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Last Updated: 2008年10月21日 08:57  RSS 2.0
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Web特集

2008年01月15日

2007年10大ニュース(マーケット編) 

第1位 原材料費再び上昇、業界企業全体で収益圧迫

年初に一時50ドル台を割り込んだ原油価格が11月には90ドルを突破、国産ナフサも6万円台後半の高値で推移し、原材料問題の深刻度が増している。メーカー各社は売上原価が大幅に上昇、販管費の圧縮で収益の確保を図るが、人件費の削減など企業力の低下を招く恐れも。更に最終製品や工事の価格が上がらない中で価格転嫁が思うように進まず、流通、ユーザーにまたがる痛み分けの様相を呈している。

第2位 海外生産(2006年)116万トン超に

平成18年の塗料メーカーの海外生産が116万6,967トンに達した。統計を取り始めた90年に比べると6倍強の水準。進出メーカー数は31社で、進出国数は2003年の21カ国から26カ国へ、拠点数は119から155へと拡大。数年後には生産の内外逆転の可能性も出てきている。急速なグローバルネットワーク化の一方で国内経営基盤とのひずみも広がってきており、深刻な課題も浮上している。

第3位 改正建築基準法の影響ジワリ

今年6月に施行された改正建築基準法により確認申請業務に著しい遅延が生じている。10月の着工床面積は前年同月比31.5%減、新設住宅着工戸数も35.0%減とともに4カ月連続減少を続けている。この問題は建築業界を超え、建材や新築時の耐久消費財など工業塗装分野にも影響。鋼製家具などは在庫調整に入る局面も。また工事の最終工程を担う建築塗装分野では、年明けから影響が深刻化するとの声も高い。

第4位 日塗工、自主管理更に厳格化

自然塗料からのホルムアルデヒド放散問題などを受け、日本塗料工業会は自主管理要綱を改定。自然塗料同様に酸化重合過程でホルムアルデヒドを放散する可能性のあるアルキド樹脂系塗料についても新要綱に基づいて再審査を要請するなど厳格化している。更に木材保護塗料についても建築工事標準仕様書に屋外使用を目的とする「木材保護塗料塗り」が新設されたことから、登録対象外とすることを決めた。

第5位 トヨタ、自補修水性シフトに着手

トヨタ自動車は系列カーディーラーのBP工場で水性塗料(トヨタペイント)の導入に着手した。VOC排出量の最も多い自動車補修ベースコートの転換を進める方針。2005年に関西ペイント、日本ペイントの両社にトヨタスペックの開発を要請し、その完了を受けて現場での実証を行ってきた。基本品質での問題はなく、ミニマム投資で済む乾燥機の導入など作業性も整備し、水性シフトを進める。

第6位 同一商圏内の塗料販売店が合併

市場のシュリンク、ドロ沼化する価格競争、更には後継者難など塗料販売店の経営環境が厳しさを増している。特に8割以上が従業員10人以下といった生業規模のため、市場創造力が持てないでいる。そうした中、東京都内の同一商圏内にある塗料販売店同士が合併、11月1日に新会社を設立した。両社の得意分野を融合させ、新たな価値を生み出すことで将来性のあるビジネスモデルを構築することが狙い。

第7位 アクゾ・ノーベル、ICIを買収

オランダの世界トップ塗料メーカー、アクゾ・ノーベルは今年8月、英国のICIを80億ポンド(約1兆8,630億円)で買収すると発表した。これにより同社は売上の44%を占める塗料事業のグローバル展開を深化させ、とりわけ中国、インド、東南アジア、南米など新興需要地域での拠点を一気に拡充。注目されているのは、建築用塗料市場でグローバルトップに向かう戦略が鮮明になっている点だ。

第8位 大手、中堅メーカーの海外展開加速

塗料メーカーのグローバル展開が加速する中で、これまで出遅れていた大手、中堅メーカーの海外展開が活発化してきた。大日本塗料は中国において工業用から汎用までをカバーする生産拠点を確立した他、シンガポール、タイの拠点化によりアセアン諸国をカバー。トウペはタイでリサイクル型プラスチック用塗料「リペレ」の生産を開始。イサム塗料もタイのTOAペイントと合弁会社を設立した。

第9位 ショールームを拠点に生活者ダイレクトを指向

業界企業がショールームを開設するケースが増加している。特に目立つのは、いわゆる町場の"ペンキ屋さん"クラスが相次いで開設している点で、一昔前までは見られなかった現象が起きている。建設市場が厳しさを増す中で、これまでの下請けを脱し、住宅塗替えなど直需を指向する層が増加。こうした生活者ダイレクトの展開の中で、地域市場における信頼性の確保と、塗装工事への透明性を高めるのが狙い。

第10位 新生・恒和、塗料と防水の融合でスタート

昨年の民事再生から事業譲渡を経て今年2月、防水材大手のダイフレックスのもとで新生恒和化学工業がスタートした。グループが目指すのは塗料、防水、接着・シーリングなど建築にかかわる化学材料を総合的に供給するコンストラクションケミカルの業態。市場では総合仕上げニーズが高まる中で、塗装と防水など領域間の融合が進んでいる。両社の持つ技術や販路の融合で競争力を高める狙い。

番外編 ナノコンポジットWが井上春成賞受賞

水谷ペイントは科学技術の賞として国内で最も権威のある井上春成賞(平成19年度)を受賞した。同社と京都工芸繊維大学、科学技術振興機構の産・学・官連携で開発・製品化した「ナノコンポジットW」が、実用化が難しかったナノコンポジット技術を低コストかつシンプルな方法で一気に実用化し、商業レベルで汎用的に普及させたことが評価された。塗料業界では初の快挙。

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