茨城県日立市の塗料ディーラー・日興(中山泰志社長)は3月4日、日立市役所で「第10回日立市公共施設の塗装全般に関するワークショップ」を開催。今回は、「体育館屋根への遮熱・断熱塗装の活用」をメインテーマに据え、日立市公共建築課の職員らと情報共有を図った。
同ワークショップは、日立市の公共施設の保全に資するより良い塗装の在り方を提案するワークショップで、今回が10回目。市の公共建築課の職員8名を含め、地元の塗装業者や塗料ディーラーなど30名ほどが集まった。
冒頭で日興の中山社長が、「昨年、文部科学省の補助金事業として、全国の小中学校の体育館における空調設備の設置とそれに伴う遮熱・断熱工事の推進事業が始まりました。今回は、この事業に関連する有益な情報をご提供したいとの観点から、東日本塗料さんに事業の概要と具体的な塗料製品のプレゼンテーションをしていただきます」と開催の趣旨を説明。東日本塗料・技術部の宇津木崇次長が、文部科学省の補助金事業の概要と、それを踏まえた暑さ対策として同社製品の「断熱コートEX」の説明を行った。
児童生徒の熱中症対策や災害時の避難所としての機能向上を目的に、文部科学省は昨年、全国の公立小中学校の体育館などを対象に「空調設備整備臨時特例交付金」を創設。令和17年度に空調設備の設置率100%を目指し、全国の自治体で事業がスタートした。
宇津木氏はこの事業の概要説明の中で、「体育館のほとんどは、屋根面積が大きい上に天井がなく、輻射熱や伝導熱が直接室内に伝わるため空調効率が極めて低い」と指摘。空調設備導入による空調効率を高め、光熱費などのランニングコストを抑えるため、遮熱・断熱対策を施すことが補助金事業の要件に挙げられている理由を説明した。
その上で、屋根の塗装工事による遮熱・断熱対策に言及、コストや工期、効果などの面での優位性を説明した。
同社の「断熱コートEX」は、有機無機ハイブリッドバルーンを使用した断熱・遮熱性能の他、防水、防音、結露抑制など体育館の環境改善に役立つ機能が充実。トップコートレスによる工期短縮も図れ、「体育館の改修工事における有用性が高い」と説明した。
また、これまでの採用事例の中からモデル物件を紹介。折板屋根1,500㎡の塗装において屋根裏空間温度でマイナス14.1℃、夏季の電力料金が160万円ほど下がるなど「空調の効率化に有効」と述べ、話を締めた。
当日ワークショップに参加した日立市公共建築課の杉江崇課長は、「各種の遮熱・断熱対策がある中で、塗装による対策を詳しく聞けたのは良かった。教育委員会の担当部署とも情報共有し、検討していきたい」と感想を述べていた。



