関西ペイントは豊田合成と共同で、大型の自動車用プラスチック部品の成形と塗装を金型内で行う「インモールドコート技術」を開発した。インモールドコートは一般的に小型製品向けには活用されてきたが、両社によると、量産が難しい大型外装部品への適用は国内初となる。
豊田合成独自の大型製品向け金型技術と、両社協業による塗料の材料設計技術を融合させることで、国内初となる大型外装部品への量産適用を可能にした。
この新技術により、塗装面の高い平滑性が得られ、ガラス面と一体感のあるシームレスな外観を実現。高級感のあるデザイン表現や新たな意匠の幅が広がることが期待される。
塗料はウレタン塗料を採用しており、洗車時などの擦り傷が目立たないといった耐久性向上に寄与する。塗装ブースと乾燥炉が不要となることで、生産時のCO2を約6割削減できる。
来年春頃、同技術を用いた大型外装部品を市場投入予定であり、豊田合成の国内外の生産拠点に展開を予定、競争力のある新たな加飾技術の柱としたい考えだ。



