2014/03/09 09:50

工業塗装ラインのホコリ対策(第10回) 平田技術士事務所 代表 平田政司

みなさん、こんにちは。塗装技術コンサルタントの平田政司です。引き続き、「工業塗装ラインのホコリ対策」についてお話します。 前回は浮遊するホコリの定量化についてご紹介しました。今回は得られたデータのまとめ方についてご紹介します。

◎調査結果のマッピング

これまで塗装現場の「見える化」として、風向、風速やホコリの測定方法をご紹介しました。ここで注意が必要なのは、これらの測定は1カ所ではなく塗装ブースや塗装工場全体などの数カ所を測る必要があるということです。なぜなら全体の気流とホコリの状況をつかまなくてはゴミブツ対策が立てられないからです。図1はその測定事例ですが、このように結果を塗装工場全体図に記入することをお勧めいたします。工場全体図に風向と風速とホコリの数を記入することにより、ホコリの発生源とその拡散メカニズムが「見える化」できます。このマップを対策推進メンバーでじっくり眺めることにより、取るべき対策が見えてきます。


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図1 測定結果のマッピング

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図2 「見える化」の改善アプローチ

◎「見える化」の改善アプローチ

これまでご紹介した「見える化」による改善手順を図2に示します。
外観不具合率のグラフ化により、日々の不具合率の推移が「見える化」できます。次に風向、風速とホコリの数を測定しマッピングすることにより、塗装工程のホコリの挙動が「見える化」できます。犯人の特定には、いろいろなライトやレーザーで「見える化」できます。これらのアクションにより仮説を立てることができるようになります。仮説ができたら、できることからやってみましょう。最初はなんでもOKです。やらなければ結果は出ません。やった結果はグラフに反映されます。的が外れた場合はグラフは変化しませんが、これは原因ではないということが分かったという大事な結論です。大切なことは、グラフの変化が現れるまで改善活動を続けることです。
では、次回は具体的な対策事例についてご紹介します。