アトミクスは10月から小型無人機「ドローン」を使用した屋根調査診断システム「アトム・サーベイ・システム(ASシステム)」の運用を開始する。

同システムの構成は①ドローン撮影②自動面積測定(3D化技術による)③画像診断結果報告・見積システム④カラーシミュレーション(施工前後)⑤保守管理報告(経年劣化)となり、スレート屋根の塗り替えや陸屋根などの塗装案件の調査・診断を安全・迅速・低コストで行うことができる。

現在は施工者が屋根に上がり既存塗膜の状態や錆などを確認し、下地処理方法や仕様、工期を算出していた。しかし、工場屋根のような大規模な建物では仮設足場や昇降階段の設置などに多くの人手やコストを要していた他、墜落災害の危険があり、安全で低コストの診断方法が求められていた。

ASシステムは塗り替え・防水工事での調査診断から見積もり、カラーシミュレーションにより完成予想まで一貫して行えるため、案件回答の迅速化、人件費削減に寄与する。また、定期的な保守管理報告を施主に提供することにより、塗装後の安心感とコミュニケーションが促進され、継続的な関係が構築できるメリットがある。

現在、同社は運用に向け実証実験を重ね、運用ノウハウを構築している。