同社は消火器メーカーであるヤマトプロテック(本社・東京都港区)の現地工場として2003年2月に設立した。ビンズン省ベトナムシンガポール工業団地内にあり工場面積は6,800㎡。日本人は社長及び副社長の2名体制で、従業員数は109人(女性73人、男性36人)。生産した消火器はベトナム向け3万本/月、日本向け10~12万本/月を出荷している。

工場では化成処理及び粉体塗装ラインを備えており、化成処理にはリン酸亜鉛皮膜処理を施し、内面にはジョータン製のエポキシ樹脂系(グレー色)、外面には関西ペイント製のポリエステル系(赤色)の粉体塗装を行っている。膜厚は内面30μm以上、外面40μm以上を確保している。

塗装ラインはオーバーヘッドコンベア式でラインスピードは0.7m/min。塗装設備は旭サナック製コロナガンを使用しており、内装ではロングノズルガンが吹き出しながら上昇する。外面では固定ガンを上部、下部、底部の3ガンで塗装し、粉体塗料は回収再利用している。焼付乾燥温度は200℃~215℃。

カラー要求も高まっており、一部でメタリックカラーの対応も行っている。