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Web特集

2008年07月11日

塗り床・木床用塗料特集2008 メーカー動向(塗り床・木床)

塗り床

水性1液を新発売 エスケー化研

エスケー化研は塗床材シリーズ強化の一環として、「アーキフロアーAWG」を新たに投入した。水性1液タイプの欠点とされる汚れの課題をクリアした。
反応硬化形アクリル樹脂を採用しているため、従来の水性アクリル樹脂系塗料に比べ速硬性があり、施工翌日(施工条件23℃)の歩行が可能で、工期短縮につながる省エネを実現した。また低温下における硬化性にも優れている。この他、各種下地や旧塗膜に対する密着性が良く、高い架橋密度のため汚れが内部に浸透しにくく、汚れても除去性に優れている。


水性・低臭に加え、ホルムアルデヒドをはじめとする揮発性有機化合物13物質を含まず、環境・安全性が高い。また1液タイプのため手軽に塗装でき、工場の従業員でも容易に施工できる。
また、同社は昨年、「水性速硬型ミラクフロアー」を上市した。水性エポキシ樹脂系の塗床材で乾燥硬化性に優れ、エポキシ結合を塗膜構造内にもつため溶剤系に匹敵する耐摩耗性・耐薬品性を示す。


塗床材への注力は、同社にとって総合力を発揮するチャンスでもある。建築仕上材のトータルシステムとして床の分野を取り込むことで、需要拡大の相乗効果を狙っている。
「塗床材は当社にとっては後発分野だが、トータルシステムを指向する中で拡販していきたい。汎用性の高い分野はほぼカバーできる商品ラインアップができた」(担当者)。

機械式立体駐車場の問題解決 ジャパンカーボライン

ジャパンカーボラインがまたひとつユニークな製品をリリースした。機械式立体駐車場の塗替えに的を絞った専用塗料「車路コート」がそれだ。
立体駐車場の塗替えはこれまで、建物の付帯部分という性質上、塩化ゴム系やフタル酸グレードでの対応が主であった。磨耗の激しい車路部では耐久性が期待できないばかりか、乾燥に伴い作業が長時間化(通常2~3日)するため代替駐車場の確保とコスト負担、有料駐車場の営業機会損失、地下格納型やタワー型での車内への移臭などの問題が指摘されており、改修方法が改めてクローズアップされていた。


「車路コート」はエポキシ系及びポリエステル系で製品化。厚膜形成による強靭な塗膜と車路のたわみに追従する柔軟性を兼備し耐久性を高めた他、施工後1時間で出入庫可能な超速乾性を実現。また地下格納型の一般部や根巻部には超低臭タイプをラインアップしニオイの問題を解決。「機械式立体駐車場の塗替えに最適で、非常に説得力の高いシステム」と期待を寄せる。
粘度やポットライフなど施工上シビアな管理が必要なためこれまで特定の塗装会社とクローズで進めていたが、「ある程度標準化されてきた」と判断、オープンでの販売を始めた。


一方、アミン臭の除去に成功し限りなく無臭に近い超低臭タイプとして発売した無溶剤エポキシ系「グリーンノンソル」。アウトガスを嫌うエレクトロニクス関連、衛生塗料との切り口で食品関連や病院、学校などへの指定活動を強化している。

機能性を追求、水系製品が好調 神東塗料

神東塗料は「アクリル、ウレタンともに水系、ハイブリッド製品の需要が高まっている」(担当者)と、水系製品を中心に微増ながらも販売量を伸ばしている。ユーザーが環境対応を進める一方、非危険物、非溶剤であることから従業員自らがメンテンナンスを行うケースが増えたことも需要増加の背景となっているという。


同社の販売スタンスは競合他社が工事受注を強める中にあって、材料販売が中心。「地道な営業の積み重ねしかない」と環境対応、機能性製品の品揃えを強化することでユーザーニーズに対応した展開を図っている。
とはいえ、公共工事関係では自治体の財源不足から環境対応よりもコスト優先が根強い。同社では鉛・クロムフリーを図るものの「色によっては相変わらずコスト面から鉛系の引き合いもある」とジレンマも抱える。
同社では塗り床分野においては、使用状況、要求ニーズに対応した塗膜物性の付与が不可欠とし、硬度、耐スリップ性、耐傷付き性、耐汚染性など機能面でのレベルアップを更に追求していく方針。最近では硬質厚膜ウレタン、導電性塗料の需要が増加している。


硬質厚膜ウレタンでは、無溶剤形の「ユカトップUハード」を上市。シームレスでレベリング性が高く、高光沢の仕上がり感を引き出す。
また導電性塗料では、「Shintron」ブランドとして展開。電磁波遮蔽塗料、帯電防止用塗料を揃え、各樹脂系をラインアップし品揃えで差別化を図っている。

水性エポキシ系伸長 関西ペイント

関西ペイントは塗床材「カンペフロアー・NEWシリーズ」をラインアップしている。定番的な品揃えだが、「当社のブランド信用力をバックに伸ばしていきたい」(担当者)との意向を示す。
シリーズの中で伸びが目立つのは水性タイプ。とりわけ水性エポキシ樹脂系の伸長が目立つ。
「カンペフロアー700」(2液形水性エポキシ樹脂床用塗料)は特殊変性タイプで、従来のエポキシエマルションに比べ高光沢性がある。また速乾性も改善された他、水性ならではの低臭性で快適な施工ができる。


「カンペフロアー700QD」(2液形水性エポキシ樹脂床用塗料速乾形)は溶剤系2液タイプと同等以上の性能を発揮するハイグレードタイプ。また水性エポキシ塗料では困難であった低温度(気温5℃)での塗装が可能。
両製品とも工場床、倉庫の床の改修で伸びている。


また汎用製の高い「カンペフロアー100」(1液形アクリル樹脂エマルション)は速乾性に優れ、施工性が高く一般床用として普及している。
溶剤系では「カンペフロアー200」(1液形アクリル樹脂床用エナメル)、「カンペフロアー400」(2液形ウレタン樹脂床用エナメル)、「カンペフロアー600」(2液形エポキシ樹脂床用エナメル)をラインアップする。
「建物全体の改修の中で床分野は条件が厳しい。塗材の品質・性能の差が強く出る分野なので、当社の技術力を結集し対応していきたい」(担当者)という。

弾性・遮熱トップコートを投入 大同塗料

大同塗料はユカクリートシリーズの新製品としてウレタン系弾性上塗材「水系ソフトトップコートAU」「水系ソフトトップコート遮熱型」の2製品を上市する。当初、防水向けの軟質ウレタン材として開発を進めていたが、遮熱機能の付与や素材への密着性などを高め、多機能型トップコートとして需要拡大を図っていく。
同品は塩ビシートにも高い密着性を持ち、改修の際も下地を剥がすことなく施工できるのが特長。弾性機能に加え、「同遮熱型」では遮熱機能を付与するなど、屋内外の床面、防水面など用途性にも優れている。また環境面でもこれまでの溶剤ウレタンから水系へのシフトが可能となり、水系プライマーと組み合わせることでオール水系仕様を確立した。


塗り床材を主力とする同社は、製品の機能強化を図る一方で、改修市場に注力した展開を見せており工事受注も積極化。下地診断、仕様提案、施工指導など現場対応力、技術フォロー力を強みとしている。需要環境は「昨年まで積極的な設備投資があったが、今年はほぼ一巡した様子。伸び率こそ鈍化したが、高止まりで推移している」と見るが、人的パワーで更なる拡大を図っていくとしている。


その他、導電性床材「ドーデン」、無溶剤型硬質ウレタン「ライズ」も堅調に推移。また路面用として、アスファルト路面用太陽熱反射塗料「カラーファルトクール」を上市するなど、機能を向上させることで用途開発を進めている。

20年耐久を訴求、実績高める クリテック・ジャパン

コンクリート補修・補強システム、フロアコーティング、水路ライニングシステムなどドイツ・Sto社製品の国内独占販売権を有するクリテック・ジャパン。フロアコーティング向けでは、産業用、導電性、駐車場、住宅用と用途ごとに応じた製品と施工仕様を構築している。欧州の実績で得た10年、20年にわたる長期耐久性を武器に市場展開を図っている。


製品ラインアップとしては、アクリル、エポキシ、ポリウレタン樹脂系を揃える。主力製品の無溶剤エポキシ樹脂系の「StoPoxBBOS」は、付着力(4.3N/M㎡)が高く、やわらかく、滑りにくい塗膜を形成するのが特長。へこみゼロの圧縮強度も有し、耐薬品性を保持。臭いがなく、中間層に国内にはない特殊なケイ砂を用い、血糊が付着する環境下でも高い滑り止め性を発揮することから食品関連工場では大手企業を中心に豊富な実績を重ねている。プライマーも油汚れプライマー、湿気対応プライマー、速乾プライマーと各種揃えている。


同社の営業展開は北海道から沖縄に至るまで53の施工代理店が中心的役割を担っている。主に土木業者などが加盟しており、下地の前処理、クラック処理、塗装と完全責任施工体制で展開している。数平米の試験施工からのアプローチが一般的で「成約率は高い」(下枝社長)と物性面と施工品質でクライアントの評価を勝ち取っている。また2日で施工し、翌日には通常の作業ができる短工程システムも魅力となっている。

厚膜、薄膜とニーズに対応 大日本塗料

大日本塗料はアクリル、ウレタン、エポキシとF☆☆☆☆取得をした各樹脂系製品を揃え、環境対応並びに汎用ニーズに対応した展開を図っている。
薄膜1液タイプの水性特殊アクリル樹脂系床塗料「水性床コート」はアスファルト面でもブリードしない安全性が特長。耐水性、付着性、耐摩耗性に優れ、工場、倉庫、階段、一般床に適する。塗料の進展性が高いため、刷毛及びローラーでの施工が可能で、平滑な仕上がり感を引き出す。塗装間隔時間(20℃)は2時間以上。


一方、苛酷な腐食環境下や耐薬品性など塗膜性能が求められる用途においては、「レジセメン」「レジフロアーNS」「レジフロアー」を上市する。
「レジセメン」はエポキシ樹脂系ライニング材で、標準膜厚は約3‐5㎜。厚さ5㎜の超厚膜タイプのため耐薬品性、衝撃性に優れることから化学工場、食品工場などに適する。
「レジフロアーNS」は無溶剤形エポキシ系ライニング材。更に条件の厳しい箇所に適しており、標準膜厚は約1.5‐2㎜。厚膜タイプとして各種工場、研究室、作業場、ガレージなど広範囲な用途に適する。また溶剤形エポキシ樹脂系の「レジフロアー」は同品の薄膜タイプとしての位置付け。耐薬品性に優れるなどバランスのとれた製品として展開している。


またウレタン樹脂系として「レジフロアーU」をラインアップ。速乾性、耐摩耗性を特長とした薄膜タイプで、モルタル・コンクリートの他、鋼板、木質系床にも適応する。

"目に見える差別化"を指向 水谷ペイント

水谷ペイントは環境対応に研究開発を集中させており、同種品が市場にひしめく中にあって"目に見える形"での差別化を図っていく姿勢を打ち出している。NON‐VOC製品の開発も進め厚膜型エポキシ系「#8000‐ECO」、同ウレタン系「タフタイトU‐ECO」を揃えている。
需要環境としては一昨年、昨年と好調に推移したものの、今年は厳しい動きを示しているという。景気後退局面から設備投資や営繕投資に慎重になっていることが背景となっている。


ただその中でも水系製品は堅調に推移。1液アクリル架橋型の「水系ボウジンテックス アルファ」、2液エポキシ系の「水系ボウジンテックス イプシ」の薄膜型を上市する一方、「臭いに敏感なユーザーが増えている」とMMAからの代替として、水系ウレタンコンクリートの出荷が伸びている。
水系ウレタンコンクリートとしては、厚膜型の「ボウジンテックス Uコン」を投入。100℃の熱水がかかる使用状況下にも対応する耐熱性を保持する他、耐薬品性、強靭性を発揮。無溶剤のため臭いがほとんどなく、食品工場、厨房床、化学薬品工場、物流倉庫などの用途に適する。また施工は素地調整後、同品の1回塗り仕上げ(防滑工法)で、施工後翌日には作業ができる短工程も特長となっている。


またこのほどカラコン向けの「強化コンクリート用プライマー」を新たに上市。物理的、化学的な素地調整が不要で強固な密着性を発揮。施工性の簡便性に寄与する。

旧塗膜選ばないハイビルド形 日本ペイント

日本ペイントは工場床に対した製品ラインの強化を図る。その一環として「クリンカラーEワン」(商品名)をラインアップ。
同品はハイビルドタイプの2液形エポキシ樹脂系の塗床材。旧塗膜を選ばないため、塗替え用としても適した厚膜タイプ。ローラーで塗装が行え、1コートで美しい仕上がりが得られる。
最大の特長はプライマーなしで旧塗膜の上に直接塗装できること。1コートの省工程がセールスポイント。下地のアクリル樹脂系、エポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系に対応でき、いずれの水系タイプの下地にも使用できる。


また環境・安全面でも溶剤臭が少なく、床の塗替えが容易に行える。このため工場などの作業を中断することなく床面を美しく改修できる。
エポキシ樹脂系の有する強靭な塗膜は優れた耐摩耗性、耐薬品性を発揮する。
主な用途は一般工場の床面の他、食品工場、食堂、店舗・事務所、研究施設、実験室、コンクリート駐車場(屋内)、機械室・電気室など。


プライマーが必要なケースについては「クリンカラーE20プライマー」が用意されている。
同社では「パワーファクトリー」戦略を打ち出しており、工場・建屋トータルのクリーンアップを提案、床分野は「クリンカラーEワン」などで対応する。「単なる美化ではなく工場のアイデンティティを高める方向で進める」(担当者)とコメント。

低温下でも超速乾、省工程化を実現 久保孝ペイント

久保孝ペイントが3年前に上市した2液型水系超速乾エポキシ樹脂塗料「アスコントップ 水エポSD」が堅調に売上を伸ばしている。同社が主力とする粉体塗料の販売と複合化させることで、ユーザー工場のメンテナンス需要を取り込んでいる。


同品の最大の特長は速乾性を実現したことによる省工程化。従来の水系エポキシ樹脂塗料では困難とされていた冬場の低温下(5℃)において指触乾燥2時間、歩行可能時間8時間の速乾性を実現。また23℃時においても指触乾燥1時間、歩行可能時間7時間としたことで、これまでにない工期短縮を実現した。加えて季節要因によって硬化剤を変える必要がなく、年間を通じた利用が可能になった点も魅力となっている。


環境対応面ではF☆☆☆☆を取得し、PRTR対象物質を含まない鉛・重金属フリータイプ。性能面でも耐水性、耐薬品性に優れ、屋内パーキング、車輌使用工場、化学薬品工場、一般工場、倉庫、電気室、ボイラー室などのコンクリート床面に適する。低温時の施工の際は「アスコントップ水エポシーラー」を塗布後、同品の2回塗り仕上げ。「水系に対する需要が高まっている」(担当者)と溶剤を嫌う工場や環境対応を打ち出す企業が増えたことで販売を拡大させている。


同社の塗り床材では「アスコントップシリーズ」として、長年の実績を有する。最近では水性に特化した開発を指向し、水系アクリルを含め水系化率は約50%に達する。

景観材の需要が増加 美州興産 

無機系塗床材「タフコン」、樹脂系塗床材「セラレジン」で50年以上の実績を有する美州興産。自前の無機技術を駆使し、意匠性、機能性を生かした独自の製品開発を行っている。
最近引き合いが高まっているのがカラー舗装材。昨年施行された景観法が引き金となってか「企業物件でも工場の美観としてカラー舗装が採用されるケースが目立ってきた」(担当者)と話す。同社の無機骨材「セラサンド」は豊富な色調を持つ他、すべり抵抗、耐摩耗性を保持。またバインダーの特性に合わせた骨材を取り揃える。最近では、マットペイビング企業とコラボし、自然石調やレンガ調などデザイン性に富んだ意匠付与を材料、施工の両面で確立した。そのため商業施設や工場外観などでの採用を増やしている。


一方、塗り床材では主力の耐磨耗塗床材「タフコンカラー」が圧倒的需要を占めるものの、最近では環境ニーズから水性エポキシ樹脂系の「アクアカラー」の需要が増加。「前年と比べて10%の増加」と好調ぶりを見せている。
また耐熱水性を付与した水硬質ウレタン床材「セラレジンUW」も臭いとホコリ対策を重視する厨房、食品工場を中心に採用を伸ばしている。コンクリートが持つ耐荷重、耐熱性とポリウレタンが有する防塵性、耐薬品性、強靭性を合わせた機能を発揮する。


その他、素人でも簡易に施工できるコンクリート補修材「アスクリートキット」が人気を博している。

水性タイプ伸びる 日本特殊塗料

「3年前に比べると量的には5~6%減少している。その一方で水性タイプが着実に伸びている」と担当者はコメントする。
工場の床改修は設備投資と連動するため、需要はやや後退しているとの見方を示す。同社は厚膜から薄膜タイプまでの塗床材「ユータックシリーズ」を展開しているが、厚膜タイプは減少傾向にあり、溶剤形の薄膜タイプは横ばい傾向、その一方で水性タイプは増加している。


「VOC規制を背景に職場における環境意識が高まっているため、水性シフトが進んでいる」と分析し、今後も水性の伸びは続くとの判断。溶剤系から水性へのシフトは7~8年前から始まっているが、移行は加速している。
同社の水性シリーズはアクリル系、エポキシ系、ウレタン系で構成されているが、アクリル系の伸長率が一番目立つ。「従業員が工場美化の一環として床を改修するケースが定着しており、使いやすいアクリル系が使われている」という。


また2年前に上市した「NTキッチンガード」はコストがネックとなって伸び悩んでいる。同品は厨房や食品加工工場など食品を扱う床に対応した水性ウレタン系の塗床材。耐熱性に優れ、湿った床面でも施工が可能で、短い工期で施工できるメリットがある。性能を重視するクライアントの評価は高いが、コストオンリーの市場で苦戦が続く。「ユーザーを絞り込んだPRで実績を積み上げていきたい」(担当者)との意向を示す。

水性で耐汚染性を発揮 アトミクス

改修対応の効果から塗り床材の出荷は増加基調にある。「今年6月まではプラス基調を続けている」(担当者)とコメント。しかし今年後半は厳しい市場環境を予測しており、マーケットインの指向を更に強めていく。
同社の強みは改修物件に対するソリューション力にある。市場の主たるターゲットである工場床の改修は下地の状態が千差万別のため、どのような手順で改修を進めるかがポイント。旧塗膜の診断には同社の現場で培った技術ノウハウが決め手になる。「他社メーカーの塗り床材でクレームとなった物件が持ち込まれるケースもある」など、同社の現場技術力は定評がある。


ここ数年大手ユーザーの工場床の改修の種まきをしてきたこともあって、刈り込みが進んでいる。今後重点エリアを拡大するため、九州地区の営業を強化する。ユーザーフォローの他、塗料販売店と協力した拡販に力を入れていく。
同社はコンクリート床用防塵塗料「フロアトップ♯1500(水性ハード)」を7月より新発売する。同品は水性1液アクリル樹脂系で、水性床用のネックであった汚染性を大幅に改善した。
また低臭で火気の心配がないため、溶剤臭を嫌う工場などに普及させていきたい考え。特に従業員が施工するケースを想定し、環境・安全性に加え、施工のしやすさを追求。


「耐汚染性の問題がかなり改善されたので、水性塗料の利便性をアピールして汎用的に拡販していきたい」と担当者はコメント。

床の簡易補修キット好調 アイレジン

「アクアコートフロア」のブランドでエポキシ系、ウレタン系、ビニルエステル系、アクリル系など各種塗り床材をラインアップするアイレジン。材料供給及び責任施工による工事請けの両面で市場展開を図っている。
施工においては改修需要がメイン。「塗り床改修では適確な下地診断とそれに応じた処理が最も重要。長年の経験に基づいたノウハウを生かし、施工品質本位で顧客との信頼関係を構築」していることが、着実な成長に結び付いている。


そうした中、隠れたヒット商品として販売が好調なのが、床の簡易補修材「埋めまるくん」だ。機械の移設や過酷な使用により生じた床の凹凸や段差を、工場の従業員でも簡単に補修できるというもの。
同品は基材(1㎏/缶)と骨材(4㎏/袋)からなる床補修キット。使い方は基材を骨材が入ったの中に入れて揉んで混ぜるだけ。補修したい箇所に材料を流し込み金ゴテでならし押さえれば終了。1)固まるのが速い(20℃1時間)2)下地との接着性が優れる3)すりへりが少ない4)柔軟性がある(下地の割れに強い)5)臭いが少ないなど、手軽さと物性の両方を兼ね備えている。


各種工場の現場の困りごとの1つである床の欠損や不陸を簡単ソリューションできる商品力から、例えばフォークリフト会社や工具販売など、工場との接点が多い新たな代理店が現出、売れ行きが極めて好調。こうした事例から、工業用塗料を扱う販売店などにも面白い切り口のアイテムだ。

汎用コンクリート防食材新発売 エービーシー商会

主力のエポキシ系「ケミクリート」シリーズを中心に展開を図るエービーシー商会。VOC指定13物質対策製品のいち早いラインアップ、食品工場を中心にニーズが高まっている水性硬質ウレタン樹脂系「タフクリートMH工法」の施工品質確保に力点をおいた展開など、市場ニーズに適確に対応、安定した出荷を続けている。


そうした中、同社は今春、耐薬品性を更に高めた無溶剤形エポキシ樹脂系仕上材「ケミクリートE1(イーワン)」を新発売した。化学工場、食品工場、製薬工場などの各種工場廃液処理施設、薬液タンク、防液堤、ピットなどコンクリート防食が主な対象。
こうした用途では従来、ビニルエステル樹脂系など高額なスペックが主体であったが、「案件によって要求性能はまちまちで、もっと汎用的な価格帯で仕上げたいとのニーズも多い。当社の持つエポキシ系の技術をベースにそうしたニーズに応える製品として投入した」(担当者)とコメント。
同品は、エポキシ樹脂の高強度・高耐久性と豊富な工法で実績を持つ「ケミクリート」をベースに、更に長期耐薬品性を高めた槽内仕上材。さまざまな工場の各種廃液処理施設、防液堤、ピットなどで、長期にわたり躯体を保護する。


防液堤部分に使いやすいよう多彩なカラーを標準でラインアップした他、耐薬品性の要求性能により、3回塗り工法・1プライライニング工法・2プライライニング工法の3つの工法を揃えた。

OB客へのコンタクト高める キューケン

硬質ポリウレタン樹脂「ピューマフロア」をメインに据え、食品工場床に的を絞った展開を図るキューケン。
100‐120℃の耐熱性、耐薬品、強靭性など各種物性に加え、低臭気、速硬化、湿潤面への施工性など食品工場床のソリューションアイテムとしての認知度が向上。一方で、硬質ポリウレタンは施工の難度が高いという側面を持つ。同社では製品そのもののモディファイ、また責任施工組織における施工技術の指導・管理の両面から品質確保に向けた改良を継続。10年近くに及ぶ実績を重ね、その精度はますますブラッシュアップ。性能、品質本位でクライアントの信頼を得、前年比2ケタアップの出荷増を続けている。


ただ、昨年の建築基準法改正の影響も徐々に出始めているという。「例年の年度末需要の手応えがやや薄れている。またピークの夏場の需要は見えているが、秋以降の案件で柱になるものが見えていない。建築基準法改正に加え、景気減退の影響がでてきており先行きは不透明」との見方を示す。
そうした中、これまでの実績をベースとした需要創出に取り組む。「施工をしてそこで終わりではなく、例えば取りにくい汚れの除去方法やマッチする除去剤の提供など、カスタマーサービスを基点にOB客とのコンタクト重ね、需要創出へと派生させたい」意向。


更に、材料そのものの改良、実績と経験を元にした施工の標準化と品質の安定化が図られてきたことから、「ある程度オープンな展開」も視野に入れ、市場を深耕する。

「フロアーメイト 杜Mori」を発売 トウペ

トウペは水性2液反応硬化形ポリウレタン樹脂塗料「フロアーメイト 杜Mori」を上市、マーケット拡大に向けて販売に注力している。
同品は耐摩耗性、耐衝撃性、硬度など床用塗料の要求事項に優れた性能を発揮する。硬度は3Hと溶剤塗料以上に優れている一方で、塗膜が柔軟性を持っているため耐衝撃性でも良好な設計となっている。また、水性でありながら乾燥が速いという特長もある。用途としては、工場、倉庫、事務所、集合住宅などの一般床面に適する。


2年前から開発を続けてようやく販売となった。本格展開に当たり現場でのモニタリングや製品説明会を実施し、ユーザーからの好評価を得ており、市場展開に自信を見せる。「今後ますます水系ニーズが高まってくる。2液水性ウレタン樹脂系は他メーカーにはないので、独自の差別化製品としてアピールしていく」(担当者)として、まずは工場の塗替えや新築物件での実績を目指す。
「フロアーメイト 杜Mori」の販売に特化しながら、用途に応じて各樹脂系を揃えた従来品の「フロアーメイトシリーズ」で対応していく方針。


同シリーズは上塗りとして、アクリル樹脂系、水性アクリル樹脂系、エポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系を揃えている。更にシーラーとして、エポキシ樹脂系、水性エポキシ樹脂系をラインアップし、コンクリートやモルタル、アスファルトなど多彩な素材、幅広い用途に対応できることを強みとしている。

水性需要が拡大、設備増強に動く 東日本塗料

東日本塗料の床用が順調な出荷にある。ここにきて水性タイプへのニーズが高まっていることから、同社は水性塗料用の設備増強を進めていく意向を示す。「環境問題からマーケットは急速に水性化に向かっている。新製品は完全に水性となる中で、設備更新に併せ水性工場の設備投資を計画的に行っていく」方向だ。


またいまだに主流はエポキシの厚膜タイプであるが、エポキシのエマルジョン系、無機系、万能プライマーなど付加価値製品がマーケットに浸透しつつある。「品質の向上に力を注ぐとともに、受注から納品までのタイムラグを短くし、かつ高品質で付加価値の高い製品供給に努めていく」という。
今春、同社は床用に新製品の「カチオン浸透エポプライマー」を発売した。同品は水性架橋型の透湿・高浸透型エポキシ変性カチオン系水性プライマー。脆弱な下地や緻密な下地に優れた浸透力を発揮し、上塗りとの密着性を高める。また内・外装用プライマーとして幅広い適用性を有しており、新設ではケイカル酸カルシウム板、スレート板、コンクリート、モルタル、PCa板、押し出し成型板、ALC板に適用可能。


更に下地の旧塗膜や上塗り塗料との密着性も幅広いレンジを持つのが特長だ。「断熱コート」(新製品)などの内・外装のプライマーや「フローン無機防水α・HG」などの防水プライマーとしても使用できる。施工は中毛ローラー、刷毛、エアレスなど。なお荷姿は15㎏石油缶と4㎏ポリ缶。

現場型UV塗装を本格展開 中国塗料

中国塗料は住宅フローリング床向けの現場施工型UV塗装システムを本格的に展開していく。
当初は店舗の塩ビ床向けで開発を進めていたが、塩ビ床はシート状、タイル、クッションなど材質が多様なことや歩行頻度により要求性能のレベルの差が大きいため「技術的に落としどころを決めるのが困難」(担当者)との判断から見合わせた。施工業者の意見もさまざまで、それに対応するとオーダーメイドでの生産になりコストがかさみ、床業界での単価競争では勝ち抜けなくなってしまう。


そこで同社では住宅フローリング向けで本格展開をスタートさせる。もともとフローリング材の工場UV塗装分野ではトップシェアを占めており、そのノウハウを生かしてシステム化した。塗膜の硬度化、滑り止め性、ツヤ外観など優れた性能をアピールする。
マーケットとしては、戸建、新築マンション、中古リフォームをターゲットに営業展開を進めていく。「フローリングではユーザーの目が厳しく、仕上がりに対して付加価値を求めている」との見方を示し、ディベロッパーのオプション販売などで拡販を図る。


同社では汎用的な展開ではなく、認定業者による責任施工体制で展開していく。「施工には高い技術が求められる分野。製造から施工までを管理して、ユーザーに安心を売っていきたい」。
今後は地域ごとにある程度限定的に施工業者を揃え、グループ化していく意向だ。住宅市場での高級化ニーズを顕在化し事業の拡大を図る。

木 床
オイル感で差別化、現場UV用を上市 大谷塗料

大谷塗料はこのほど現場施工型UV塗料「UFO(UVフィニッシュオイル)」を開発した。 木部用屋内現場施工分野では既に湿乾型1液ウレタン、低臭油変性ウレタン、水性ウレタンとひと通りのラインアップを揃えているが、今回の現場施工型UV塗料の投入により新たな需要層の獲得を図る。

同品はハンドUV照射機を使用した現場施工型UV塗料。UV照射により施工期間が大幅に短縮化できることから、突貫工事の要請が多い商業店舗などのリニューアル需要をターゲットに見据える。また水性塗料では得られない質感が得られ、TVOC対策製品として環境対応性も備える。 中でも開発に際し差別化を図ったのは意匠性。「濡れ感、オイル感のある仕上がり感が得られる」と木の風合いを生かした施工ができるのが最大の魅力となっている。無溶剤のため臭気が敬遠される現場施工に適している。

施工はUV着色剤の「UFOオイルカラー」(2液)を拭き取りした後、照射。以降、「UFO(ツヤあり)」(2液)‐照射‐「UFO(ツヤ消し)」(2液)‐照射の上塗り2回仕上げ。現在はデモンストレーションを実施している段階で、市場の反応を待って本格販売に乗り出すとしている。 市場のニーズとしては、環境対応、物性面に対する要求が高く、同社では水性2液ウレタン、溶剤形2液ウレタンも新たに投入。耐ラバーマーク性、耐衝撃性を備え、学校、住宅、店舗、病院などに向け需要拡大を図る。

機能強化で用途拡大に注力 大阪塗料工業

木床向けの水性塗料製品として「ウォルタ」シリーズを展開する大阪塗料工業。1液型水性ポリウレタン樹脂塗料「ウォルタ」「ウォルタ床用」をラインアップしている。
「ウォルタ」は肉持ち感があり、無黄変で速乾性が特長。中でも硬度HBと柔らかい塗膜性能が差別化となり市場に採用されている。住宅分野ではUV硬化型のハードコートが主流となっているが、「ハードコートの塗装面で犬の爪が引っかからず、走ったときに滑って止まれずに骨折するケースが出ている」ことから、柔らかい塗膜ゆえにペット向け住宅での実績を得た。


一方「ウォルタ床用」は耐ラバーマーク性、強靭性、耐摩擦性など塗膜物性を有した製品。研磨性に優れ、刷毛絡みがないなどの特性を有し、体育館施設や高面積の木質フロアー、強度を要する木質建材に適する。
ただ木床用の需要はメインとなる体育館施設の新設、改修需要が停滞。「関西では仕事量そのものが激減している。また関東でもコスト面から油変性タイプの需要が増えている」と2003年の改正建築基準法を機に増大した水性タイプから一転、油性系、溶剤系への揺れ戻しが起こっていると指摘する。


そんな中、同社は屋内木部用2液ウレタン不燃塗料「NTXウルトラック木匠フラット不燃」を上市した。不燃処理された木材の不燃材の析出を抑える特長を有し、不燃処理材の意匠付与を可能にした新機軸製品。住宅設計におけるデザイン領域が増えるとして用途拡大に期待感を強めている。

水掛かり木部用、反応上々 トーヨーマテリア

今春リリースしたシッケンズ木材保護塗料「セトールデッキ プラス」の反応が上々だ。ウッドデッキ、ヨット木部など水掛かりの多い木部専用の塗料。撥水性、耐磨耗性、紫外線抵抗性といった木材保護機能、木目を鮮明に映す高級感のある仕上がりといった特性に加え、微粒シリカビーズを配合し、"濡れても滑らない"防滑性を付与した。同品はオーストラリアのシッケンズ代理店が製造元のアクゾノーベルにリクエストし開発された製品。同国、ニュージーランド、日本の限定プレミアム品だ。


国内においても、フェリーのデッキ専門の塗装会社から早速引き合いが出るなど反応が早い。「ささくれない、滑らないといった安全性に関するメリットが分かりやすい。この製品の対象はニッチだが、特徴づけがはっきりしているので反応が早い」(担当者)との見方。夏本番を迎え賑わうプール、マリン施設、ヨット、船舶などに加え、好不況に関らず需要が旺盛なペット関連など、用途開発を積極化させる。


一方、一般の木部床向けに展開している「水性フロアー」に関しても固定ユーザーが増加、軌道に乗り始めた。アクリルウレタンによる堅牢な素材保護機能を持ちながら、塗膜を感じさせないナチュラルな仕上がり感がポイント。素材感と耐久性の両立を指向する設計、ビルダーなど使用者での評価が高い。住宅、幼稚園、学校などでの採用が増加するとともに、同品の独自性を基点としたリピートユーザー獲得に自信を見せる。

エコと性能を両立 日本オスモ

現場用木床用塗料として「オスモカラー#3032フロアクリアー」「同#3232フロアクリアーラピッド速乾ツヤ有り・ツヤ消し」を上市する日本オスモ。今年から責任施工向け製品、工場ライン塗装用製品を含め、フローリング専用向けの新コンセプトとして"オスモカラーハードワックスオイル"を打ち出している。


同コンセプトが意味するところは、天然植物油を原料とした天然植物油塗料でありながら、合成樹脂塗料に勝るとも劣らない塗膜機能を有しているということ。これまでエコロジー性や安全性が先行して取り沙汰されていた感のある天然植物油塗料において、同社は独自の精製技術を駆使することで機能面での強化に成功。コンセプトを明確にすることで、天然植物油塗料に対する従来のイメージからの脱却を図ろうとしている。


主力製品である「フロアクリアーラピッド」も天然植物油塗料と合成樹脂塗料の長所を取り入れ、短所を克服した製品として開発された。木部表面に薄い塗膜を形成するため、汚れを簡単に落とすことができ、耐久性を保持する。しかし連続したフィルム状の塗膜でないため、植物油が深く浸透し、木目を生かした仕上がり感が得られる。塗膜の割れや膨れ、剥がれが起こらず、15%の植物油ワックス配合により耐摩耗性も確保した。
また最大の特長は乾燥時間(20℃)4‐5時間と速乾性を有し、1日2回塗りを実現。オイル仕上げの即日仕上げを可能にした。

水系タイプで伸長、製品開発活発化 和信化学工業

建築用分野では全面的に水系シフトを掲げる和信化学工業。新製品の投入を活発化させ、溶剤からの置換を強力に推し進めている。溶剤対水系化率は60%、40%と着実に水系化率を高めている。
木床用分野においては、耐ラバーマーク性や耐衝撃性が求められる体育館などスポーツフロア向けに水性2液ウレタンを展開。2液タイプにしたことで物性面を確保した。またライン用としても業界に先駆ける格好で水系1液型ライン用エナメル塗料を開発するなど品揃えを拡充している。
 ただ市場では作業性やコスト面から湿乾ウレタンの需要も根強い。高コスト、多工程、黄変化の克服が水性普及の課題となっている。これに対し同社は1液と2液タイプとの混成仕様を構築。また1液を採用した際に、ナラ材などアクが強い材への対応として「アクレックス№3600アク止めシーラー」を揃えるなど、充実した品揃えに強みを見せる。


ただ今後の展開としては、「作業性の面からも1液タイプの性能を上げていく」と水性2液同等の物性確保を目指していく方針。また体育館の新設需要も「10年前と比べて半分になっている」ことから住宅を含めたメンテナンス需要への強化も図っている。
その1つとして、最近ではハウスメーカーのオプションとして同社の水系製品が採用されるケースが出始めている。耐汚染性の付与やワックスが不要になるなど生活者視点での付加価値が評価されている。

湿乾タイプ、1液水性に注力 ユニオンペイント

ユニオンペイントが木質フロアー用塗料として拡販を図っているのが1液ポリウレタン樹脂塗料の「ウレタンフロア」及び1液水性ウレタン樹脂塗料「アクアフロアーベスト」だ。
「ウレタンフロア」は油変成タイプと湿気硬化タイプを揃えるが、乾燥スピードなど作業性の面から湿気硬化タイプの「ウレタンフロアM」が主力となっている。1液タイプのため取り扱いが容易で現場作業性に最適。木材に対する密着性が良く、肉持ち性や光沢性に優れる。塗膜は強靭ですべりにくく、床用として安全な塗料に設計されている。住宅、店舗、体育館、講堂など物性を求められる用途で幅広い実績を持つ。


一方、水性に関しては「アクアフロアーベスト」を展開。1液水性ウレタン樹脂塗料で、ホルムアルデヒドやクロルピリホス、PRTR規制物質を含まず環境適性、安全性が高い。更に低粘度、優れた消泡機能とレベリング機能など平滑で高光沢の仕上がり感が得られる。耐ラバーマーク性など物性も高めた。木質床向け水性塗料の主力に位置付ける。
同社では現在、木質床用として販売する製品のうち溶剤タイプと水性タイプの割合は7:3ほどの比率。「VOC、臭気の問題など環境適性、安全性への要求は当然だが、一方で物性に対する要求も高い。現状、水性タイプは物性が若干劣ることは否めず、各社とも共通した課題ではないか。クライアントのニーズを探りながら展開する」(担当者)とのスタンス。

水性2液が好調 大東ペイント

大東ペイントは無黄変水性ポリウレタン樹脂塗料「ウレテイト水性二液」の販売に注力、役所への積極的なPR活動など拡販を図っている。
同社の水性転嫁率は「半々になっている」と担当者。役所など官公庁物件では単価が上がっても環境を重視する傾向がますます強まってきている。水性塗料は2液タイプの同品の他に、1液タイプとして、水性ポリウレタン樹脂塗料「ウレテイト水性スーパー」を上市している。


水性塗料でみると、「ウレテイト水性二液」が1液タイプを単月で上回ることもあるほど、販売数量が伸びてきた。「施工業者は塗り方や標準塗付量に慣れてきて、光沢性、耐ラバーマーク性、耐久性、耐摩耗性など性能が溶剤同等以上ということが分ってきた」との見方を示し、今後この2液タイプが主流となるとみている。


また、同社では「ウレテイト水性二液」の下塗りに改良を加え、研磨性及び浸透性を向上させた。「通常の下塗りよりも平滑に仕上げることができるため、研磨作業が少なくすむという特長がある」(担当者)。この上に中塗り、上塗りを行う3回塗り仕様の採用が増えているという。その他の仕様としては、4回塗りの高耐久タイプであったり、コスト対応を図り1液タイプと組み合わせた仕様であったりとユーザーニーズに合わせた提案をしている。
また、ライン用の無鉛タイプを近々上市予定。これにより、下中上塗りを水性塗料で塗装し、ライン塗装では無鉛タイプとして環境配慮を強化する。

現場UV塗装で新需要を喚起 玄々化学工業

玄々化学工業は現場施工UV塗料の販売を展開しており、水性、無溶剤、溶剤と製品ラインアップを揃え、受注生産体制での拡販を図っている。
「まだまだ母体が少ない」と担当者は現状を話すが、店舗や戸建、マンションなどでニーズが高まっており、販売数量は伸びているという。同社では塩ビ及びフローリング用途の製品を開発しており、グレードも数段階に分けた形で対応している。


店舗ではワックスの代替によるメンテナンスコストの削減や洗浄廃液問題の解消などの利点が評価を得ている。また、戸建やマンション向けでは耐久性の向上を図るオプション販売で需要が高まっている。
営業展開としては、施工業者がハウジングメーカーに提案しやすいように支援する営業スタイル。「施主への認知度を高めることが大切。UV塗装すればそれだけの価値があることを分かってもらいたい。それには地道に取り組んでいくしかない」(担当者)。


同社では施工を請け負わない材料販売が基本だが、東海3県の地域に対しては窓口となって施工を受けて認定業者へ施工を任せている。最近ではHPからの問い合わせが多いという。
現場UV塗装の用途は床に限ったことではない。家具やキッチン、バスなど新たな需要の喚起を期待している。「UV塗装が新たな切り口として、何かのきっかけになってくれればよい」と担当者。それだけ可能性のある分野との見方を示し、マーケット拡大を図っていく。

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