"甲殻強靭塗膜"建材、土木が注目

斎藤塗料

斎藤塗料が2025年末に市場投入した新製品「カチコチくん」が、主力製品「ウレヒーロー ラスクリ」(以下ウレヒーロー)に続くヒット製品になり得るとして期待を高めている。

塗膜の伸縮性とゴムやガラスにも付着する幅広い素材への密着性で評価を得てきた特殊ウレタン樹脂塗料「ウレヒーロー」に対し、「カチコチくん」は"硬さ"にフォーカスした製品。2液常乾型エポキシ樹脂をベースとした"甲殻強靭塗膜"とするユニークなコンセプトで市場展開を開始している。

特筆すべきは、圧倒的な物性。鉛筆硬度2Hに加え、圧縮強度77.7MPaと一般コンクリートを超え、曲げ強度も70.8MPaと木材を上回る。加えて耐衝撃性(50cm落下)、耐摩耗性(51mg/JIS)、耐塩水噴霧試験(35℃×240時間)を確保し、各用途での実用性に配慮した物性を確保した。

こうした"カチコチ"性能に熱い視線を送っているのが建材・土木分野。とりわけ軽量かつ耐震・断熱性能を備える発泡スチロールの採用が拡大する中、意匠材として同品の評価が上昇。常乾かつ1コートで200μm以上の膜厚付与が可能で、ローラーや刷毛で施工できる手軽さが受け、引き合いにつなげている。指触乾燥時間は5~6時間。屋外用途など耐候性を要する際は、上塗り塗料を塗布する。

「鉄板穴などの補修やボルト塗装などインフラ分野でも関心を頂いている」と同社取締役の菅彰浩氏。"尖った"機能から新たな需要を呼び込みつつある。