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Web特集

2007年12月04日

シリーズ: ペンキ屋から塗装ビジネスへ

ペンキ屋から塗装ビジネスへ ‐年商3億円への歩み‐(10)

アルカス 真仲一成

第9章 班を増やし年商3,000万円に(年商3,000万円のケース〔1〕)

前号で人工をかけて仕事をしていたことで、良い工事をしている満足感はあったものの会社としてお金がない状況になったことをお話しました。そこで問題解決のためにまず班を増やすことを考えました。仕事を増やすのは簡単なことだったので、受注を増やして工事量を増やすことに着目しました。
今いる職人を育てて手元を2人入れれば2班できると考え、急ピッチで育て上げました。そして、手元を集めるために知り合いに声をかけました。しかし思ったより手元を集めるのが難しく、なかなか思うように集まりませんでした。最初の頃は、知り合ったペンキ屋に応援に来てもらったりして助けてもらいながらどうにかやりくりしました。
仕事量も安定はしていませんでした。空いてしまう時や集中して仕事が入る時もありました。しかし、元請けとのコミュニケーションがうまく取れていましたので、調整をしてもらうなど随分助けていただきました。工事の質も私が入っているのでまあまあ良い仕事をしていました。しかし、元請けの都合で明日までとか無理な注文が入った時には、恥ずかしいですが手抜きをしたこともありました。


この頃年商は3,000万円に達していました。その内訳として自分の班の売上の内容は、1棟約45万円で受注し、月3棟施工して月商135万円。年商にすると1,620万円です。経費は材料費10万円、人工代9.6万円、諸経費5万円で、1件施工して大体20万4,000円の収入、月収にして61万2,000円、年収で734万4,000円となります。1つの班での売上自体は年商が1,000万円の時と同じです。
もう1班については、1棟約45万円受注し、月3棟施工し月商は135万円。年商は1,620万円になります。経費は材料費10万円、人工代は親方・手元を合わせて21万6,000円、諸経費5万円とすると、1件施工して8万4,000円の収入、月収は25万2,000円、年収にすると302万4,000円となります。
2班の収入を足すと、月収は86万4,000円、年収は1,036万8,000となります。
年商3,000万円でようやく年収1,000万円が得ることができるようになります。(大体で計算しているため、正確な数値ではありません。あくまでも目安として捉えて下さい)。


当時付き合っていた会社は、町の工務店が3つ、訪問販売系の塗装工事会社が1社、塗装ブローカー1社です。この5社で月6棟を下請けとして仕事をもらっていました。単価が良かったのは町の工務店です。なぜかと言うと、見積りをこちらで作成できるからです。またたまに、知り合いになった瓦屋さんや板金屋さんにお客さんを直接紹介してもらうこともありました。こういう仕事の内容は良かったです。
月6棟をコンスタントに取っていくことは難しいと思いましたが、それよりも大変な問題がありました。それは、現場と現場の調整の難しさです。単純に2人を2班で動かすのですが、足場は同じ日にだぶらせることができません。(トラックの問題)例えば今日、明日で足場を架設する予定だった時に、雨で中止になったりすると途端に困ります。明日の予定だった現場を明後日にすることはなかなかできません。たまに、良心的な会社やお客さんがいない現場の時は可能ですが、大概は無理でした。


そんな時には、午前中と午後に分けて足場組みをしたり、また1件目の足場を現場に置いて2件目に向かうこともしました。
とにかく職人は雨に泣かされます。電話で天気予報チェック、家に帰ってテレビつけてまた確認。とにかく天気のことは頭から離れませんでした。
足場の問題は足場組み立ての時だけでなく、解体の時も同じことが言えます。解体は最悪、トラックなしでも対応ができますが、足場を次の日まで庭に置かせてもらったり、今の時代だと難しいですが、道端に置いてきたりしたこともありました。(次号に続く)。


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