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自補修用塗料、水性カラーベースを全面リニューアル

日本ペイント

日本ペイントは自補修用水性カラーベースの新製品「nax E-CUBE WBX」の販売を開始した。粘弾性を付与して粘度を制御するといった新しい技術アイデアを採用し、塗りやすさと塗膜品質を両立。他社製品に対し機能の総合的なバランスの良さで競争力を打ち出していく方針だ。同品は既存製品の「nax E-CUBE WB」を全面リニューアルしたもので、7月7日に主要メタリック原色7色、バインダー、希釈剤の先行販売を開始した。


日本ペイントは2015年10月に自補修用水性カラーベース「nax E-CUBE WB」システムを発表して以降、自補修業界での水性塗料の普及を牽引してきた。その一方で、ユーザーからの課題の指摘や要望の蓄積も進んでおり、この10年の市場ニーズの変化への対応も求められていた。

こうした中、同社は7月7日に「nax E-CUBE WB」を全面リニューアルした「nax E-CUBE WBX」を発売した。価格は従来のWBと同等。同日に東京事業所にてリリース発表会を開催した。

榎本朋夫社長(写真)は発表会において「nax E-CUBE WBXは従来の水性塗料を超えた世界最高峰の製品」と宣言。クオリティへの強い自信を表した。その言葉通り、製品名の「WBX」にはW(World)、B(Best)、水性塗料(X)との意味が込められている。

WBからWBXへの刷新における大きな柱として、塗料の粘性制御について粘弾性付与により塗膜硬度の最適化を図ったことがある。これによりWBに比べ作業性及び仕上がり性が向上し、かつ乾燥性と研磨性も高まった。また塗料が被塗物に付着している時の状態最適化にも取り組み、塗装時のなじみやすさと乾燥時に生じやすい粉じん(ダスト)の抑制も図っている。

「スムーズな塗り心地といった作業性と仕上がり品質の両立を高いレベルで実現した。これまでの水性塗料では難しかったもので、溶剤塗料並みの作業性という究極の目標を目指したことで得られた成果」と担当者は胸を張った。

WBXは、水性による環境負荷低減や作業環境改善などは当然としつつ、従来のWBでは不十分だった機能や、現場ニーズを適えるための機能の確保に力点を置いて設計されている。

具体的な改良ポイントについては、25を超える重点品質項目の中から代表的な14項目をピックアップして説明がなされた(表参照)。WBを基準となる3点(一般的な市場性あり)とし、5点が「お客様に感動(市場で一番)」、1点を「NG」とする5段階評価を行い、WBXの品質を可視化。「手強いライバル」(営業担当者)とする他社水性塗料を同社でリサーチした結果をベンチマークとした。

「他社製品は、なじみ性やたれ性といった項目で最高評価となっており優れた製品であることは間違いない。一方、市場要求を十分に適えられていない部分もある。これに対しWBXは全ての項目で3以上となっている」とし、WBXはトータルバランスの良さで優位性を打ち出す方針を示した。

また、開発に携わった技術スタッフは「塗装の各工程で安定した品質が得られるため塗り直しの手間を減らせると考えている」とコメント。塗装作業時間を短縮できる可能性を示唆した。

リリース発表会の後半では、同事業所内の塗装ブースで塗装デモンストレーションを実施。WBXと他社製品でドアパネルにメタリックのボカシ塗装を行い、参加者に「目で見て、手で触って比べてほしい」と呼びかけた。

他社製品との比較を目立たせる内容を盛り込んだ狙いを「WBから機能アップしただけではWBXの訴求としては不十分。市場で高く評価されている製品に対して競争力を持っていることを印象付けたかった」と担当者。市場シェア拡大に向け強い意欲を見せた。

今後、10月9日にソリッド原色などの市場投入を予定している。


榎本朋夫社長
榎本朋夫社長
右がWBX、左が競合製品で塗装したドアパネル(シルバーが塗装部)
右がWBX、左が競合製品で塗装したドアパネル(シルバーが塗装部)
WBXと既存製品のWB、他社製品の比較
WBXと既存製品のWB、他社製品の比較

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