塗料塗装による環境色彩コンペティション「第24回グッド・ペインティング・カラー(GPC)」(主催・日塗工、日塗商、日塗装)の受賞作品が決定し、1月6日に東京塗料会館で表彰式が行われた。

同コンペは新築、改修、戸建改修、内装の4部門で作品を公募。総応募数は82作品で、新築部門3作品、改修部門4作品、戸建改修部門3作品の計10作品が入賞した。今回は内装での受賞作品はなかった。

新築部門で最優秀賞を受賞したのは「ダイフク新事務所棟」(受賞代表者:中央日本土地建物・田中亜紀子氏)。外壁はリブデザインのECPパネルで、明るさの段階を変えた無彩色系塗料を採用。更に、自社製品の単管スチールパイプを象徴的に使用している部分が評価された。

改修部門では「ルミネ聖蹟桜ヶ丘」(受賞代表者:日本ペイント・佐藤純子氏)が最優秀賞を受賞。適切な明度・彩度のコントロールにより落ち着いた印象となり、表情の異なる左右の建物を色彩で調和し、連続性を実現した。

戸建改修部門では、「西東京市の家」(受賞代表者:エスケー化研・高山美幸氏)が最優秀賞を受賞した。

授賞式で登壇した赤木重文委員長は「私がGPCに関わって10数年経ち、少しずつ変化が表れている。例えば、10年前は物件自体の主張が強かったが、現在では地域の特性や環境などを加味しながらの色彩設計が着実になされてきている。今回、これまで獲得してきた色彩設計姿勢はコロナ禍でも後退することなく継続・進化していることが窺い知れた」とコメントした。

その他の優秀賞、特別賞は以下の通り(氏名は受賞代表者)。

◇新築部門:優秀賞「札幌学院大学/札幌看護医療専門学校」(大成建設一級建築士事務所・鈴木彰信氏)△特別賞「Shimadzuみらい共創ラボ」(大林組・太田裕人氏)

◇改修部門:優秀賞「靜甲株式会社富士川工場」(日本ペイント・池田麻紀氏)△優秀賞「伊藤倉庫株式会社8号倉庫」(伊藤倉庫建築設計部門・伊藤睦子氏)△特別賞「ダイヤモンドメゾン北鈴蘭台」(日本ペイント・猪俣百合子氏)

◇戸建改修部門:優秀賞「S様邸」(茂原住宅塗装・鬼原裕之氏)△特別賞「T様邸」(グッドジョブ・福岡美雪氏)