2013/12/15 17:34

工業塗装ラインのホコリ対策(第8回) 平田技術士事務所 代表 平田政司

みなさん、こんにちは。塗装技術コンサルタントの平田政司です。引き続き、「工業塗装ラインのホコリ対策」についてお話します。
工業塗装ラインのホコリ対策には、「見える化」が有効です。
では前回に引き続き、塗装現場に漂うホコリの「見える化」についてご紹介します。

◎浮遊するホコリの「見える化」

前回はチンダル現象やミー散乱といった浮遊粒子の可視化現象と、ホコリを手軽に観察することができるハロゲン電球をご紹介しました。
ここでホコリにもっと強い光を当てればよく見えるのではと予想できますが、実はその通りです。現時点で私が活用しているのはHIDライトとレーザーです。

◎ポラリオン・クリーンルーム・ライト

ポラリオン・クリーンルーム・ライトはホコリ観察専用ハンディライトです。光源はHIDです。3,400ルーメンの光で約10μm以上のホコリが可視化できます。前回ご紹介したハロゲンランプが1,300ルーメンですから、その強さがお分かりだと思います。ルーメンとは、光源が発する光の量の単位です。


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電源が充電式リチウムイオン電池なので、塗装ブースの他、搬送経路や焼付炉の入口当たりも観察することができます。付着ゴミの観察には斜めから光を当てるとよく分かります。塗装直前の素材表面の観察や、搬送ラインのレールやハンガーから落下するゴミの観察にも適しています。
この商品はシーズシー有限会社から発売されています。

◎グリーンレーザーシート光源

波長532nmのグリーンレーザーを、幅2メートル程度のシート状にすることで浮遊する微粒子ゴミを可視化する装置です。
また白煙を室内に流してレーザーを照射しビデオ撮影することにより、部屋の気流の方向と大きさを解析することもできます。
なお、レーザー光線の使用に当たっては、照射光を絶対に目に入れないよう注意が必要です。グリーンレーザー専用のサングラスの使用をお薦めいたします。
この製品は、カトウ光研株式会社から発売されています。
では、次回もホコリの「見える化」テクニックについて引き続きご紹介します。