2017/03/03 14:54

塗り床・木床用塗料特集2017 各社動向

原料/機器/塗り床

粉末添加剤で用途広げる
ビックケミー・ジャパン

ビックケミー・ジャパンは、セメント系粉末消泡剤「BYK-1690SD」を筆頭に粉末状添加剤の採用活動を強化している。
「BYK-1690SD」「BYK-1691SD」は、セメント用粉末消泡剤でドライモルタル向けに適した製品。水性硬質ウレタンや無機系塗床材に合わせる骨材に同品を配合することで、水練り込み後の消泡に効果を発揮する。「主剤の特性で添加剤が混ざりにくいものもあり、代替方法として関心を集めつつある」(担当者)と説明。低添加量でも高い消泡効果を発揮する新たなアプリケーションとして採用拡大を期待しており、SL材やセメント系パテや接着剤、グラウト材向けにも提案を開始している。
もう一方で層状無機添加剤として、ドライミックスモルタルの粘性制御に寄与するのが「OPTIBENT(オプチベント)」。
OPTIBENTは、ベントナイトと他成分を混合したレオロジーコントロール剤で、シェアをかけると流動性が高まり、シェアを止めると流動が治まる性質を利用。沈降防止に寄与し、作業に適した粘性を付与することができる。
ラインアップは粘性の低い順から「OPTIBENT MF」「同987」「同602」を上市。塗り床においては「MF」「987」が適している。
また疎水性変性ベントナイトを主成分とする「同NT10」は、撥水性を付与することができる他、低汚染性、疎水性を付与。「耐ヒールマーク性の性能向上にも寄与できるのではないか」と塗り床の適応に期待する。


機能性を付与、塗床用原材料の提案
ダイセル・オルネクス

ダイセル・オルネクスは塗床材用樹脂として水系エポキシ樹脂「BECKOPOX」の展開を進めている。速乾性及び浸透性に優れる特長を有し、環境に配慮した水系設計として提案を積極化させる。
既にヨーロッパ市場では実績を重ねており、ユーザーからの評価や豊富なラインアップを強みに日本においても採用を狙う。
一方、従来からの展開として進めているUVコーティングに関しては、これまでと同じく樹脂としての販売とともにコーティング化し施工実績を重ねていく方針を継続する。
UV硬化樹脂としては100%UV用「EBECRYL40」と水系UV用「UCECOAT7655」を販売しているが、特に水系UVに関してはコーティング化した展開に注力する。
水系タイプは粘性が少ないため仕上がりムラがなく、臭気の心配もない。性能的にも耐摩耗性や滑り抑制が付与できることから、医療関連施設や病院での採用実績を目指していく。
新設物件を中心に指定活動を行っているが、同時に塗り替えにおいても「剥離、リコートを含め、摩耗後の補修システムでも提案できる」体制を整えた。
また、新たな展開として、各種アクリレートをMMA(メタクリル樹脂)タイプの機能性付与添加剤として提案していく。MMAタイプでは高強度の特長を有する一方で、硬いがゆえにクラックなどの問題が生じる場合があった。アクリレートを改質剤として使用することでその問題を改善できる。


生産性向上に寄与する工法開発
グラコ

塗装機メーカーのグラコは、電動エアレス塗装機「MARK V(マークファイブ)」とスプレー一体型ローラー「JetRoller(ジェットローラー)」を組み合わせた塗装工法を開発、塗装ユーザーの生産性向上に寄与するとして提案営業に注力している。
ジェットローラーは、直接ローラーに塗料を供給する圧送方式と異なり、ポール内にあるインラインガンから塗料をエアレスで吐出し、ローラーでならす新工法。スピーディで均一な仕上がり感が得られる他、ローラーカバーを装着し、飛散抑止を可能にした。
最大の特長は施工の速さ。同社が行った実地テストによると、従来のローラー施工に比べて4日の短縮を実現した。「工期短縮は、施工業者のコスト対応力を強化する他、稼働力が高まるため受注拡大にも直結する」(担当者)と工期短縮がもたらす効果をアピール。最近では床から屋根へと採用領域を広めている。
同社は、こうしたユーザーの利益確保に寄与する工法開発に注力することでエアレス塗装のメリットを訴求していく方針。吹付塗装の最大の懸念である飛散、メンテナンスの面倒さについても「エアレスはシャワーのようにターゲットに対して吐出する。塗料に応じた設定にすることで飛散の問題は払拭できる」と説明。メンテナンスについては自動洗浄機能、ポンプ交換システムの利便性を強調する。
最近では複数の塗料メーカーとの連携を図っており、塗料、機器とのマッチングで工法の進化を目指している。


タイヤ痕付着防止
日本特殊塗料

日本特殊塗料にとって防水・床分野は塗料事業の根幹となっており、他社に先駆けた製品開発に集中する。そんな姿勢を示す新製品が「ユータックTMプロテクト」と「ユータックコンプリート」だ。
「ユータックTMプロテクト」は塗り床用初となるタイヤマーク(TM)付着防止をコンセプトに開発された。溶剤系ウレタン系クリヤーで、強靭な塗膜を形成することで、フォークリフトや台車などのタイヤ痕付着を防止する。「ユーザーからは以前よりタイヤマークを美観上防ぐことはできないかとの声がありました」と担当者。それだけユーザーニーズが強いものの開発は困難であり、同社でも長期の研究期間を要したという。
工場の塗り床材は耐久性とともに美観維持ニーズが強まっている。同品は厚膜、薄膜問わずエポキシ系、ウレタン系の塗り床材クリヤーとして使用でき、タイヤ痕付着に加え、耐候性向上により変退色を防止する。
「ユータックコンプリート」は水性硬質ウレタンコンクリート系の高性能塗り床材。シリーズ「同G」では今回新たに2mmの薄膜仕様を実現した高性能塗り床材。施工性に優れ高光沢の美しい仕上がり外観と環境対応型で伸長。
同社の塗り床材は製品の充実と差別化ポイントの明解さ、更には材工一体で展開する「ニットク・アメニティシステム連合会」で、市場競争力を高めていく方向。「潜在需要を喚起していくには塗り床材の施工品質の差を訴えていきたい」(担当者)とコメント。

塗り床


調色できる水性硬質タイプ伸長
アトミクス

「フロアガードU」が好調だ。施工業者と一体となった展開が功を奏している。特に研修や勉強会を開催し、施工技能のレベルアップによる工事品質の高さが評価されているためだ。「これまでの地域ごとに開いていた研修から、テーマを決め全国を統合したかたちでの開催方式に改め、材工の一体化が密になった」(担当者)。
同品は水性硬質ウレタン系の塗り床材で施工能力が問われるところから責任施工システムとして展開。競合品にない特長として調色機能があり、カラーバリエーションが多彩。機能中心に設計されてきた塗り床材には意匠やカラーデザイン面で潜在的な可能性がある。「クライアントも今のところ機能重視だが、新規需要の面ではデザイン性も必要だと思う」と調色を創色機能に転換していくことを示唆。「フロアガードU」は樹脂に着色しているため調色対応力があり「あるクライアントからピンクの床にしてほしいと要望されて対応したこともある」(担当者)。
一方、B to BからB to Cまで幅広い展開では「塗るだけ」から「魅せる床へ」をコンセプトにした水性床用シリーズ「フロアトップアクア」があり、「エポ21」「W♯5000」に続く第3弾の上市を予定。第3弾は特化則フリーなど環境・安全性を高めたタイプで、今までにないさまざまな機能を兼ね備える予定だ。「フロアトップアクアシリーズ」のいずれも耐汚染性に優れた特長を生かして床需要を喚起していく狙いがある。「床の美化というニーズを発掘し、美しさを広くアピールしたい」とコメント。


省工程に寄与する万能型プライマー
水谷ペイント

塗床材ブランド「ボウジンテックス」を上市して60年以上の実績を有する水谷ペイント。「市況は良いとは言えないが、社内のノウハウを共有しサービス向上に努めていきたい」(担当者)と攻勢を図る屋根用、外壁用を含めたトータル力で営繕需要の獲得を狙う。
新製品としては昨年、2液型エポキシ樹脂エマルション塗料「水系ボウジンテックス プロエポプライマー」を発売。旧塗膜、上塗りとも溶剤、水系を問わない幅広い適応性が特長で、厚膜2液型ポリウレタン樹脂塗料「ボウジンテックス♯7700」を除いた全ラインアップに密着する。強化コンクリートの他、緻密で硬質なモルタル、コンクリートに対しても優れた密着性を発揮する。
また従来8時間以上を要していた塗替用プライマーの塗装間隔時間(23℃)を4時間以上と速乾性を確保したことで、3日要していた工期を2日に短縮。「上塗りに水系タイプを採用することで強化コンクリートに対してもオール水系仕様が確立できる」と施工性と環境性を武器に販売拡大を目指す。
その他、今春にも1液型水系ポリウレタン樹脂クリヤー「水系ボウジンテックス ショップクリヤー」の艶消しタイプの投入を計画する。モルタルコンクリートのクリヤー仕上げや水系アクリル塗料のトップコートとして上塗りの保護に寄与する他、モルタルコンクリートの風合いを生かしつつ、耐ヒールマーク、擦り傷防止、耐汚染性、耐久性を保持するのが特長。艶ありタイプは既に上市しており、艶消しタイプの投入により意匠ニーズに対応する。


2液タイプの品揃えに厚み
エスケー化研

エスケー化研は、外装分野を軸に屋根、床向けの品揃えに厚みを加えることで総合力を高めている。
塗り床向けでは、厚膜型、薄膜型それぞれに水性、溶剤の各樹脂系製品をラインアップ。コンクリート表面強化材も加えることで、多様なユーザーニーズに応えている。
水性硬質ウレタン系塗床材として展開する「SKスペシャルフロアー」(責任施工製品)は、耐熱性、耐熱水性、強靭性、耐薬品性を特長に物理的、化学的に厳しい条件下にある食品工場、厨房、化学工場、物流倉庫などでの用途に適している。標準色は5色で平滑タイプ、防滑タイプを揃える。
弱溶剤形2液型エポキシ樹脂系塗床材「アーキフロアーEHマイルド」は、独自の反応硬化技術により強靭性、耐摩耗性、耐薬品性に優れた製品。臭いを抑えた弱溶剤形のため、塗り替えの際に旧塗膜を侵すことなく幅広い用途に展開できるのが特長。ローラー施工に対応する。
標準色は20色。主剤12kg、硬化剤3kg。
「水性アーキフロアーU」は、水性2液型ウレタン樹脂系塗床材で従来のアクリル系、エポキシ系塗床材と比べて耐変退色性に優れるのが特長。各樹脂系の旧塗膜に付着し、溶剤形に匹敵する耐摩耗性、耐薬品性を保持する。また塗装工程内時間(20℃)は4時間以上48時間以内と速乾性を有しており、工期の短縮に寄与する。
標準色は20色。荷姿は主剤15kg、硬化剤1.5kg。一般工場・倉庫・事務所など幅広い用途で使える。


工場床の安全対策で実績
シンロイヒ

シンロイヒは今春、ノンスリップクリヤー塗料「透明ルミノグリップ」を発売する。階段やスロープ、建物の出入口など滑りやすい箇所の滑り止めを目的とした塗料。特に大理石や御影石などのようにその意匠を生かしたまま滑り止め機能を持たせたいニーズに応えたもの。荷姿は1kg及び4kgセットのコンパクトサイズ。ローラーで塗装でき、施設従業者などによるセルフメンテナンス可能な手軽さが売りだ。
蛍光・蓄光・反射などの特殊材料を主力とする同社では、視認性向上による安全対策の観点から床、通路、路面などへのラインマーキングの提案を行っている。蛍光色で視認性を高めて安全エリアを示す、災害時の暗闇の中で蓄光ラインによって避難誘導を行うなどの目的で各種工場での採用も多い。
その用途でラインアップしているライン用蛍光・蓄光塗料「水性ルミラインシリーズ」は、それまで蛍光・蓄光塗料では対応できなかったアスファルトやコンクリート面への塗装を実現した他、隠ぺい力に優れており下塗りの白色塗装なしで施工できる(蓄光タイプは要白色下塗り)、屋外使用での耐候性を高めるなど幅広い場面で使用しやすいようにした。各種工場の床や通路を始め駅のプラットフォーム、路面・舗装面など実績が広がっている。
また、視認性にノンスリップ機能の安全性を加えて製品化したのがノンスリップ水性蛍光塗料「ルミノグリップ」。今回、その透明タイプのニーズが高まったことから「透明ルミノグリップ」の発売に至った。

コンクリート用水系クリヤーを投入
大同塗料

大同塗料は昨年秋に薄膜水性1液型特殊シリコンアクリル樹脂系塗床材「ユカクリート コンクリート用水系クリヤー」を投入、水系製品の品揃えに厚みを加えている。
先行する水性1液型特殊アクリル樹脂系塗床材「床水樹(ゆかみずき)」においても「着実に販売量を伸ばしている」(担当者)と水系ニーズの高まりを実感。施工中、施工後の環境配慮を求める食品工場からの引き合いを増やしている。
「コンクリート用水系クリヤー」は、コンクリートの風合いを生かしたクリヤー仕上げの防塵塗床材で、店舗、事務所などのコンクリート打ち放し仕上げとしての用途に適した製品。艶ありと艶消しを揃え、コンクリートの質感を生かしたナチュラルな風合いを演出する。またタイヤマークなどの耐付着性にも優れ、廊下、階段、OAフロアの防塵対策としても活用できる。
施工はプライマー「ユカクリート 水系プライマーC」を塗布し、同品の2回塗り仕上げ。塗装間隔時間(20℃)は2時間以上7日以内。
安全面では、厚生労働省指定の13物質を除外した他、鉛・クロムフリー。ホルムアルデヒド放散等級F☆☆☆☆取得。荷姿は15kg、4kg。
この他にも水系製品の開発を積極化しており、現在厚膜水性2液型エポキシ樹脂系塗床材の開発に着手。
「艶分かれや艶引けなどの課題克服にめどがついた」と目地切りを要する水硬ウレタンの代替需要が狙えるとして期待感を高めている。


木質床分野にも拡充
大日本塗料

大日本塗料は、工場、倉庫など定期的なメンテナンスを従業員自らが行うケースに応える水性タイプを中心とした薄膜タイプの「床コートシリーズ」、リフト走行などに対応する溶剤系厚膜タイプの「レジフロアーシリーズ」、工場屋外誘導路については遮熱性水性ウレタンを上市し、採用されるケースが増加。加えて今春より木質用ポリウレタン系塗装システムをラインアップする予定にしている。
「レジフロアーシリーズ」は、1コートで80~100μmの厚膜が得られる「レジフロアー」、完全無溶剤タイプで耐摩耗性、耐衝撃性、耐薬品性に優れた「レジフロアーNS」をラインアップする。
塗り床市場においては、必ず定期的にメンテナンスが行われる底堅い需要分野と捉え、用途、性能に応じた商品体系を分かりやすく明示した色見本帳を完備するなど、販売拡大に向け活動している。
同社としては、床だけを見据えるのではなく、節電対応として屋根・外装には遮熱、内装には環境対応水系システムなど、エコ・環境をテーマに営繕工事の一貫として塗り床施工を提案。「工場塗り替えシステム」のパッケージカタログを充実させて法人営業を強化している。またその中から、施工業者による施工か、工場従業員による施工かの選択肢を提供することで、深耕を進めていく考えだ。
今後は、従来の工場、倉庫に向けた床材と合わせて、体育館、教室向けに滑りにくく、弾力性に優れた床塗料をメインに、新たな需要を開拓する予定。


タイル床の転倒防止策に評価
イサム塗料

イサム塗料は昨年、タイル床面滑り止め工法「スキッドガードAD」に水性タイプの「スキッドガードAQUA」を投入。臭気が懸念される施設などへの用途拡大が図れるとして販売展開に勢いが増している。
溶剤、水系ともにアクリル、ウレタン、エポキシの各樹脂系床用塗料を揃える同社にとって、スキッドガードは他社との競合と一線を画した差別化製品。マンションエントランスやテーマパーク、商業施設、公共施設などに採用されているタイル床面の転倒防止策に寄与するとして年々販売量を伸ばし続けている。
今回新たに投入した「スキッドガードAQUA」は、水性タイプでありながら、塗装後約4時間で歩行可能な速乾性(23℃、1回塗り)が特長。プライマーなしでタイル面に塗布できる密着性と利便性を確保した他、透明性を持つ同品と専用骨材との組み合わせにより現状のタイルの風合いを生かした仕上げができる。
中でも最大の特長は、施工中、施工後の臭気を抑えた点。「駅構内や飲食店、介護施設など工期と環境配慮を求める用途への展開を可能にする」(担当者)と需要領域の拡大に期待感を高めている。
既に「インターネットからの問い合わせが増えている」とエンドユーザーからの引き合いを増やしており、今後も動画配信や展示会を通じてPR活動を展開していく方針。更に性能面や素材適正を高め、品揃えの拡充に努めていく姿勢を打ち出している。


現場重視で販路を広げる
日米商会

日米商会の主力製品「塗床王シリーズ」が食品工場で実績を増やしている。特にかつて施工した会社からのリピートや口コミで広がりを見せている。
同シリーズのエポキシ樹脂塗料「ハイパーガード-F」は1回塗りで5mm以上塗厚無制限の施工ができるのが特徴。樹脂に骨材を混ぜて使用することで、1回塗りで超厚膜な塗膜を形成する。耐熱温度は膜厚により150~230℃。一方浅い欠損や剥離には「エポタフエース」で対応する。1回塗りで5mm程度までの膜厚を確保できる他、100℃までの熱に耐えられる。両製品とも低臭気に加え調色にも対応する。コンクリート、タイルなどほとんどの既存床で使用できる。
同社では製造、販売、施工を一貫して行っており、現場ごとに最適な組み合わせを決める現場重視を掲げる。特に、同社がメインターゲットとしている食品工場では臭い移りの問題の他、香料や調味料、熱、重量物の走行など床を劣化させる要素が多岐にわたるため、高い耐久性や低臭気の製品が求められる。「現場の状況に応じて製品と工法の組み合わせを考え提案することで、その工場独自の課題の解決を図っている」(担当者)と自社の強みを説明する。
またセミオーダーメイド対応としてホームページ上にチェックシートを掲載。それをもとに顧客からの問い合わせに応え、時には現地に赴き詳しい仕様を決めている。
今後課題にあげるのは販売力。「営業マンの雇用を積極的に展開していきたい」(担当者)と意欲を示す。

蓄光塗床材に高い関心
神東塗料

塗床材の新製品「ユカトップローラーエポ蛍」への注目が高まっている。同品は、ローラーで手軽に厚膜塗装ができるとして好評のユカトップローラーエポに蓄光機能を持たせたもの。地震などによる停電時に避難ルートの視認性を確保する他、終業時の消灯の際の転倒防止など安全な職場環境づくりに貢献する塗床材。
暗所での発光力(輝度)が高く、残光時間が長いといった蓄光機能そのものの特性の他、蓄光シールなどの貼付材と比べて重量物走行時の耐久性で大きく上回る。厚膜型エポキシ樹脂系塗床材がベースのため、塗膜の収縮がほとんどなく厚膜施工が可能で、レベリング性の向上による工場従業者によるセルフメンテナンス対応など数々の利点を備えた。
施工は、下塗りのライン用白が乾燥した後同品を短毛ローラーや刷毛で塗布。最終のオーバーコートは不要で省作業性も実現した。
同社は現在、電着や粉体、焼付などの工業用塗料で接点のあるユーザーに対して工場や倉庫の塗床メンテナンスの提案を積極化。セルフメンテナンスに対する下地処理や施工法のアドバイスなどのアプローチが功を奏し、塗床材全般での販売実績を高めている。
その取り組みの中で「どの企業も働く人の労働安全環境の整備は避けて通れないテーマ。その面で避難誘導を目的としたユカトップローラーエポ蛍には高い関心を示していただき、当社の塗り床製品群の先兵としても機能しています」と期待を高める。


厨房床、超短時間施工で食い込む
染めQテクノロジィ

国内外の製造業で「床塗料シリーズ」の採用が相次ぎ、塗り床マーケットで存在感を高めている同社がまたひとつ独創的な商品をリリースする。厨房床に特化した「どんな厨房床にも(仮称)」だ。歩行可能時間が4時間弱と超短時間施工を実現した優位性を武器に市場開拓に入る。
水や油が浸み込んだ厨房床への施工は研磨やプライマー工程など下地処理に時間を要し施工時間が長引く。これに対し新製品の「どんな厨房床にも(仮称)」は、スチーム洗浄による軽微な下地処理だけで塗装工程に入れるため施工時間が大幅に短縮、それに伴い作業員の数も従来の3分の1程度に軽減できる。得意のナノ技術で密着性を高めたことで実現した。
大手ゼネコンの現場で行ったテスト施工ではスチーム洗浄からコテ塗り→ローラー仕上げまでの実質的な作業時間は約50分、その後乾燥3時間を合わせて4時間弱で施工が終了。翌日開店時間までの夜間作業でも余裕でおつりがくる。セルフレベリング性による平滑性に優れた仕上品質も好感される。
同社では当面、責任施工で展開して実績を重ね商品力を確かめた上でオープン販売に乗り出す考え。厨房床でも染めQ旋風を巻き起こす構えだ。

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粗素地面でも平滑に仕上がる


ひび埋め職人、メンテ会社で需要増
大成ファインケミカル

大成ファインケミカルの塗り床事業が好調に推移している。「塗り床製品は前年比で倍の注文が来ている」状況にあり、中でも「瞬間・ひび埋め職人」は、工場の清掃や消毒をするメンテナンス会社などからの引き合いを増やしている。
同品はカートリッジタイプのクラック補修材で、ホームセンターで販売されている市販のコーキングガンでも使用できる手軽さと30分(25℃時)で硬化する速硬性が特長。
加えて、塗り床以外にも防虫LEDや防虫シャッターなど虫害対策用の製品も展開しており、メンテナンス会社から施主への複合的な提案としてひび埋め職人が使用されているケースが出ている。「元々素人向けの製品なので施工が非常に簡単。食品工場や飲食店の定期清掃作業と一緒に床も手軽にメンテナンスできる」(担当者)と利便性の良さを訴求する。
一方、もうひとつの主力製品としているのが水系硬質ウレタン系塗り床材「エコクリーンフロアーUW」。標準仕様で抗菌剤が入っており、施工時の臭気がほとんどしない上、耐熱性や強度も高いことから食品工場での引き合いを増やしている。また、特注色にも対応していることから、工場内の区画分けや現場の既存床に合わせた色出しにも応え、大手食品工場などの実績を残している。
今年4月には研究開発棟が完成予定。「更に顧客満足に寄与する製品開発にも今後着手していきたい」(担当者)と話す。


ランチボックスサイズのUV施工機
コートテック

住宅のフロアコーティングの有力企業・コートテック(本社・横浜市、咲間毅社長)の事業が好調だ。フロアコーティングの需要が全国的に広がっていることに加え、施工機の超小型化による施工性や仕上品質の向上が好感され受注量が伸びているためだ。
新築住宅でフロアコーティングが広がっている。ウレタン系、無機系、UV塗料などによる現場施工システムで多数の業者が施工サービスを展開。傷がつきにくく、その後のワックスメンテが不要などのメリットが主婦層に受け、一定の需要を築いている。「首都圏中心のこれまでの状況から西日本エリアの需要が厚くなってきている」(同社)と説明。地域系パワービルダーでの需要が旺盛になってきているという。
同社はUV塗料によるフロアコーティングサービスを展開しているが、元々UV塗料及び施工機器の開発を主体とし、そこから施工に派生している経緯がある。このため現場の細かいニーズに応じた塗料及び施工システムを開発できるのが強みで、特にUV照射器は1KWパワーのタイプでありながら他にはないランチボックスサイズの超小型化を実現した。現場での取り回し性が格段にアップしたことで施工品質にも反映、業績につながっている。

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ランチボックスサイズの照射器


木床用

環境対応でニーズに応える
和信化学工業

木工塗料専門メーカーの和信化学工業は、水系、油変性ウレタン、湿気硬化型の各種木床用塗料を揃え、環境対応型製品の販売に注力している。
水系タイプは、1液ウレタンディスパージョンタイプの「アクレックスフロア」「同2液フロア」を上市。2液フロアは、耐久性、耐ラバーマーク性、耐水性など物性を要する体育館床で豊富な実績を重ねている。その他、メンテナンス用の「同コーティングフロア」は、フローリングの汚れや傷をガードする機能を有する。
油変性タイプは、TXフリー対応の1液ウレタン塗料「ワシンエコフロア」を上市。物性を要する体育館の床に限らず住宅などの床、建具、造作と幅広い木質床に適しており、肉持ち、光沢に優れる。
湿気硬化型タイプは、TXフリータイプの環境対応型1液ポリウレタン樹脂塗料「ワシンエコMフロア」が根強い人気を確保。塗装工程時間(20℃)3~5時間と速乾性を特長とする。
上記製品はF☆☆☆☆取得。


1日2工程、速乾クリヤー刷新
オスモ&エーデル

オスモ&エーデルは昨年末、乾燥性を高めた木床用クリヤ塗料「オスモカラー フロアークリアーエクスプレス」を発売した。
同社のフロア塗料は、オイルにワックスを配合することで木目を美しく引き出した風合いと土足歩行に耐えられる物性面の両立を特長としており、住宅の他、喫茶店や美容院といった店舗での人気も高めている。
これまでフロアクリヤー用として通常タイプの「フロアークリアー」と速乾タイプの「同フロアークリアーラピッド」を展開してきたが、新製品(エクスプレス)はラピッドの持つ乾燥時間を更に1時間短縮し、3~4時間と速乾性を実現。艶あり(2分~3分)、艶消しを揃え、塗料のめくれ、剥がれが起きにくいしっとりと温かみのある風合いを付与する。
担当者は「ラピッドでは、状況によって1日2工程が難しい現場もあったが、エクスプレスなら余裕を持って施工できる」(担当者)とユーザーへの利便性をアピール。国土交通省の公共建築工事標準仕様書にあるウレタン樹脂ワニス塗り(UC塗り)に適合し、木材利用の高まりで公共施設や商業施設など大面積部分での採用拡大を見据えている。塗装面積は12㎡/L(2回塗り)。荷姿は0.75L、2.5L、10L。
今後は「フロアークリアー」を住宅向けに「エクスプレス」をプロブランドとして訴求していく意向を示す。なお、エクスプレスの投入により、ラピッドは在庫が終了次第、販売を終了するとしている。


機能性「G-NATURE」を展開
玄々化学工業

玄々化学工業は木質フローリング向けには機能性塗料の「G-NATURE」シリーズを展開している。
フローリング市場ではシート材の占める割合が半数以上になっており、「残りの需要をどう取り込んでいくか」(担当者)を重視する。
施主からのニーズとして根強いのが木質の意匠性と性能面だ。意匠性に関しては自然系塗料をラインアップしており色合いや質感などを提案し、性能を求める施主に対しては「G-NATURE」シリーズを展開している。
「G-NATUREクリスタルハードトップ」は有機・無機ハイブリッド塗料で、鉛筆硬度は7Hの高硬度を付与する。そのため、フローリングの擦り傷による塗膜外観変化を大幅に遅らせることができる。
有機・無機ハイブリッド系としては「G-NATUREクリスタルインテリア」も上市している。同品は非常に優れた耐汚染性を有しており、フローリングだけでなく飲食店のテーブルに塗装すれば"輪染み"防止にも効果がある。
また、意匠性としては「G-NATURE和さ美」を提案する。濃色仕上げを1回塗りで可能とする作業性に加え、仕上がりは古民家風アンティーク調を演出する。刷毛塗りなど現場塗装だけでなくロールコーターなど機械塗装にも対応しており、工場ラインにも展開している。
量産の工場ライン向けとしては、機能性タイプやUV塗料などユーザーの要望にカスタマイズした製品開発を行っている。