2014/10/02 11:20

工業塗装ラインのホコリ対策 最終回(第18回) 平田技術士事務所 代表 平田政司

平田技術士事務所 平田政司氏

みなさん、こんにちは。塗装技術コンサルタントの平田政司です。長い間ご愛読いただいた「工業塗装ラインのホコリ対策」ですが、今回が最終回です。

◎「見える化」による対策手順

これまでご紹介した「見える化」によるホコリ対策の手順をまとめます。
1)外観検査記録を作成する。
2)日々の手直し率を計算して、不具合成績を「見える化」する。
3)目標手直し率を決める。
4)改善効果金額を計算する。
5)手直し率推移グラフを日々記入する。
6)現場の状況を様々なツールで「見える化」する。
7)測定結果をマッピングやグラフ化する。
8)得られた結果から発生源を予測する。
9)予測された発生源をつついてみる。
10)手直し率の変化を観察する。
変化がある場合は、それが原因である。
11)改善アプローチを記録する。
12)対策推進状況を社内に掲示して、情報を「見える化」する。
詳しくは、コーティングメディアのホームページに過去の記事が掲載されています。

◎メカニズムの解明

これまで様々な現場のホコリの「見える化」ツールをご紹介いたしました。これらの「見える化」の情報はそれぞれ単独で存在するのではなく、すべて発塵メカニズムによって繋がっています。ですから数個のデータだけでは、ホコリの犯人像は見えません。様々な視点から「見える化」の情報を増やし、それらの点を線で繋いでいき、最後は面にして犯人を捕らえます。
ホコリ対策で最も重要なことは、発塵メカニズムの解明であると私は考えています。

◎「見える化」のメリット

「見える化」は、見えないものを見えるようにすることです。見えると気づきが得られ、行動につながります。
「見える化」には、情報の共有化というメリットがありますが、一番のメリットはホコリ対策がゲーム感覚で打ち込めるようになり面白くなるという点です。現場で気流やホコリの状況をご覧いただくと、担当者から「やっぱり!」とか「そうだと思った」という声をお聞きします。これは、普段現場で感じていることが可視化できたということであると思います。やはり答えは現場にあるということです。
では、皆様長い間ありがとうございました。
ブログ「塗装技術コンサルティング最前線」でお会いしましょう。