ローラー製造工場を見学
東塗商青年部会
東京塗料商業協同組合(東塗商)青年部会(会長・海老名創氏)は4月24日、大塚刷毛製造の関連会社であるマルテー刷毛ローラー製造の行田工場(埼玉県行田市)にてローラー製造ラインの見学勉強会を実施した。会員企業12社から若手社員を中心に23名が参加した。
冒頭のあいさつに立った海老名氏(写真)は「中東情勢の影響で市場が混乱している最中に参加していただいたことに感謝を申し上げます。また、皆様を送り出していただいた社店の経営陣の方々にも深く御礼を申し上げたい」と、ユーザー対応や問い合わせ対応などが重なって多忙を極める中での研修参加に謝意を表した。
会場となった行田工場は1967年頃からペイントローラーの生産を開始し、現在では国内最大級の生産量を誇る。工場見学では、参加者は6班に分かれて原材料の投入から包装まで一連の工程を工場スタッフの説明を受けつつ視察した。
見学コースには、ユーザーの意見を元に製造現場の要望を盛り込んでカスタマイズした設備や新システムが含まれており注目を集めた。マルテー刷毛ローラー製造の担当者は、新システム導入の狙いを「生産性向上及び省人化が目的。実際に生産量の増加と工程連続化による人員の効率化が図れている。現状に満足せず今後もブラッシュアップを進めていく」と説明した。
工場見学後は班ごとに「見学の感想」「ローラーへの要望」などのテーマについて意見交換を実施。最後に行われた各班からの発表では「整理整頓が行き届いており感銘を受けた」「自動化を進めつつも最後は人による確認が行われていて品質への信頼感が増した」「細部に至るまで徹底的なこだわりを感じた。作り手の想いを汲み取って販売しなければとの気持ちを新たにした」といった感想が並んだ。
研修内容を踏まえて「原材料の切断工程などで生じた端面から繊維が抜けるリスクがあるとの説明だったが、最初から原材料をローラーの製品幅に加工して巻けばリスクを減らせるのでは」との疑問も提示された。これに対し工場側からは「ローラーの内径の誤差を極力少なくするには短冊状の原材料を螺旋状に巻き付ける現行方式が品質的に安定すると考えている」との回答があった。
また、一般的ではないがローラーの製品幅に加工された1枚物の原材料を巻く方式の製品は市場にあるとのこと。原材料を貼り合わせる接着剤を使わないため耐溶剤性に優れる半面、構造上の制約で芯材と原材料の密着性が十分ではなく作業性に影響が出る可能性があるとの指摘もなされた。

