センサ検知・認識精度向上に寄与
オキツモ
センサやカメラの検知性能を向上させるオキツモの低反射塗料「T-BLACK」が量産品に採用され、市場展開に弾みをつけている。
赤外線センサは、対象物に当たって反射した赤外線を受光部で受け取ることでその対象物の形状や大きさなどを検知する。正確なデータを捕捉するためには、筐体内の赤外線ノイズを抑制する対策が不可欠となっている。
そうした課題に目を付け、開発したのが「T-BLACK」。"微細な凹凸による塗膜構造"と"超微細な特殊顔料"を組み合わせた独自の反射抑制メカニズムによって、赤外線領域における低反射性能の付与を実現した。中でもハイエンド仕様の「TBL-12X」は、業界最高水準となる全光反射率2.8%を実現。更に各種塗膜耐久試験もクリアし、車載用の適用を見据える。
「LiDARを活用した自動運転や自動搬送ロボット、生体認証などの分野ではこれからより精度の高いセンシング技術が求められる」(担当者)と需要拡大に手応えを示す。反射防止策には、黒アルマイト処理やフィルムも存在するが、同社としては複雑形状や部分的な処理に適応する塗料の優位性をアピールしていく考え。更に取り扱いがしやすい1液、1コートにしたことで実用性を高めた。
現在、品揃えとして業界最高水準の赤外線反射性能を誇るハイエンド仕様「TBL-12X」に加え、充分な反射性能を確保したスタンダード仕様の「TBL-1201」「同-1202」を上市。用途拡充も積極化する方針。