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Web特集

2008年07月28日

シリーズ: 工業塗装ラインのホコリ対策

工業塗装ラインのホコリ対策(第4回) 平田技術士事務所 代表 平田政司

みなさん、こんにちは。塗装技術コンサルタントの平田政司です。引き続き「工業塗装ラインのホコリ対策」についてお話します。
工業塗装ラインのホコリ対策には、「見える化」が有効です。「見える化」のアプローチの最初は、不具合成績の「見える化」です。現場の外観検査記録から、日々の不具合率を計算することにより、現場の変化が見えるようになります。
また前回はグラフの作成手順についてご説明しました。グラフに目標値やコメントを記入することで「見える化」が強化できます。

◎グラフの掲示

グラフは毎朝、前日の不具合率(手直し率)を計算し、すぐに記録するのが基本です。これが塗装ラインの健康状態の「見える化」です。
1週間まとめて書いたり、夕方記録したのではアクションが遅れてしまいます。毎朝記入し、現場の状況を肌で感じるようにしましょう。


またグラフはパソコンの中に保存しているだけでは「見える化」になりません。A3の大きさ以上に印刷して現場に掲示しましょう。現場に掲示して誰の目にも見えるようにすることが、「見える化」です。
できれば1カ月1枚のグラフを毎月つなげて掲示すると、数カ月の改善活動の結果の推移がひと目で分かります。1カ月の不具合改善率はわずかでも、数カ月で俯瞰すると変化がよく分かります。これも変化の「見える化」のテクニックです。


もっとも良い例は、A0版の紙へ手書きで記入していく形です。A0版にすることで遠くからも見えるようになります。また手書きで記入することで、記入者は変化を実感することができます。管理者が不具合率を計算し、現場の責任者に記入させるという仕組みもよいと思います。


20080716-3-2.jpg

◎グラフから得られる情報

グラフが現場に掲示できたら、メンバーの皆さんで毎日眺めましょう。このときに注意するポイントは日々の不具合率の変化です。
グラフは毎日上がったり下がったりしますが、その変化を観察します。特にグラフに記入しているコメントとの関係に注目します。たとえば焼付炉の清掃をすると一般に不具合率が上昇しますので、焼付炉はゴミの発生原因のひとつであると分かります。


すなわち、グラフは上がっても下がっても原因であるということです。もうひとつ、それぞれのアクションに対してグラフが変化しない場合は、それは原因ではないということです。
では、次回は目標設定のポイントなどについてご紹介いたします。

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