産業用インクジェットプリンタ(Ink Jet Printer:IJP)をグローバル展開するミマキエンジニアリングは、塗装業界に対しUV硬化インクを用いるUVIJPによる意匠性・機能性付与の提案を進めている。

同社はこれまで、広告看板、工業製品、衣料品の3つを主なターゲット市場として産業用大判IJPを展開しており、世界150カ国で実績がある。塗装市場においても、UV光を当てると固まるUV硬化インクを用いるUVIJPの活用例がある。

例えば木製家具メーカーでは、天然木の木目を生かしつつUVIJPによる絵柄の印刷を加えることで製品の意匠性の向上を図っている。

また工場の塗装や修繕などを手掛ける塗装店では、従来は外注していた生産品や機械名、機種名を示す「ライン看板」の製作を内製化。更に一般的な商業用看板への対応を始めるなど、導入により事業の幅が広がった。

こうした事例を更に増やしていくため、同社では塗装業界におけるUVIJPの潜在ニーズの探索と掘り起こしを目的に、塗料・塗装設備展などに積極的に出展していく方針だ。

UVIJPの特長は、デジタルデータの変更のみでフルカラーでの絵柄の印刷が容易で、また狙った場所にインクを吐出できるのでマスキングが不要。UV硬化インクなので紙やフィルム、木材、金属など多種多様な素材に対応できる。更に、印字部をインクの厚盛で盛り上げる「2.5次元厚盛プリント」及び最大ギャップ10mmの凹凸面や曲面への絵柄印刷といった特殊な加飾表現にも対応できる。

また、同社ではデジタルコーティングマシンも販売している。平面のステージにワークを設置しXY方向に駆動するスプレーノズルから塗料を噴射する小型の自動塗装装置で、塗布可能範囲は520×450mm。デジタルならではの属人化しない塗りの均一性、高塗工率、省スペースでのクリーンな塗装環境実現などをアピールしている。

同社では、UVIJPならではの特長・技術と塗装技術とを融合させることで、+αの製品づくりへの貢献につながることを期待している。印字テストやサンプル作成などにも対応可能だ。