市場ニーズ吸い上げる開発展開に活路
オリエンタル塗料工業
粘土系、セメント系、金属系などの各屋根材向けに遮熱塗料「クールくんシリーズ」を展開するオリエンタル塗料工業。コロナ禍収束以降、着実に販売量を伸ばしており「今年は前年と比べて30%近い伸びが見込まれる」(橋本安光社長)と新規ユーザーの拡充を背景に勢いを高めている。
同社が強みとするのは、屋根用塗料専業メーカーとして長年のノウハウを構築してきたシーラーレスとクリヤー技術。省工程化に寄与するシーラーレスは、とかく塗装ユーザーのメリットに着目しがちだが、同社は足場の早期撤去など施主の目線に立った価値を訴求。製品自体のコストアップも工程短縮によるコストダウンを提案し、説得力を高めている。
一方、上塗り層の長期保護と遮熱性能維持に寄与するクリヤーにおいては、15年に及ぶ実績を差別化に掲げる。白濁や黄変などクリヤーに関わる不具合も少なくない中、実績から需要を伸ばしている。
今春には、滋賀を本社に複数の営業拠点を持つ誠進堂とのダブルブランドで屋根用塗料に続き、外壁用のシーラーレス遮熱塗料を投入した。更に年内には、UVカット機能を付与した屋根用クリヤーの投入も控え、製品展開を活発化させていく方針だ。
「PB対応も含め、現場のニーズをくみ上げた製品展開が軌道に乗り始めている」と橋本社長。社内のキセノン、スーパーUVで得た評価データを必要に応じて施工会社と共有し、提案力の向上と顧客拡大に結びつけている。