Web特集
2009年10月16日
建築塗料特集2009 進化する建築用シーリング材
ウレタン系シーリング材極める オート化学「オートンシーラーNB‐PRO」
オート化学工業は1成分形ポリウレタン系シーリング材を主軸に展開。特に住宅サイディング目地のシーリングでマーケットシェアが高い。元々、ポリウレタン樹脂のメーカーという側面を持つことからウレタン樹脂の特性をさまざまなかたちで引き出せる技術的優位性が強みだ。
この技術力が端的に現れ、塗装用途でも現在出荷を伸ばしているのが「オートンシーラーNB-PRO」。変成シリコーン系に比べて耐候性に劣るとされるウレタン系でありながら、独自の樹脂技術によって露出使用可能な長期耐候性を付与した。塗装・無塗装目地兼用の利便性が現場受けしている。
また塗料汚染の原因となる可塑剤成分を配合しないノンブリードタイプでありながら、ウレタン樹脂のゴム特性をそのままに維持。塗料付着性が極めて良好で、体積収縮もほとんどないため、肉やせに起因する意匠上の問題や塗料の割れもない。
一方、作業効率の面で注目が高まっているのが「オートンノンブリードQクイック」だ。常温でのタックフリータイムが40分と速く、表面だけでなく内部硬化も速いため次工程への時間が大幅に短縮できる。ノンブリードタイプでゴム物性は強靭でしなやかさを有し、塗料の付着性も高いため外壁やベランダなどのひび割れ補修に最適。
業界初、2成分形変シリ系発売 サンスター技研「MS2500typeNB」
サンスター技研は業界で初めてとなる2成分形変成シリコーンの塗料非汚染ノンブリードタイプ「ペンギンシール MS2500typeNB」を発売した。
2成分形のシーリング材はコスト面などから比較的大型の物件で使われるケースが多いが、塗装を伴う工事ではブリードによる目地汚染は同じ課題。他の樹脂系に比べて需要が伸びている変成シリコーン系でノンブリードタイプとすることで現場ニーズに応えた。
同品はシール表面にほとんどの塗料で塗装でき、塗装後の汚染性・付着性に優れる。変成シリコーン系のため露出使用の目地にも適用できるが、露出、塗装仕上目地が交差する目地でも材料の選定に迷うことがない。
仕様はJISA5758タイプF‐25LMに適合。カーテンウォール(金属・PC)、押出成形セメント板、RC造、各種サッシの目地シールなどが主な用途。
また、室内空気汚染に関するガイドラインが指定するVOC13物質を使用せず、F☆☆☆☆も取得し環境への配慮も怠らない。
現在、同品は前年比倍増の伸びで順調に出荷を伸ばしている。
性能・機能、使いやすさ追求 セメダイン「POSシールマルチ」
建築用シーリング材では欠点の少ないバランスのとれた性能により、1成分形変成シリコーンシーリング材が他の樹脂系に比べて出荷を伸ばしているが、ポリウレタン系に比べて一般的に密着性に劣る傾向があった。
1成分形変成シリコーンシーリング材に対する徹底的な調査と最新のシーラント技術の投入により、塗料の密着・汚染性をはじめ、あらゆるスペックを見直した高性能・高機能シーリング材「POSシールマルチ」を昨年市場投入した。
上塗り塗料を変色させない「ノンブリード配合」+「特殊配合による塗料密着効果」により塗料とのトラブルを大幅に軽減。各種金属、フッ素鋼板、アクリル板、ポリカーボネートなど従来接着困難であった素材にも良好に接着し、使用用途を大きく広げた。また、シーリング材の耐久性、耐候性、ゴム物性などを見直し、長期間の使用に余裕で耐えられるよう基本性能をアップ。
更に可塑剤を含まないノンブリードタイプでありながらヘラ仕上性に優れ、幅広い用途に使える中速硬化、中モジュラス、室内環境汚染14物質を含まないCCSマーク、F☆☆☆☆などシーリング材に求められる使いやすさで多用途に適合する。
超速硬化で塗装までの時間短縮 コニシ「ボンドAUクイック」
戸建住宅など町場の塗り替え工事を中心に、1成分形アクリルウレタン系シーリング材「ボンドAUクイック」が好評だ。塗装、防水工事に関連する出荷が伸びている。
一時期、シーリングと塗装との間で問題となったブリードによる汚染に対応したノンブリード型であることはもちろん、これまでとは比較にならない超速硬化性を実現したことが作業時間短縮の面で支持されている。
具体的には、タックフリーがウレタン系であれば360分かかっていたが同品では50分となり、実質塗装可能な状態となる。町場の改修工事では生産性を上げるためいかにロス時間を省くかが課題。同品であれば、シール後にほぼ追っかけで下塗りに着手することができ、シールから下塗りまでの作業を1日で終了できるなどの実質的なメリットがある。
同品が塗料販売店の業界ではベンチマークとなり各社が超速硬化タイプを発売してきたが、性能的な優位性には自信を示す。
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