ホームセンターのペイントコーナーと塗料専門店の双方で目を引いたのが"壁紙"を結構な量で置いていることだ。壁紙といってもその大半は「塗装下地用の壁紙」。

ドイツの建物の内装は塗装仕上げが主流。石膏ボードのジョイントやビス穴にパテを打つ段階までは各国共通だが、その後に塗装下地用の壁紙を張ってから仕上げ塗装をするのがドイツ流。

オスモ社(木材部門)を訪問した時にタイミングよく改装工事を行っていたのでその理由をコルデス社長に尋ねたところ「石膏ボードのジョイント部分にクラックが発生するのを避けるため」との答え。またフラットな壁紙だけでなく、木材チップを漉き込んだものやさまざまな凹凸パターンで加工された壁紙もあり、テクスチャーやデザインを楽しむ理由もありそうだ。宿泊したホテル、店舗、住宅展示場のモデルハウスなど、訪れた建物のほとんどが「塗装下地壁紙+塗装」仕様であった。