三井化学は同社岩国大竹工場の高純度テレフタル酸(PTA)プラントを来年8月(予定)に停止すると発表した。年間生産能力は40万トン。

1958年に岩国大竹工場にてテレフタル酸製造を自社技術により工業化、精製工程追加と生産能力の向上を図りながら、最盛期には国内では75万トン/年を製造、海外輸出も行ってきた。

2000年代半ばより中国を中心にPTA製造設備が急増し市況が下落、国内需要も減少する中、同社はPTA生産能力を削減していた。合理化を進めてきたが、国内でPTA生産を維持するための収益確保が困難と判断した。

国内でのPTA製造は終了するが、GC-M PTA社(タイ法人、同社26%、PTTGCグループ74%出資のJV会社)からPTAを輸入し、国内での販売体制は維持する。