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Web特集

2007年12月20日

シリーズ: ペンキ屋から塗装ビジネスへ

ペンキ屋から塗装ビジネスへ ‐年商3億円への歩み‐(11)

アルカス 真仲一成

第10章 台帳管理の重要性(年商3,000万円のケース〔2〕)

前号の続きとなりますが、年商3,000万円規模の塗装会社の難しいことと言えば、人材確保の問題があります。職人という仕事は雨の時は休みと言うのは仕方のないことです。でも、雨の日に限って「雨ですけど仕事ありませんか?」と言って来たり、また晴れが続くと「仕事休みたい」となるのです。仕方のないことではあるのですが、暇な時には毎日出たいと言って、忙しくなると休みたい。これには困りました。 洗浄など人がいなくてもどうにかなる時には、なるべく休ませてあげられるのですが、足場などの場合はお願いして出てもらいました。まったくどっちが親方なのかわからないくらいです。 この時の職人3人の内1人は3年後に独立し、残りの2人は今でもいます。1人は、工事の責任者になっており、もう1人は現場の責任者になっています。当時が平成10年ですがもう10年くらいお付き合いしていることになります。当時まだ、16歳だった彼はもう26歳です。早いものです。もう1人は、結婚して子供が2人生まれました。

ほぼ毎日彼らを見ていることになりますが、今日は二日酔いだなとか、機嫌が悪いなとか大体感じ取ることができます。逆を返すと私も読まれているということになりますが・・・ 独立した1人は、今でも忙しい時に手伝ってもらいます。 この売上3,000万円時代の年収は、1,000万円くらいです。以前売上が1,000万円くらいの規模の塗装会社の親方の年収は大体700万円とお伝えしました。そうなると売上が3倍になっているのに、年収は3倍にならないことが分かります。たった300万円かと思われるかもしれませんが、月にすると約25万円多くなります。そう考えれば悪くありません。また、違った見方をすれば1人分の年収にもなりますから結構な金額です。

ただし、気苦労などは以前の売上1,000万円の時と比べて3倍以上になります。あと思ったより年収が上がらなくなる要因として、現場を任せる人の人工が高くなるのと、自分がいなくなることによって現場に緩みが生まれます。 例を挙げると、休み時間の延長や現場の早上がり、工程の効率悪さなどが積み重なり、結果として人工が多くかかるようになり、利益が取れなくなっていくという事実があります。 今、当時に戻れるのであれば、現場ごとに工事台帳をきちんと作成するでしょう。儲かっているか儲かっていないかは、実際に決算するまで把握できない状態でした。言ってみればどんぶり勘定です。でも、きちんと工事の台帳管理をしているところは実際のところあまりないと思います。

私は売上1億円までまさしくどんぶり勘定でした。ひとつひとつの現場を計算することなく、決算時にまとめて計算していました。ですので工事台帳は、とても重要ですので、この3,000万円規模のうちからきちんと作成する癖を付けておいた方が良いと思います。 この時は、とにかく職人として現場に出ていましたので、頭の中が職人になっていました。どのようにしたら綺麗に塗れるか?効率が良いか?などそんなことばかり考えていました。 まだ、経営者と言うより職人の親方として活躍していたように思います。

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