トウペを買収、供給体制を拡充
売上高300億円超に
ナトコ
ナトコはトウペを完全子会社化する。11日開催の取締役会で日本ゼオンからトウペの100%の株式を取得する契約を締結し決議した。取得価額は21億9,000万円。11月2日に株式譲渡を実行する予定であり、対象事業はトウペの塗料事業で、アクリルゴム事業は譲渡対象外となる。
ナトコの試算では、単純合算で売上高は301億7,100万円(ナトコ222億7,500万円+トウペ78億9,600万円)となる。これによりナトコは2030ビジョンで掲げた売上高300億円の前倒し達成が見込まれる。
一方、収益面に関しては「収益性は低下、今後、適切な投資を実行することで期待シナジーの実現を図っていく」方針。
今回の買収の目的についてナトコは「塗料の事業領域拡大と当社グループの製品供給体制の再構築を図るため」としている。
ナトコのみよし本社工場は50~60年が経過しており老朽化対策が大きな課題となっていた。その点、トウペは三重工場と茨城工場に広大な工場敷地を有し、ナトコと類似の製品も生産していることから同社製品の生産も可能と判断。更に本社(大阪府堺市)、九州工場、北海道に倉庫及び調色工場を持ち、物流や調色業務の効率化も期待できる。
工業用塗料と粉体塗料分野でナトコとトウペでの事業重複はあるものの、生産体制の再構築、物流・調色業務の効率化、その他の塗料などで相互補完関係になることからシナジーを期待可能と判断した。今後は期待シナジー実現に向けてトウペでの追加投資を検討していく。