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Web特集

2011年11月26日

1116(いいいろ)の日特集 塗料関連色見本帳、一挙紹介

グローバル化が追い風に ユナイテッド・カラー・システムズ
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NCSインデックス1959オリジナル

アメリカ・PANTONE(パントン)、ドイツ・RAL(ラル)、スウェーデン・NATURAL COLOUR SYSTEM(ナチュラル・カラー・システム)など海外で実績の高いカラーツールの輸入販売を行うユナイテッド・カラー・システムズ(本社・横浜市、社長・山岸義昭氏)。ものづくりのグローバル化が進む中、海外の色見本帳での色指定が増えていることを追い風に国内での普及拡大に努めている。


パントンはグラフィックス、ファッション・インテリア、プラスチック製品と用途に応じ豊富なカラーツールをラインアップしているのが特長。トータルで8000色以上のカラーは、世界各国のデザイナーから高い支持を得ている。


RALは塗装色をベースとしたドイツの標準色票。ヨーロッパでは、交通標識や建設機械、工作機械などにRALカラーがそのまま採用されている事例も多く、海外の大手塗料メーカーも採用している。クラシックカラーをまとめた定番の「RAL K7」(短冊形)はラッカー塗料による光沢仕上げを施した213色を収録。また同社のカラーチャートにユーザーのオリジナル表紙を付けるカスタムカバーサービスも実施しており、日本でも一部の塗料メーカーが採用している。


2年前に販売を開始したNCS(ナチュラル・カラー・システム)はヨーロッパのインテリア、建築分野を中心に高い人気を誇る、日本でも注目のカラーツール。1950色を収録したオリジナルカラーは、白黒の明度の縦軸とY(黄)、R(赤)、B(青)、G(緑)を均一な間隔で色相に落とし込んだ配色体系が特徴。色相別や色調別にまとめた見本帳は複数色を用いた配色デザインに適しており、スウェーデン、ノルウェー、スペイン、南アフリカのナショナル・カラー・スタンダードに指定されている。


デジタル化で時空を超える DICグラフィックス
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DICグラフィックスの「DICカラーガイドシリーズ」は1967年の初版発刊以来、グラフィックユースはもちろん、ファッション、インテリア、プロダクトなど幅広い分野でカラーコミュニケーションツールとして活用、色見本帳のスタンダードとなっている。


同シリーズは基本となる「DICカラーガイド(収録色数652色)」と繊細な色バリエーションと分かりやすさでDICカラーガイドを補完する「同PART2(637色)」、日本古来の色表現を今に伝える「日本の伝統色(300色)」、それぞれの国の伝統的な色の世界を伝える「フランスの伝統色(321色)」「中国の伝統色(320色)」をシリーズとして揃えている。


そして3年前、新サービス「DICデジタルカラーガイド」を始めた。「デザイナーさんの作業がパソコン上での作業に移り、紙ベースの見本帳からデジタルへの移行が求められるようになった」ため。


同デジタルカラーガイドはiPhoneやiPadなどで活用できるAppleのiOS専用アプリケーションソフト。DICカラーガイドの全2,230色のRGB値やCMYK値、色の名称や由来などが閲覧可能。また、撮影した写真画像の色から近似するカラーガイド色を呼び出せたり、選択した色をメール機能を介してAdobe社のイラストレータで使用できるなど、正に時空を超えたカラーコミュニケーションツールとして成立している。しかも無償で利用できるので、ユーザーにとっては利便性の高いサービスだ。同社は現在、Android版も開発中。


色選び、初心者に優しい心配り ターナー色彩
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ターナー色彩のインテリアペイント「Jカラー」は国産塗料ではトップクラスの200色の標準色を誇る。そしてこの色見本帳がシャレている。すべて現物の塗料を塗ったチップで構成、手づくり感のある暖かみを醸しだす。


「インテリアペイントにチャレンジする人でもまずは無難な白から始めるケースが多い」ことから、ホワイトの充実を図った。暖かみ、クール、グレイッシュなど白だけで24色のバリエーションは圧巻。加えて国産の矜持を「日本の伝統色」シリーズに見出すことができる。赤、茶、緑、青系統など全40色をラインアップ。「日本の伝統的な色合いで独特の空間美を形成できる」のは同品ならではの特徴。デザイナーはもちろん、セルフペインターにも人気の色シリーズだ。


ビビット色の「Vibrantシリーズ(全16色)」は元気なキッズシーンを想定してラインアップした。ほぼ原色に近い色相として人気がある。


更に中間色は明るい「Brightシリーズ(60色)」と落ち着きのある「Mutedシリーズ(60色)」に分け、それぞれでディープ、ライト、ペールの明るさを展開。色相は赤から紫にそれぞれ展開、色相ごとにグラデーション配列がなされている。そして配色に困ったとき、横のラインで色をチョイスすれば異なる色相でもトーンが合うように設計されており、色選びをヘルプする。色選びの初心者にも優しい心配りがなされている。


粉体で3つの色見本帳を展開 カドワキ
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カドワキブランド(カドワキカラーワークス及びカドワキコーティング)では粉体塗装をメインとしたオリジナルの色見本帳3種類を作成し、独自の営業ツールとして活用している。


「カドワキを物語っている」(門脇正樹社長)というほど、これらの色見本帳にはノウハウが詰まっている。


塗装業者であるカドワキが色見本帳を作成した理由は、色数が少ない、デザインカラーに不向きといった、「粉体塗装のマイナスイメージを払拭したい」(門脇社長)との強い思いからだ。
デザイナーやエンドユーザーの要望に応えるために独自で塗装ノウハウを構築してきたものをツール化した。


色見本帳は実際に7ほどの金属板に粉体塗装を施したものがファイルされているので実際の仕上がりが視覚的にも触覚的にも確認できるのが特長。


まず、「GLOBE COLORS Standard」は1コート塗装の量産向けのカラーをまとめた。色数はオリジナル145色+RAL190色。内装用、外装用どちらにも適する塗装仕上げで、量産化となればメーカーに委託している。


次に「GLOBE COLORS Original」はトップにクリア仕上げとなる2~4コート仕上げのカラー。自転車やバイクのカスタム向けで多く採用されている。色数は113色+RAL190色で、光輝材の組み合わせは自由。現在までで代理店の自転車やバイクショップ約300店がこの色見本帳を購入、オーナーへのカラー提案として重宝されている。


「GLOBE COLORS Innovation」はより特殊な質感や色をまとめたもので、店舗什器や家具など向けとして適する。レンガ調やブロンズ、錆風合いなど27色をラインアップしている。
同社では技術力を結集させたGLOBE COLORSで差別化戦略を指向する。


独自配列で自然にカラーを選択 菊水化学工業
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菊水化学工業は壁の専用色として1200色をまとめた「1200 kabe color」を上市している。「コンシューマはいろいろな色から選びたいと思っている。それをメーカー側が在庫を増やしたくないから色数を減らすというのは罪」(担当者)との思いが込められている。
「1200 kabe color」は目的に合わせた4つのカテゴリーに分けられており、ユーザーがより選びやすいように構成されている。


カテゴリーの1つめは「nutral collection(ニュートラルコレクション)」で、あらゆるシチュエーションで利用できる、中間色を集めたグループ。2つめは「muted collection(ミューテッドコレクション)」で、落ち着いたシックな色を集めた。3つめの「bright collection(ブライトコレクション)」では店舗やアクセントに利用できる、明るい色を集めている。4つめの「white collection(ホワイトコレクション)」はその名の通りさまざまな白を集めたグループで、パブリックスペースやワンポイントに最適なカラー。
また、見本帳の配列は自然な色選びができるように独自の配列を採用。1枚に同一系の色をその色濃度ごとにまとめ、スタンダードカラーは幅を広くし、逆にアクセントカラーは狭くすることで選びやすくなっている。


販売から10年余りが経ち設計士やインテリアデザイナーをメインに認知されており、次の段階として「色のセグメントや使い方をより具現化していきたい」(担当者)との意向を示し、空間提案としての活用を強く提案する。


万単位の販売実績 B.M.ジャパン
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ベンジャミンムーアペイントのファンデッキ(扇形に開く色見本帳)は、1960年代に発売した「クラシックコレクション」と、2000年に発売した「カラービューコレクション」で構成。
クラシックコレクションは2000色のバリエーション。繊細で微妙なニュアンスをトーンに分けて表現、直感的に色選びするのに適している。アメリカの伝統色HCカラーや照明計画に便利なLRV表示もついている。


カラープレビューコレクションはピュアトーンからビビットでディープなカラーをトーン別に並べ、異なる色相のトーン配色に便利。160色のオフホワイトコレクションを含む1,500色からなり、クラシックコレクションを補完する関係。これら2冊のファンデッキで計3,500色のペイントカラーを表現している。「国内展開して15年ほどが経過。ファンデッキだけでも既に万単位で販売している」と、ペイントカラーでは日塗工色見本に継ぐ販売実績を誇る。
更に色選びの強力なツールとして揃えているのがカラーガイドだ。エクステリアやリビング、ベッドルーム、キッズルームなどさまざまなシーンごとにスタイリッシュな写真とともに、そこで実際に使われているカラーチップを貼り合わせたリーフレットタイプのカラーガイド。「最近ではこのリーフレットで色選びをなされる方が増えている。カラーチップ単体よりもイメージが具現化できるので人気」と、洗練されたカラーツールが用意されている。


ライフスタイル配色を提案 グリデン
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グリデン・デボーブランドの色見本帳「マスターパット」(プロ用)は2,016色のカラーバリエーションがあり、色相別に配列され使いやすい。欧米の色決めの特色は、消費者が自分の色を持っていることが前提となるので、明度や彩度を調整しながら絞り込むパターン。このため色のテイストの微妙な違いをチェックするのに色見本帳が役立つ。
またベースカラーとアクセントカラーの組み合わせを考える上で、色見本帳でのチェックは必要になる。このためブライトカラー、濃色系の分類に優れ、調和配色への配慮がしてある。
更にイメージカラーへの訴求用として、ライフスタイルをイメージ分類した配色事例をセット。例えばカントリーやナチュラル&コンフィートなど、生活の嗜好にあったマッチングもできる。


最近では専用測色機「クイックプロ」を使ってのカラーマッチングが始まった。小型で簡便な測色機を対象物に当てると、マスターパットの色相と相関したデータが得られるシステム。カーテンの測色をして、近似色をセレクトすることもできる。


48色相に分類、使い勝手が良い HIP
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HIPはハイパー・インテリア・ペイントの略。カラーワークスが独自に開発した。国内にはカラーシステムと一体となった内装用塗料がないため、原色配合をセットした水性塗料システムとして造られた。
その色見本帳にもオリジナルなアイデアがいろいろと注入されている。色数は1480色で国産としては最大級。それだけではない。色相を48系統に分け、彩度のグラデーションが分かりやすく、更に色相系統ごとの比較が自由自在。ホワイトの色相のバリエーションも豊富で、ブルーに寄ったホワイト、イエローに寄ったホワイトなど、白にこだわるクライアントへのアピール度も高い。


「明るい色(ブライトカラー)」を嗜好する顧客に対しては、ブライト系の色のカテゴリーが明確に分類されているので提示が便利。またくすんだ色味を展開するときにも使い勝手が良い。カラープランナーからは色の見せ方をスピーディにでき、顧客への提案ツールとしては一番との評価を得ている。
色見本帳そのものは販売していないが、頒価は1冊8,000円。HIPの専用色見本帳としてセットで展開。


ツール提供から実践的支援へ 日本ペイント販売

建築塗料製品共通のオリジナル標準色「NDカラー」(全28色)や、住宅の外観をあしらった透明シートにA5判のカラーシートを重ねることでイメージの具現化に寄与する「カラーハーモニーⅢ」など、施主への円滑なカラープランをサポートするためのツール類を充実させてきた日本ペイント販売。今年、より体系的なカラープランニングスキルの向上を支援する資格制度「ハナコレマイスター」(有償)を設立し、元請志向を強める施工業者やリフォーム業者の関心を集めている。
これまで販促ツールの充実化で差別化に努めてきた同社が、試験を伴う講座形式のプログラムを設立した背景には、色選びが施主にもたらす満足度が高いにも関わらず、施工業者が苦手意識を感じていることが要因。


担当者の石井貴幸氏は「過去に施工業者を対象に行ったアンケートでは、一番の困りごととして『色決め』が群を抜いて多い結果となった」とコメント。実際は施主に任されることも多いというが、逆に色で信頼を落としたくないというストレスを生み出しており、同社では体系的なカラースキルをサポートすることに踏み切った。
ハナコレマイスターは、3級レベルのカラーコーディネーター能力に実践的要素を盛り込んだ「エクステリア専門のカラーコーディネーター」との位置づけ。色の持つ効果から塗れない箇所の見せ方など、実務に生かせる内容に富んでいるのが特徴。
年内は11月で講座を終了し、来年1月から3月にかけて、名古屋、札幌、九州と開催場所を広げていくという。


実用性に磨きをかける 日本塗料工業会
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昭和29年に発刊して以来、これまで約1500万部の発行部数を誇る日本塗料工業会の「塗料用標準色」見本帳。色見本帳としては世界最大の発行部数を誇り、名実ともに塗料・塗装業界の標準ツールとしての存在を堅持している。 最新版となる2011年F版は、新色15色を含む過去最多の632色を収録。また、「カラーバリアフリー」とも言われるカラーユニバーサルデザイン対応色を盛り込むことで、色の見え方が異なる方や、白内障など目の疾患の方にも配慮した色彩設計を可能にするなど、社会的ニーズを鑑みながら進化を遂げている。


塗料用標準色見本帳の最大の特長は、塗料として出せる色を収録している点。厳密にはアクリル樹脂塗料をベースとしているため、エマルション塗料など種類の違いや、メーカーの原色設計によって出せる塗色が異なるケースはあるものの、収録色は塗料で調色できることが前提。これにより正確な色伝達を可能にし、製造面でも色ブレがないなど、実用性の高さが他の色見本帳にはない特長となっている。
長年にわたって同見本帳の制作に従事している同会色彩委員会標準色部会副主査の吉岡環氏(大日本塗料)は、「注文色に伴う塗板作成に関わる労力や費用負担を減らせる他、色違いによるトラブルも防ぐことができる」と塗料用標準色の優位性をアピールする。


とはいえ、課題もないわけではない。カラーデザイナーからは更なる多色化を求める声は強いものの、色数を増やすことはメーカーサイドに生産性の効率化を阻害しかねない。また一般ユーザーにおいては、色数が多すぎて色を選びにくい側面もある。更に、有償ツールであることから旧版を使い続ける傾向が高まり、新版の発行部数が伸び悩む状況にある。
そんな状況の中で、吉岡氏が見据えるのは、「より社会的な標準カラーツールとして、利用価値を高めること」。
次回改訂版となる2013年G版は、色数こそ632色と変わらないものの、Y、YR系を中心に新色16色を盛り込み、新たに「屋根用色彩カラーパレット」と「中国色彩カラーパレット」を収録。その他、JIS安全色・配管識別、景観配慮型防護柵色、日本塗り床工業会指定色など、時代のトレンドとニーズに応じた「よく使われる色」を充実することで、より実用性を高めた色見本帳を目指している。


米国トップブランドの威力 シャーウィン・ウィリアムズ
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米国トップの塗料メーカー、シャーウィン・ウィリアムズ社の色見本帳。色数は1280色。内外装用の色見本帳となっており、オーソドックスで標準的なタイプの色見本帳だ。
彩度の高い色域からニュートラルな色域まで色分類され、アメリカの色見本帳ならではのアクセントカラーが充実している。


この1冊の色見本帳で幅広い色彩提案ができるメリットがある。それが標準タイプの良さで、プランナーの使い方次第でその威力を発揮する。カラーバリエーションもベーシックな色域をきちんとカバーし、オリジナル性よりもスタンダード性を重視した編集をしている。
逆にオールマイティの弱点もある。色相域の幅に限界があり、フォローできない色域も出てくる。その辺はプランナーの力量で補うことは十分に可能といえる。
アピールポイントは米国トップメーカーの色見本帳の汎用性とブランド力。日本でのなじみは薄いが、世界的なブランドの強みを有している。
色見本帳単体の販売はしていないが、価格は1冊8,000円。


ハンドメイド感が感性を刺激 オリエンタル産業
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オーストラリアのプレミアムペイント「ポーターズペイント」のファンデッキは288色から成る「スタンダード」とメタリックや錆などのエフェクト仕上げ11パターンを表現する「スペシャル」、そして今春同社が開発、ラインアップした「和の色(16色)」で構成されている。
特徴はなんといっても現物の塗料をざっくりと刷毛で塗ったハンドメイド感あふれる親しみやすさだ。ポーターズペイント自体、色だけでなく質感のあるテクスチャーが他の塗料との大きな違い。その質感を伝えるためには一つひとつを手づくりで作り込む必要があった。カラーデッキひとつでポーターズペイントが伝えたいことを端的に表現してくれる。


更にそれぞれの色には、単なる色番号や記号ではなく、一つひとつの色にネーミングが施されている。「ポーターズの色にはそれぞれその色に隠されたストーリーがあります。単なる色選びではなく、色に隠されたストーリーに刺激されて色選びができる楽しさ。選んだ色やその色を使った空間への愛着もひときわ高まります」と説明する。カラーデッキはポーターズペイントの特性を端的に体現する営業ツールだ。


粉体塗料専用の色見本帳 久保孝ペイント
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粉体塗料専用の色見本帳「カラーカード販売システム」を展開する久保孝ペイント。生産設備とコストの兼ね合いから1オーダー200~500kgと受注ロットに制約を設けるメーカーが多い中、色見本帳にある常備色においては1ケース(15kg)からの注文を可能にしている。特に今回の東日本大震災では物不足に陥ったユーザーからの駆け込み需要が増加。「今でも月100部程度の引き合いがある」(担当者)と色見本帳に対する存在感が高まっている。
カラーカード販売システムの開始は1982年。元々は、特定顧客向けに供給していた塗色を常備色として色見本にまとめたのがはじまり。30色程度とわずかな色数からのスタートだったが、粉体塗料事業の成長とともに色数を増加させ、現在、エポキシポリエステル、ポリエステル系、高耐候ポリエステル、機能性粉体塗料の各種に分類された197色が収録されている。


色見本帳は1年に1度、実績に沿った形で既存色の見直しと新色を含めた改訂を行っている。同社では、全個別色の出荷実績をデータベース化しており、前年実績を加味し、それぞれの塗色単位で生産計画を立てている。長年にわたる経験により精度が向上。
一方、 顧客に対しても小口対応の利便性ばかりでなく、必要な時に必要な量だけ仕入れることができるため在庫の圧縮に寄与するメリットがある。「一度、常備色でオーダー頂いた顧客のリピート率は高い」と同社の色見本帳は生産合理化と販売施策を両立する原動力となっている。


オリジナル性抜群 ファロー&ボール
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F&B(ファロー&ボール)は天然顔料を多く含んだイギリスの水性塗料。その製法は伝統的なプロセスで、多量生産方式ではない。というのは天然顔料は粒径にばらつきがあり、ロールミルの工程に手間と時間をかけているためだ。手造り感の良さを追求する。
天然顔料は当然無機系のため、塗膜としての通気性に優れ、漆喰の上にも塗装できるほど。しかしなんといってもF&Bの特徴はその色相にある。
色数は132色と限定されるが、色ごとにヒストリーが込められている。例えばビクトリア朝の色相を再現した色があったり、伝統的な建物の内装として使われた色だったりする。


色合いは深みがあり、照明光との相性は抜群。高貴なカラー世界を演出する。しかも厳選されたカラーバリエーションのため、カラーセレクト(色選択)で失敗がなく安心して顧客にプレゼンテーションできる。
色相のオリジナル性で勝負するにはピッタリの色見本帳。F&Bのカラー世界にはまった顧客は熱烈なファンになる傾向がある。まさにプレミアムペイントのハイエンド(頂点)に立つ。


日本人の肌色見本帳 日本色彩研究所

日本色彩研究所は標準色票のシリーズを展開している。マンセルカラーブックをはじめ、色名チャートシステム、カラーアトラスなどスタンダードカラーの基本となるツールだ。
少し専門的なツールとして「ナチュラル・ウァリー・スケール」があり、これは37段階の明度標準を集成。環境色彩計画用の「クロマコスモス」は707色で構成。ユニークなのは「スキン・トーン・カラー」で、日本人の肌色見本帳。145色で構成され、サンプルは等色など彩度短冊型。

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