塗料ディーラーの日興(茨城県日立市、代表取締役社長・中山泰志氏)は11月には11~12日に池の川さくらアリーナで行われた「第41回日立市産業祭」に出展。来場者に向けペイント体験を行った。

今年は同アリーナ開館記念ということもあり、会場は地元住民など多くの来場者でにぎわった。中山社長は「今回の出展は一般消費者の目線と分かりやすさを重視したつもり。最終的には住宅の内装などの塗り替えにつなげていきたいところだが、まずはペイントを知って楽しんでもらい、親近感を持ってもらいたい」と出展の目的を話す。

産業祭出展に当たり、社員とさまざまな案を出し合いながら作りこんだというブースはカラフルで楽しさをイメージ。自作のポップの文言にも、"選んで塗って完成"など必要最低限の言葉で何をするブースなのか分かりやすく訴求。プロ目線ではなく消費者の目線にこだわった。

ペイント体験ではニッペホームプロダクツの「ペンキュア」を使用し竹とんぼをペイント。子どもたちが真剣な表情で塗装をしていく。ペイント体験はあっという間に予約が埋まるほどの盛況ぶり。会場で購入したという木製イスにペイントをしたいと相談に来た来場者の姿も見られた。

「普段我々が話をしている相手は塗装のプロ。それとは違うお客を引き込むためにはどのような会話が適切なのか。例えば、壁紙の上からペイントできることを知らない方もいる。相手の目線に立ったアプローチの方法や会話の駆け引きを学んでほしい。そこから一般消費者への塗料販売のヒントが得られれば」(中山社長)と消費者目線の重要性を話した。