今年は賀詞交歓会を再開した団体やメーカーがほとんどで、コロナ前では当たり前だった年明けの雰囲気が戻ってきた。「仕事始めはこんな感じだった」と思い出した業界関係者も多かったのではないか。一方で、この4年間で変わってしまったこともある▲中部の新年行事と言えば中部塗料塗装賀詞交歓会だったが、コロナ真っただ中で先行き不透明な状況であった2022年に実行委員会の解散の一報が届いた。中部地区の製販装が一同に会し、汎用分野と工業分野の枠を越えた新年会は業界唯一で、独特の雰囲気があった。"一年に一度、この場所で会う"シーンがあちこちで見られたのが懐かしい▲為替レートもこの4年で大幅な変化が見られた。2020年では110円を切っていたドルは140円を超えている。円安が進んだことで輸入原材料が高騰し、資源高も相まってさまざまな製品価格の上昇を助長した。結果として、値上げの動きはもちろんのこと、更にはいかに価値を訴求できるかに注力する気運が高まってきている▲元に戻ることと新たな形が生まれる流れ。それらが鮮明になってくる年になるような気がする▲私事ながら2020年に海外旅行の予定がコロナでやむなく中止に。ようやく行ける環境となったものの、様変わりした"旅費"が気持ちを遠のかせる(T)