Web特集
2007年10月09日
粉体塗料・塗装特集2007 機器メーカー・ジョブコーター動向
ホソカワミクロンワグナーの粉体塗装機器が好調だ。今期(9月決算)は過去最高に近い業績という。高速色替えブース「スーパーキューブ」に、一昨年から展開している「HiCoat-C4」ガン。溶剤塗装から粉体塗装に切り替えるユーザーと従来の粉体設備の更新とが相まってガン(オート、ハンド含めて)の出荷は過去最高を記録した。 同社のHiCoat‐C4ガンは均一でソフトなスプレークラウドにより高い塗着効率と入り込み性を改善。AFC流量制御と新型ガンノズル及びパウダーチューブの装着によって、同一流量でもガンからの塗料吐出スピードは従来比で15‐20%落とすことができた。これによって被塗物表面に対し理想的なパターンスピードを可能にした。「ガン、ワーク間距離を接近させても吹き飛ばし現象を最低限に抑えられ、電界の有効利用ができる」と説明する。同社のデータによると塗着効率で4‐8ポイント高まったという。同HiCoat‐C4がんはハンドガンで2タイプ、オートガンで4タイプをラインアップしている。
またインジェクター方式に変わるDDFポンプは粉体塗料の搬送用に利用されているものの、ガン用になるとコスト的な問題からなかなか採用に結びつかないようだ。そこで同社はこの春から新たに低速エアー用のEDポンプの紹介を始めた。 従来のインジェクター方式とは変わらないが6‐10mmの細いホースが利用できる低流量タイプ。「20gからの吐出が可能で、脈動も起きない。HiCoat‐C4ガンとの組み合わせによってソフトなスプレーパターンを形成する」とし積極的な展開を進めていく考えだ。 また高速色替えブース「スーパーキューブ」はマイナーチェンジが行われている。「欧州では自動クリーニング実装タイプが製品化されている。マーケットは完全に多色対応となっており、生産効率を追求する方向」と述べる。
「昨年の夏以降、切れることなく受注が入っており塗装テストも多く、まさに活況を呈している」と状況を説明する。内容的には溶剤塗装から粉体塗装への切り換えが多い。更には設備更新と受注は来年の5月まで抱えているという。 「この景気はしばらく続くと判断している。2010年までに30%のVOC削減が目標になっていることから、それまでは設備投資は続く。また人手不足の中で、粉体塗装は熟練工を必要とせず、管理が容易なことからメイン色を中心に粉体塗装に切り換えるなど粉体で行けるところまで粉体でという考えにある」と分析する。 昨年投入したハンドガンシステム「OptiFlex(オプティフレックス)」は市場の評価も高く、好調な販売が続いている。かつて爆発的なヒットを生んだEasyガンの後継としてより使いやすさを追求したことがマーケットに受け入れられている要因のようだ。
またブースは壁面に透明ポリカーボネート樹脂を採用した「ダイヤモンドブース」を標準品に、色替え頻度の高いユーザー向けに対応した高速色変えブース「マジックコンパクト」ブースをメインに展開している。特にマジックコンパクトブースは戦略製品と位置付け拡販を進めていく考え。 同マジックコンパクトブースは被塗装物最下面から地上高まで700mmという低床設計が大きな特長。新設・既設ブースの入換えを問わず、どのような設備レイアウトにも対応可能というもの。またブース床面に設けられたエアーノズルによってオーバースプレーした塗料をエアーブロー。ブース内に立ち入ることなく清掃が行える。更にブース床面左右2枚のフラップとブース全長短縮化により、安定した空気の流れを実現した。コントローラーはOptiTronicコントローラーにオートガンOptiGun及びハンドガンOptiSelectを装備。 同社は本社ラボ内にマジックコンパクトブースを新設し、テスト塗装を行えるようにした。
「今期(10月決算)の売上高は昨年の約2倍となっており、非常に需要は旺盛」と現状を説明する。同社はスチール家具メーカーへの実績が高い。今後大手メーカーから中小メーカー、更には下請け業者に粉体塗装が普及していく方向にある。また配電盤関連でも設備更新や新設ラインの立ち上げなど粉体塗装の採用が高まっているという。 同社の粉体塗装設備のメイン製品は高速色変えシステム「カラーマックス」にブース壁面を構成する新素材「アポジー」、更にシステムをコントロールする「iControl System」など多彩な製品群に加え、上海工場でも低価格に対応するためにカラーマックス用にPPのダブルウォールを開発し、グローバルネットワークを生かした展開。
またインジェクターポンプに代わる次世代ハンドガンポンプHDLV(High Density Powder Low Volume Air)を搭載した「Prodigy(プロディジー)」ハンドガンシステムを昨年から紹介している。同ポンプは極めて少ないエアーでパウダーの搬送を可能にした。そして搬送パウダー量と吐出時のエアー量を独立に制御することができることから塗装のスプレーをソフトに行うことができる。 更にカラーチェンジバルブを装備し、専用のカラーセレクターを組み合わせることによって20秒で色替えが完了し、最大28色までの自動色替えが行えるプロディジーカラー・オン・デマンドの展開に入っている。「既にスチール家具メーカーに採用が決まり、補正と箱モノの内面塗装にロボットと一体化した全自動のカラー・オン・デマンドが稼働する」とコメントする。同社では今年中にプロディジーオートガンシステムをラボに設置し、生産性の向上を求めるユーザーに紹介していく方向だ。 一方、価格競争が厳しい中で、ガンについてはこれまでの機能を集約するとともに、より使いやすさを追求した新型ハンドガンをマーケットに投入する。またブースはデザイン性を高めた「カラーマックスQ3(キューブ)」を導入する意向を示す。「ツインサイクロンの基本的な考え方は変わっていないが、壁面に特殊ポリプロピレンを採用し普及モデルとして拡販に結びつけていく」考えだ。
旭サナックの粉体事業は売上ベースで昨年を上回るペースにある。しかし収益面では価格競争から厳しい環境を強いられている。同社では更なる原価低減に取り組むとともに新製品の開発によってマーケットの活性化を促し、その一方でアフターサービスの充実に努めることで収益の向上を図っていく考えだ。 同社はコロナ放電式小型静電粉体塗装機「Ec'Coronaシリーズ」に摩擦帯電式粉体塗装機「ザ・マサツ」を展開している。更に色替えブースは「Ec'ColorChang System」をメインに据え色替え頻度の高いユーザーに対応している。 同社は摩擦帯電ガンの補正用としてコロナ帯電ガンの帯電をプラス帯電用にすることで使いやすさを追求するとともに、摩擦帯電ガンのガン内面チューブの耐久性向上に向け開発を行っている。
更に同社はコロナガンにおいてパターンの均一化に対応したフラットパターンノズルを開発するなど均一塗膜の形成に力を注いできた。「搬送エアーが塗着効率に大きく影響することが分かってきた。低速エアーにしてソフトスプレーで効率を上げる考えだ。従って低速エアーに対応したノズルの開発を進めている」とし、供給系の新システムも検討している。 またこれまで粉体塗装ではレシプロをメインに塗装を行ってきたが、塗料使用量の削減などランニングコストの低減に対してはロボット塗装の方が有効であることから、同社では粉体塗装のロボットシステムを推奨している。「被塗物によって異なるが、無駄吹きが少なく塗着効率が高まることから有効な手段と判断している」という。 同社は塗着効率100%を目指し、TE‐100をキャッチフレーズに活動を進めている。「塗着効率が70%近くまでくれば吹き捨てでも十分採算に合う。更にブースシステムも小型化が可能になることから、液体で培った霧化技術や粒子分布の解析などを粉体塗装に応用し、塗着効率を高める」とコメント。
赤外線ヒーターの総合メーカーであるヘレウスは塗装関連向けに中波赤外線ヒーターを展開している。 ここ数年情報機器関連のコーティング分野での採用が増えている。「非常にデリケートな部分で加熱用に採用されている」と説明する。 塗装分野においても粉体絡みで設備投資が出てきている。「従来自動車関連が多かったが、ここにきてさまざまな分野から引き合いがある。ユーザーからの指定で設備メーカーが発注をしてくる。当社としては設備メーカーをサポートしてノウハウを提供している」という。
コーティングという範疇で捉えると加熱のニーズは高く、生産効率のアップ、省エネ、省スペースと幅広い対応が求められる。同社の赤外線ヒーターには短波長赤外線ヒーター(近赤外線ヒーター)、中波長カーボンヒーター、中波長赤外線ヒーター、長波長赤外線ヒーター(赤外線ヒーター)と種類も豊富で、かつ求められる波長に合わせて対応できるところが強み。 同社の赤外線ヒーターは透明石英ツインチューブを使用しており、クリーン加熱に最適であるとともに、赤外線の透過率が高い。またフィラメントを外気への対流熱損失から守り、有効波長での熱ムラも見られないといった特長を持つ。更にヘレウス製品だけが持つ金反射膜によって照射効率95%といった高い数字を得ている。 ここにきて、ON‐OFFの速いカーボンヒーターが好調な出荷を見せている。「1‐2秒で立ち上がり、1本当たりのエネルギーが高いのでラインスピードを上げることができる。現在、プラスチック樹脂やフィルムコーティングのマーケットで採用が進んでいる」と説明する。
粉体塗装においても同社の中波赤外線ヒーターが使用されている。立ち上がり1‐2分で200℃まで昇温(850℃まで可能)し、その後熱風式乾燥炉で乾燥させる。この併用によってムダな昇温時間が大幅にカットできるとともに、1ワーク自体の生産効率が高まる。 またラインの流れが格段にスムースになるだけでなく、「塗料の溶融・硬化に合わせエネルギーコントロールすることで高品質の仕上がり外観が得られる」と品質、経済効果を強調する。
アネスト岩田は粉体静電塗装機「E‐spray Powderシリーズ」と合わせ、粉体定量供給装置「DDFポンプ」を展開している。 DDFポンプは1ガン当たり2本のプランジャより塗料を吸い込み、押し出しを交互にするシステムで塗料を供給する。インジェクタ方式とは違いエアではなくピストンで塗料を供給する。そのため、エア消費量がインジェクタと比べ10分の1で済む。更に粉体搬送速度が従来と比較して4分の1の速度で安定して供給することができ、ソフトなパターンが得られ大幅に塗着効率が向上した。 ターゲットとしては均一膜厚確保のための優れた定量性を求めるユーザーをメインに展開している。医療機器関連など高品質塗装を求めているユーザーに採用されている。
DDFポンプではハンドガンユニットとオートガンユニットを展開しており、今年中にはハンドガンの可変パターンを上市予定としている。このタイプではノズルを交換しパターンを変えるのではなく、ガンの手元でパターンを変えることできる。そのため、「狭い箇所や入り隅にはパターンを絞り、広範囲にはパターンを開くことが手元ででき、複雑形状のものに適している。また、ホースが細くハンドリング性が優れているので、ムダ吹きすることがなく塗料の節約が可能になる」として、市場でのトライアルを行っている。 また、DDFポンプに制御パネル、流動槽、超音波振動ふるいの周辺機器を組み合わせた粉体定量供給ユニット「EP‐PMC10」を展開している。このユニットはガンへの粉体定量供給用ポンプ最大6台(ガン6丁)、新粉/回収ポンプ最大2台までが搭載可能となっている。
市場では溶剤から粉体への切り替えはまだまだ少ないという。塗装面の平滑性、補修、色替え作業などが課題と見られる。ただ、最近では汎用タイプのガンで引き合いが増えているなど、「ユーザーに対する間口を広げる意味で粉体塗装を始める業者さんが増えている」として、拡販を進める。
日本パーカライジング・アイオニクス部の売上は昨年度比2ケタ増と好調だ。粉体塗装での設備投資、溶剤から粉体への切り替えといった、ユーザーの動きが旺盛でブース、オートガンともに需要増となっている。流通では、関西だけでなく関東でも代理店ネットワークを充実させたことが奏功し、販売量が増加している。 今年6月に上市した静電粉体塗装装置「GX8000シリーズ」が好評価を得ている。特長として、箱物内面コーナー部の付きまわり性が向上した上、箱物内面底部における粉溜まりを低減させた。 更にパルス機構により、被塗装物にガン距離が近づいても定められた最大電圧と電量を確保するので、粉体塗料の吹き飛ばしが少なく高い塗着効率を維持できる。ガンケーブルは両端コネクター付きでワンタッチで交換可能などの特長を有する。
また、デジタル制御コントローラーが塗料搬送空気量を一定にすることで吐出量変更時の吐出速度調整が不要となり、適正な塗装条件が簡単に確保できる。箱物内面塗装や複雑形状物塗装に対して効果的な機能となっている。 同シリーズは今期、月に10台のペースで販売しているが、「まだまだ少ない。設備の方に忙しくて販売に時間がさけない」(担当者)状況。 VOC問題は粉体塗装に追い風となっており、溶剤から粉体への流れが進んでいる。「粉体は入り込み性の向上など改良が進んでいる。設備投資しながらガンも新調するユーザーが多い」。 同社は中国に生産拠点を持ち、コストパフォーマンスを武器に国内に輸入販売している。「製品の性能は問題ないレベル。納期には3カ月ほどかかってしまうが、3割ほどのコストダウンが図れる」という。ただ、「他社も同じ手法で展開しており安値競争になってしまう」と危惧する。
海外展開としては中近東や東南アジアが特に好調で他にオーストラリアやニュージーランドでも好調。アメリカも景気は底を打った感があり、代理店販売を含めこれから対応を強化する方向にある。 また、中国市場に対しては、「日系企業への対応を強化するため、新たな販売店網を構築していく」方向性だ。
日本ワグナー・スプレーテックは、手吹粉体塗装装置「PRIMA(プリマ)」を展開し、前年比30%以上と好調な売れ行きを見せている。特に溶剤ユーザーの導入機としての引き合いが強まっているという。 「PRIMA(プリマ)」のコントロールユニット「EPG2008」は、ドライブースと塗装機、熱源があればすぐに粉体塗装が始められるというコンパクトさが売り。塗装条件は4レシピまで設定できる他、コロナガン、トリボガンの両用が可能。また吐出量が容易に調節できるフィードエアー、吐出量を変えずに吐出スピードを変更するトータルエアー、エアー量を調整する霧化エアーなどの各機能を装備する。 ユニットとしては、色替え多色対応タイプの「PRIMAエアーフルイド」と連続塗装タイプの「同60L」(ホッパー型)を揃える。
同社は同品より先行して、「BRAVO(ブラボー)」を投入していたが12種類のレシピが設定できる中・大規模ユーザー向けのため、「ユーザーによってはオーバースペックになることがあった」(担当者)。そのため今は「PRIMA」を前面に打ち出した販売展開を行っている。 ガンはコロナガンシリーズ「PEM-C4Hi」ガンが人気。長寿命、低ランニングコストをコンセプトに開発した同品は、フラットジェットノズルの採用により、凹凸部品やエッジへの過剰膜厚対策など被塗物に応じた3タイプのパターン塗装を実現している。またすべての電気部品が頑丈な樹脂ボディーに内蔵されている。 その他の特長として、メタリック塗装でも均質な霧化と高い帯電効果を発揮し、均一パターンによる薄膜化を実現する。また高い帯電効果が得られるため、塗着効率の向上に寄与する。 同社の今後の課題は、販売店網の構築。建築分野では広く知れわたっている同社にとって、工業用分野での認知度向上が需要拡大の鍵となっている。
ダイニッカがフランス・サンキス社から国内代理店として販売している触媒を使った輻射パネルヒーターが好調だ。用途は建設機械から鉄道車両、自動車部品などに広がってきた。 「サンキスサーモリアクター」は乾燥炉に対する触媒輻射パネル。パネルユニットとなっているため、大型乾燥炉から小型までフレキシブルに適応できる。 ユーザーからの評価は1)短時間で昇温するため、省エネにつながる2)塗料中の樹脂の重合を促進し、仕上がり感が向上3)溶剤など揮発がスピーディーで安全性が高いなど。 サーモリアクターから放出される赤外線輻射熱は塗料樹脂の吸収スペクトルと一致していることで優れたエネルギー伝導率がある。 粉体塗料や水性塗料など、環境対応システムとしての用途を拡大しており、「サーモリアクターは欧米での実績が拡大しており、グローバルなスタンダードアイテムになる可能性がある」(担当者)と拡販に力が入っている。
カドワキカラーワークスは意匠を追求した工業製品の表面処理として粉体塗装の普及を図る。「意匠性が見直され、展示会への出展や営業効果が新規顧客の増加につながっている」(門脇社長)と、フル稼働が続いている。 同社ではRAL見本帳はすべて対応でき、自社の見本帳では2,000色を揃える。自社技術によりパールやメタリックもオリジナル色として展開し、「粉体は色数が少ないという認識で溶剤へ流れていた」ユーザーに対して積極的に働きかけている。
本来の「デザイナー・メーカー・業者」といった流れではモックアップに1カ月以上を要する。そのため同社では直接デザイナーと会い、「その日のうちに色が出せる」対応を行う。デザイナーの考えを直接聞くことでイメージの具現化を図る。「デザイナーには何十回も提案する。例えば、椅子なら色だけでなくイメージも模様などで表現する」。鏡面、木目、スウェード調などがトレンドとなっているという。最近では銀座の店舗の壁を鏡面塗装で受注した。鏡面調であれば、塗装後にバフがけで磨き工程を数回行い仕上げる。 また、最近では医療関連品など工業製品の市場でもデザイナーが入り、豊富なカラーバリエーションが求められているという。「特に顕著なのが車椅子。一生使うものなのでこだわる方が多く、高級志向が強くなっている」。
門脇社長は「アートを極めたい。市場を見ると、今までは生産側が与えていたものが、消費者の趣向に対応するものに変わってきた。表面処理技術に対するデザイナーの理解は高まっており、塗装技術の価値を高めたい」と意気込みを見せる。
粉体塗装のパイオニアである筒井工業は開発型の企業として数々の製品を手掛けてきた。なかでも木目調粉体塗装は年間を通じて景観材料として採用されている。 同社の木目調粉体塗装は従来の塗装では表現できなかった木皮及び木目模様の色調、質感を表現したもので、白樺、松、杉、桜などのバリエーション持つ。主な基材はアルミサッシ、ドア枠、橋の高欄など。塗料は屋外用途として高耐候性ポリエステル粉体塗料を使用している。 景観との調和から同社の木目調粉体塗装が採用されているが、発注者は国土交通省や全国の地方自治体。更にホームページから問い合わせてくるケースもあるという。既に技術的には確立されており、「同じ木目でもひとつとして同じ模様はない。そこが印刷や転写と違うところ」とその辺は自社のノウハウとなっているようだ。
その他、UVパウダー、エポキシ鉄筋塗装及びプラズマ溶射と粉体塗装を組み合わせた防食塗装の開発を行っている。 「常に新しいものにチャレンジすることで自社の技術は成長する。粉体塗装をベースにさまざまな技術を加え、複合技術として手掛けていく」方向にある。
横浜樹脂コートはクラレと共同で熱可塑性粉体塗料「M‐コートパウダー」を開発、ナイロン樹脂塗装の代替としてマーケット展開を図っている。同樹脂はクラレが自社のポバール樹脂(ポリビニールアルコール)を粉体塗料用樹脂に応用、同社が塗料化を図るとともに供給も行うことで需要開拓も行っていく。 既に中国で籠受け台に使用しており、トン単位で出ている。しかしまだカートには使用していないという。「焼付の温度管理が難しく、温度が低いとピンホールが発生する。塗料の処方の問題。既にめどは立っている」と事情を説明する。同社は確認が済み次第スーパーのカートへの採用に向け展開を図っていく考えだ。
ポバール樹脂の特性は透明性があり、付着性に優れることからプライマーレスで対応可能。更にナイロン樹脂よりも硬度が高い(H~2H)といった特長を有す。「透明性に優れることから鮮映性の高い外観品質が得られる。また叩いても割れない強靭な塗膜を形成する」と説明する。 また同社でドライブレンドによる調色を行い、ユーザーにカラー提案を図りながら市場開拓を進めていく意向。 また同社は昨年セキュリティ・ネット事業を立ち上げた。それは同社で塗装したフェンス・ネットに光ファイバーを使用し、監視カメラによる監視システムを供給していこうというもの。
既にさまざまなところから引き合いあり、「高齢化社会を迎え、治安に対する不安は大きく、セキュリティに対するニーズは高い」とコメントする。
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