エボニック・インダストリーズ(ドイツ)は水性及びUV・EB硬化型処方用途の基材湿潤添加剤「TEGO Wet 288」を開発した。

従来のシリコン系湿潤剤は、高pHの水性処方では長期保存中に活性を失わせることがあった。またUV・EB硬化型処方では再印刷性や接着性に悪影響を及ぼすことがあった。「TEGO Wet 288」を使うことで、これらの問題を解決することが可能となる。

「TEGO Wet 288」は水性インクジェットインキにおいて表面張力を大幅に低減させ、長期間にわたりその効果を維持する。一方、UV・EB硬化型インキやワニスでは強力な表面張力低減効果と濡れ性を発揮するとともに、硬化塗膜に対する再印刷性や接着性は維持される。
更に同品は幅広い食品接触包材規制に対応しているため、食品包装用途にも適している。

同社では「この疎水性界面活性剤により、処方設計の可能性を広げることができる」として市場展開する。