塗料やシンナーの供給減が続いている。石油化学工業協会の統計によると、4月のトルエンとキシレンの生産量は前月比でそれぞれ20%減と28%減、前年同月比ではそれぞれ42%減、37%減と大幅に減少している。シンナーに限らず塗料原料においても供給減から"作りたくても作れない"状況に陥っている▲当然、ユーザーである塗装会社はただ手をこまねいているわけではない。例えば工業塗装において、「塗料の加温装置が売れている。この時期では異例なほど引き合いが増えている」と塗装機メーカーの声。塗料の温度を上げることで粘度を下げ、希釈溶剤量の減少を図るためだ。他にも高塗着塗装機の引き合いが増えているという。材料調達難になったから導入したという単純な話ではないにしても、関係者は「使用量削減の方向は間違いない。今の状況も導入に後押ししているようだ」と見る▲ある塗装会社では「塗装工程や洗浄作業を工夫したところ、洗浄シンナーが半減できた」という。塗料やシンナーをいかに大事に使うか。工夫を凝らす中で新しいやり方を見つけ出している。「こんなにシンナーの使い方を追求したことは今までなかった」と笑う▲資源の有限性を再認識した現場の知恵は、図らずも今後の塗装業界の新たなスタンダードを築いていく(T)
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