「塗料・塗装設備展―コーティングジャパン―」(主催・RX JAPAN)が名古屋で初開催された。2月18日(水)~20日(金)の3日間、ポートメッセなごやで開催された同展には機能性塗料から塗装設備など最新製品・技術が集まった。塗料関連ではイサム塗料が単独出展した他、日塗工ブースでは関西ペイント、ナトコ、水谷ペイント、オキツモなどが機能性塗料をPRした。機器・設備では旭サナックやBinksジャパン、アンデックス、大気社などが次世代技術やシステムを提案した。

トヨタ自動車の拠点をはじめ自動車産業の色合いが強い名古屋開催とあって、自動車産業に向けた製品や技術を提案する出展者が見られた。また、「東京や大阪とは違って、"上の人"だけでなく現場の方が多いので、実際に使用する人に直接製品力をアピールでき、反応が得られる機会は貴重」(塗装機メーカー)と"地域開催"ならではの特徴がうかがえた。一方で、「第1回ということで周知度が低かったように感じる。回を重ねることでもっと来場者が増えてほしい」(出展者)として継続性をうったえる声もあった。

■旭サナック

総合テーマを「ラウンドイノベーション」とし、高塗着ベルガン「SUNBELL Eco Premium ESA400」と丸吹き静電ガン「Robo Gun Twin EXTRA EAB600」をメインにPRした。「愛知県の地元なので、新しい塗装機を自動車メーカーやティア1企業に広く知ってもらいたい」との目的で出展。社外イベントへの出展は久々であり「プライベートイベントは既存ユーザーやターゲットユーザーを招いてPRするが、今回は取り扱い機器を幅広く知ってもらう」との位置づけ。2液塗装機やハンドガン、粉体ハンドガンユニットなどを揃えた。

■イサム塗料

軽トラックを展示し、そこに塗装した機能性塗料をアピールした。「ヘッドライナー ビースト」は特殊ウレタン樹脂をベースとした2液塗料で、自動車バンパーやボディに意匠性と耐久性を付与する。凹凸模様の塗装仕上げが大きな特長であり、来場者の関心を集めていた。軽トラックの荷台木部には保護塗料「ウッドプロテクト」を塗装した。雨や紫外線から木材の劣化を防ぐことができる。その他には工業用1液水性塗料「アクアシャインGA」を出展し、新たにメタリックカラーを紹介するなど、工業用、建築用、自補修用と幅広く機能性塗料を展示した。

■アンデックス

今年から本格的に市場展開を開始した、エアカーテン式ゾーン空調システム「AC-ZONE」(中部電力との共同開発)を大きくPRした。広い建屋で全体を空調しようとするとかなりのコストがかかるが、「AC-ZONE」ならエアカーテンで四方を仕切ってゾーンで局所的に空調が可能なためコスト抑制に寄与する。同社では「業種は問わず、検査、検品、梱包、組み立てなど、有機溶剤や有害物を使わない作業において適したシステム」と提案する。業種問わず提案する。

担当者によると「自動車関係の事業者が多く来場しており、いろんな人に興味を持っていただき反応も良い。どの企業も暑熱対策は急務であり、特に蒸し暑い名古屋では顕著」と述べる。

■日本塗料工業会
(関西ペイント、ナトコ、オキツモ、水谷ペイント、シグナルSHOWUP)

関西ペイントは工業用(メタルグリップPro、粉体塗料エバクラッド)、建築用(ラグゼMUKI)、自補修用(オール水性有機則フリーシステム)などに加えて、新規事業である微生物・酵素担持技術による価値創造「KPパール」と「BELパール」を出展した。

ナトコは2液型ハイソリッド塗料「サングロス」、工作機械向け「スーパーワン」、耐切削油粉体塗料に加えて、プラスチック成型用添加剤や防曇コーティングなどの機能性材料を出展。「新たな商材や使い方を考えている方が多く、当社の想定外の用途で使いたいとの声もあった」として、新規顧客との接点の場と手応えをつかむ。

水谷ペイントは光触媒機能を長期的に持続させる新たな光触媒塗装システム「P-catシリーズ」、オキツモは断熱ペイント「HIPエアロ hito-nuri」を出展し、暑熱対策や結露抑制効果を提案した。

なお今展の来場者数は約1万1,000人。「自動車産業の中心である愛知で開催できた意義は大きく、次回も半数程度の出展申し込みを頂いている」(主催者)と次回開催に意欲を示した。

2027年は2月17日(水)~19日(金)に同場所で開催。今回の「高機能素材Week」「Photnix」に「リサイクルテックジャパン」「猛暑対策テクノロジー展」を加え、動員拡充を図る。