やはり日本が勝つと盛り上がりが一層高まる。北中米で6月11日から始まったサッカーワールドカップの話だ。現時点では日本代表がグループリーグ突破に大きく前進する勝利を上げ、この先の躍進を大いに期待させてくれている。マラドーナ世代としては「5人抜きドリブル」「神の手」の映像がすぐに思い浮かぶ"アステカ・スタジアム"が開幕戦の会場だったことも気持ちが昂る▲今回のワールドカップを見ていて気になるのが選手のスパイクだ。選手は契約しているメーカーが指定するモデルを履くが、そのほとんどがピンクカラーをベースにしている。1つのメーカーの最新デザインがそうなら不思議ではないが、ナイキ、アディダス、プーマ、ニューバランスといった主要メーカーのどれもがピンクカラーを採用しているのが興味深い▲その理由として「緑の対比色であるための芝の上で映える」「気持ちを高揚させるカラー」といった特性からであるという▲これは製品の仕上げとしての塗装にも通ずる。視認性や識別性という機能と、高揚感という心理効果を両立させてデザインの価値を高める。単なる意匠を超え、機能や戦略として色や質感をコントロールする重要性をピッチのピンクは物語る。色彩戦略の視点でワールドカップを捉えると、まだ発見がありそうだ(T)