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「OIMACHI TRACKSの色彩計画」塗料と色の物語

JR東日本建築設計/日本ペイント

東日本旅客鉄道は浜松町駅から大井町駅間の東京南エリアを「広域品川圏」と位置付け、各駅において駅を中心とした街づくりを推進している。その一翼を担う、今年3月にオープンした大井町駅直結の複合施設「OIMACHI TRACKS」では、約26万平米の広大な空間の違和感のない連続性の演出に塗料・塗装が貢献している。キーカラーとして多用されている「レンガ色」をはじめ、綿密に計画された色彩がアウトレットモールやホテル、レジデンスなどの各施設を彩っている。

 


日本ペイントは6月11日、OIMACHI TRACKSにて大規模対面形式セミナー「日本ペイントフォーラム東京」を初開催した。設計事務所、ゼネコン、施工会社、塗料販売店などから約100名の参加者が集まった。

同社では今年4月に塗料の「色」にフォーカスした特設サイトをHP上に開設するなど、塗色に関する情報発信に力を入れている。またOIMACHI TRACKSには同社の塗料が採用されており、そうした背景から今回のイベントの目玉として企画されたのが同施設の設計を手掛けたJR東日本建築設計のプロジェクトチームによる「OIMACHI TRACKSの色彩計画」と題する特別講演だ。

開発のキーカラーは「レンガ色」で、これは大井町が持つ歴史や文化を象徴する色として選定された。以前、この地域にはレンガの製造工場があり、レンガを使った建物や倉庫、堀などが街の特徴的な景観を作り出していた。

プロジェクトチームはレンガが彩った景観を「大井町らしさ」として継承していく方向性を打ち出し、レンガを彷彿とさせる色味として「マンセル7.5R2/4」を採用。主要部にはこの色が使われ全体のシンボルとなっている。

また、アウトレットモールの実際の塗装における苦労話も披露された。レンガ色以外として「マンセルN4」も比較的多く使用しているが、塗装基材の違いにより見え方が違うことから、調色に工夫を要したことを明かした。プロジェクトチームの担当者は「同じマンセル値でも条件によって微妙な違いがあることに気付けた」とコメントし今後に生かすと述べた。

日本ペイントの担当者は「建物の色を検討するポジションの皆様に集まっていただき、都内屈指の大規模開発における色彩計画の具体的な情報を発信できたのは大きな成果。今後も同様の試みを広げていきたい」と述べ、手応えを強調していた。

技術者が現場の声をヒアリング

今回のイベントでは、日本ペイントの製品紹介のプレゼンテーションや「展示&相談ブースセッション」も開催された。

製品紹介では今年8月の発売を予定しているバイオマスバラン式低炭素水性1液無機系塗料「グリーンループBNK」をピックアップ。期待耐用年数20年の超高耐候性と、マスバランス方式によるバイオマス由来原料使用による環境性の両立を強調していた。また、防汚染、防藻、防カビ、塗料ロス抑制、良好な伸び、低臭気といった特徴をPRしていた。

ブースセッションでは同社と協力会社のさまざまな製品のブースが設けられた。日本ペイントから10名以上の技術者が参加し、自身が携わった商品のブースで現場の困りごとや要望を直接ヒアリングしていた。こうした機会に得た情報を今後の新製品開発などに生かしていく方針だ。


レンガ色が印象的なビジネスタワー
レンガ色が印象的なビジネスタワー

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