとりのある年商1,000万円くらいの規模の時に時間を割いて簿記の勉強をすることをお勧めします。希望としては決算書を自分で作成するようにしてもらいたいと思います。全くの素人でも10時間くらい時間を費やせばある程度簿記について理解することができますし、100時間かければそこそこ決算までできるようになります。経理は苦手だと思っても、一時的なことです。1度勉強しておけば大げさですが一生の財産になりますし、後は年に1度の決算の時に参考書を開く程度で充分です。税理士に頼んでいる人でも、簿記が分かっていれば税理士が話すこともよく理解できるので便利です。 また税理士は税金を納めるための計算をしてくれるだけで、会社の経営については考えていません。すべての税理士がそうだとはいいませんが、あくまでも税金の金額を教えてくれる人だと思ってください。会社の経理の状態をよく知っているので誤解されやすいですが、税務署に申告する決算書を作成するのが仕事であり、経営コンサルタントではありません。そのためにも簿記についてはある程度の知識をつけておくことが重要です。

そしてそのうち年商が上がり年収も増えていくと今度は、節税や投資などに目が行くようになります。そのためにもまだ簿記の勉強をしていない人は今からでも始めておいてください。 私の考えでは年商1億くらいまでなら税理士は必要ないかと考えています。例えば税理士に依頼すると顧問料月2-3万円、そして決算時期にまた追加分が請求されます。もちろん、自分で経理をするのが嫌な人は税理士に頼むのも良い選択かもしれません。ただし、年収は50万円近く下がります。

« 前のWeb特集Web特集アーカイブ次のWeb特集 »

Web特集|ニュース|コラム|インタビュー|データルーム|イベント情報|セミナー情報|リンクネットワーク