遮熱酸化チタン、暑さ対策で用途に広がり
テイカ
各種遮熱塗料のキーマテリアルとして採用が進んでいるのが、テイカの赤外線遮蔽酸化チタン「JR-1000」だ。
塗料の基礎原料である酸化チタンは、粒子径が大きいほど暑さのもととなる赤外線領域の光を反射する特性がある。同社は、通常の顔料級酸化チタンの4倍、1000nmの大粒子径の酸化チタンの焼結に世界に先駆けて成功し、工業化を達成。赤外線遮蔽酸化チタン「JR-1000」として世に送り出した。
以来約20年、遮熱塗料の機能性の発現、向上のためのキーマテリアルとして国内外での採用が進み、遮熱塗料の普及に寄与してきた。
昨年から今年にかけての動きとして同社の担当者は、「塗料メーカー様から『再検討したい』といった引き合いが増えている。以前は採用を見送っていたものの、職場での熱中症対策が義務化されるなど暑さのレベルが年々上昇し、遮熱塗料の機能向上を図るための引き合いが強まっている」とし、サンプルワークが増大。遮熱機能の発現と隠ぺい性のバランス、中塗りでの効果的な使い方などの処方提案を含め、塗料メーカーとのコンタクトが再び強まっている。
一方、塗料以外の分野でも同酸化チタンの採用が広がっている。例えば、農業用のマルチシートでは同品を樹脂に練り込んだシートが製品化。作物を覆うシートに遮熱機能を持たせ、暑さによる生育への影響を避けるのが狙いだ。また、家畜の飼料の品質劣化を防ぐために牧草ラップで使われるなど用途が拡大。暑さ対策のソリューション素材として認知が進んでいる。