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Web特集

2010年09月07日

シリーズ: 塗るということの規範

塗るということの規範(13) 中嶋徹

(つづき)ペインターは高所作業が伴うので、安全基準を満たした仮設や梯子の設置とその作業の説明が続きます。
また労働条件的には、週40時間の労働が基準ですが、約1/4の時間は不規則な変更がある旨が記されています。作業的には長い立ち作業で足場や梯子を使用して、頻繁に動かねばならないので体力がいるということ、あるいは屋外で寒さや雨風に曝されること、また有機溶剤を使用することもあるので、その注意と対策が必要であることなども記されています。そしてペインターになるには、専門の訓練学校で学ぶか、専門職の「助手」になり徒弟的な年季奉公を勤めるという2つの道で資格が修得できます。しかし、職業的には手先の細かい器用さと色のセンスが必要であることが書かれています。


また、ここでは専門職としての報酬についても記されています。2004年5月の調査では、その時間給は平均で$14,55ドル。高い者で$25,11ドルを得ている一方、低い者は$9,47ドルしか得ていません。そして徒弟の時給はその40‐50%であり、就労期間に応じて段階的に増えることが報告されています。
就労別の時給がデータとして掲げられています。
地方の行政組織 $18,36
住宅の建設 $15,09
非住宅の建設 $14,97
建築仕上業者 $14.44
雇用サービス $11.31


ちなみに「壁紙貼り職」の時間給はペインターを上回り平均$15,73ドルと記されています。
そして雇用の見通しについては、新設需要や建物の改築・改装で塗り替えなどの成長が期待されており、加えて他の職種への転職や退職がかなりの数あるので、就職状況はこの業種では今後とも「excellent」(他よりも優れている)という説明がされています。またペインターと壁紙貼り職の約半数近くは自営業者で占めていると報告しています。これらがアメリカ政府機関による公式的な「Painter」の職業的な情況と環境の説明になります。


「ペインター」の"仕事の性質"の説明については、下地処理に関わることに細かく、かつ多くが割かれています。また専門職であることを示す記述も続いています。
今回割愛しましたが、「壁紙貼り職」についても同様な細かい作業の内容の記述がなされています。ただ、壁紙は内装にのみ関わる業種ですが、塗装は内外装に関わります。ここでの塗装についての記述は、ほぼ建物の外装に関わる説明となっていますが、もちろん内部の仕上げに通じる記述がないわけではありません。しかし、仕事の流れについての記述については、既設の建物の外壁塗り替え、もしくは新築の仕上げとなっています。


内装の塗装についての詳細は「ペインター」に関してうかがうことができません。(つづく)  ※2007年執筆


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