環境対応と機能付与の両立目指す

第一工業製薬

得意とする界面制御技術を基盤にサステナビリティ製品の開発を積極化する第一工業製薬。フィルム用コーティング向け材料においては、UV硬化材料、イオン液体、高屈折材料を展開する。狙いとするのは、車載用から産業用、アミューズメント用、ホビー用と用途を広げるディスプレイ分野。物性、加工性ニーズに応えつつ、持続可能な製品展開で差別化を図る構えだ。

UV硬化材料においては、無溶剤型タイプの開発を積極化。低粘度多官能アクリレートモノマー「ニューフロンティアMF-001」を上市し、製造工程短縮の実現、VOC低減による健康被害や大気汚染の抑制に寄与する。

親水性から疎水性まで自由にコントロールできる「アルキレンオキサイド付加技術」により無溶剤ながらフィラーの分散性、相溶性を確保。また顧客要望に応じて、アクリレートモノマーにオリゴマーや各種添加剤を配合した塗料の形態でのサンプルワークも実施する。

一方、アニオンとカチオンから成るイオン液体材料においては、帯電防止剤として展開。昨今のPFAS規制の動きから「PFAS代替としてPFAS非該当構造タイプ、フッ素を含まない非フッ素タイプの引き合いが増えている」とディスプレイ分野での訴求を強める。またレンズの薄型化や軽量化に寄与するナノ高屈折材料も需要拡大が期待される。仮想空間を表示するVRから現実空間を拡張するARへ広がりを見せており、透明性を担保する高分散性、高屈折率を差別化に据える。