白色LEDによる塗膜劣化テストを開始

沖エンジニアリング

OKIグループで信頼性評価や環境保全関連の技術サービスを担う沖エンジニアリングは、白色LED光から塗膜が受けるダメージをテストできる「耐光劣化試験サービス」を開始した。塗料・塗装分野をターゲットの1つと見ており、自動車や建物の内装塗装、白色LED光を繰り返し使う機械の塗装部品といった分野における新たな試験として広がることを期待している。

従来、太陽光を模擬するサンシャインウェザーメーターやキセノンウェザーメーターを用いた促進耐光劣化試験を手掛けてきた同社。今年3月からの新サービス開始により、屋内で使われる光にも対応の幅が広がった形だ。

「今後、蛍光灯に代わる屋内照明として白色LEDが普及するのはほぼ間違いない。これに伴い、白色LED光によりプラスチックやゴム、塗料やインキの塗膜といった有機材料がどのような影響を受けるのか確認したいというニーズが増えてくると考え、他の試験機関に先駆けて設備導入に踏み切った」と同社の担当者は説明する。

太陽光は可視光線の400~700nm付近を中心に幅広い波長域を含んでいる。これに対し、屋内照明用の白色LEDの光は波長域が400~500nmの比較的短波長にピークを持っている。現状、こうした波長域の光が塗膜にどのような影響を与えるかはほとんど分かっていない。
「あくまで推測だが、白色LEDの影響による塗膜の変色、退色、脆化などの劣化は起きると考えられる。いち早く具体的な案件の検討を積み重ね、この分野の劣化対策で先鞭をつけたい」と意気込みを示す。

テストには塗膜を形成した薄板(150×70mm、総厚み1mm程度)を使用する。「退色・変色などの劣化が確認できた場合、原因究明や対策の検討に向けて当社グループの保有技術を組み合わせた提案が可能な点が強みとなる。例えば光の照射前後の塗膜の分子構造の変化を捉えるといった、より精緻なアプローチが可能だ」と強調する。

想定用途は、例えばプリンター内部のようなLED光が繰り返し当たる環境にある塗装部品、屋内内装や家具、自動車内装材など。