アメリカでトップシェアを誇る豊富なエアゾール商品を強みにDIY用塗料市場での拡大を狙うラスト・オリウムジャパン。ニッペホームプロダクツとの協業により着実にホームセンターの扱い店舗数を増やす中で、「新たなステージに差し掛かった」(伊藤英朗社長)と次の展開を見据えている。

課題に挙げるのは、ホームセンターの要求に応えるサービス力の強化と売場の活性化。「顧客の要望である商品回転数をいかに高められるか。改めてホームセンターをマーケティングする必要がある」とホームセンターに対するより一段踏み込んだサービス開発を指向する。

そこで視野に入れるのが、コンセプトを持った売場づくりの提案。「単に品揃えするだけでは、客は振り向いてくれない。季節や行事に応じて専用コーナーを設置し、必要な材料と完成モデルを具体的に示すことが重要」と説明。社員向けの体験学習として各ホームセンターが設立するDIY(女子)クラブとの連携を視野に、体験に基づいた販売トレーニングのサポートにトライしようとしている。

製品展開としては、クリヤータイプの黒板塗料やビニール調仕上げスプレー、塗って剥がせるラバー塗料、高耐熱ペイントなど、生活を快適に楽しむ豊富なラインアップを揃える。超撥水・防水スプレー「ネバーウェット」は累計20万本を突破。依然として高い人気を確保している。