7月も半ばを過ぎ、夏本番。記録的な猛暑だった昨年に比べ、今年は4年ぶりに涼しい6月だったそうで、その分暑さが堪える夏になりそうである。日傘にハンディファンに塩分タブレット...熱中症への備えも怠りなく、いざ「酷暑」へ▲と、暑さ対策ができる人間はいいけれど、他の生き物たちにとって近年の暑熱のダメージは相当らしい。乳の出が悪くなったり、卵を産む数が減ったり、食欲が落ちて太らなくなったりと、牛や鶏や豚を育てる畜産農家には深刻な問題。米や野菜の生育不良、果実の日焼けや変色で出荷量が落ちるなど多くの農家を悩ませてもいる▲先日、農業・畜産業向けに開かれた展示会「AGTS農業展in愛知」で人気を集めたブースがある。栃木県宇都宮市の建築塗装業・坂本塗装(佐藤公彦社長)のブースだ▲同社が出展した畜舎の遮熱塗装や、ビニールハウスの透明遮熱コーティングに、「予想を超える反響」(佐藤社長)が寄せられたと言う。農家や畜産業だけでなく、「大学や行政から講演を依頼されるなど、暑さ被害の切実さを実感した」と佐藤社長▲温暖化だけでなく、甚大化・頻発化する台風や水害などの自然災害。気候変動への対策に追われる社会を見渡して塗料・塗装の役割をアップデートする。新たな需要の糸口になるかもしれない(K)