関西ペイントの子会社であるKansai Plascon Africaは2月、ウガンダで防蚊塗料「Kansai Anti-Mosquito Paint(カンサイ・アンチモスキート・ペイント)の上市を発表した。マラリアの感染予防の効果をもたらす画期的な内装用塗料として展開する。

アフリカではマラリア対策として蚊帳や予防薬、殺虫剤散布などが使用されてきたが、依然として毎年100万人以上が亡くなっている。

この状況に対して同社はウガンダ保健省やその他関連機関、ステークホルダーとの官民連携の取り組みを重ねた上で今回の上市に至った。

同品は耐久性に優れ多様な色彩を持ち、特に住宅や公共施設、商業施設の壁や天井などで使用される。

特徴として、同品を塗装した壁面に接触することで、蚊の神経系を麻痺させ壁にとどまったり遠くに飛ぶ能力を低下させる。同社によると、この効果は2年間続き、マラリアや蚊の媒介するその他の感染症から持続的に守られる効果をもたらす。

今回の上市を機に、同社ではマラリア被害が大きく恵まれない地域へ塗料を寄付する「Hold my Hand to 5」キャンペーンを開始する。

同社では「マラリアの犠牲者として最も弱者である子どもたちの窮状に着目いただくことを目的とする。Kansai Plascon社は政府やNGO、民間セクターとの強固な協力関係を構築し、キャンペーンが永続的・総合的な効果をもたらすよう推奨していく」意向を示す。