第一工業製薬は、UV硬化樹脂材料「ニューフロンティアMFシリーズ」の更なる高機能化に向けた開発を促進する。

シリーズ品である「ニューフロンティア MF-001」は、界面活性剤の分子構造を制御し、親水性、疎水性のバランスやさまざまな物性をコントロールすることができる「アルキレンオキサイド付加技術」を生かした多官能モノマー。UV硬化樹脂材料を低粘度化するだけでなく、光反応性、フィラー分散性などの多角的な性能を付与できる。低粘度化と分散性向上により機能性フィラーを多く添加することが可能だ。

同社は、熱硬化樹脂と比べて優位性を持つ多官能UV硬化樹脂材料が「コーティングフィルムの硬度や屈折率を高め、ディスプレイの機能性を向上させることができる」と説明。電子材料用途や光学用途への開発と拡売を図り、「MFシリーズ」として2029年度には現在の5倍の売上数量を目指すとしている。