2013/07/09 15:55

工業塗装ラインのホコリ対策(第3回) 平田技術士事務所 代表 平田政司

みなさん、こんにちは。塗装技術コンサルタントの平田政司です。引き続き、「工業塗装ラインのホコリ対策」についてお話します。
工業塗装ラインのホコリ対策には、「見える化」が有効です。
「見える化」のアプローチの最初は、不具合成績の「見える化」です。現場の外観検査記録から、日々の不具合率を計算することにより、現場の変化が見えるようになります。ここまでが前回までのおさらいです。

◎外観不具合率のグラフ化

日々の不具合率を計算するしくみができたら、次は不具合率をグラフ化しましょう。グラフは図のような折れ線グラフにします。グラフの縦軸は手直し率(%)を、横軸には日付をとります。縦軸の手直し率の最大目盛りは日々の不具合率の振れを考慮して設定します。
ここまでは一般的なグラフ作成の注意点ですが、「見える化」に対して重要なポイントが2つあります。


その1つはグラフに目標値を書き込むこと。もう1つは、コメントを記入することです。
このグラフでは目標値を「10%以下」としていますが、その10の数値のところに図のように太い線でターゲットを書き込むとよいでしょう。線は黒よりも赤をお薦めします。
グラフに目標の線を書き込むことにより、日々の不具合率が目標値に向かってどのように推移しているかがひと目で分かります。これが「見える化」です。


もう1つは、図のようにグラフの中にさまざまなコメントを記入します。コメントは気が付いたことはなんでも書き加えましょう。試してみたこと、変更した設備内容、屋外が強風だったというような気になる点などなんでもOKです。雨が降ったらゴミブツが減るということはよく聞く話ですよね。
このようにグラフに日々の変化点を記録することで、記録の内容とグラフの変化とが関連づけられて「見える化」できるようになります。
この関係を追うことで、不具合の原因を明らかにすることができます。
では、次回はグラフの掲示方法やグラフの傾向から得られる情報などについてご紹介いたします。


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